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【京都市中京区】グルメとファッションとアートの街 寺町京極で見つけた京のだし茶漬けランチが美味い!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 寺町通りは平安京の頃に、都の最東の「東京極大路」と呼ばれる道幅32メートルの大路でした。応仁の乱で荒廃したこの通りを豊臣秀吉が再興します。東の防波堤として寺院を集結させ、通りの名も「寺町通り」と改めたのです。江戸時代には書物や数珠、文庫、筆、薬などを商う商人や、紙や三味線などの職人たちがこの道沿いに集まり住み、現代の商店街の原形ができたと言われています。 

 現在は三条通から四条通まで550メートルに、老舗飲食店から新しいグルメスポットやお洒落なファッションの衣類、靴カバン、雑貨など約200店舗が建ち並び、有数のアーケード商店街となった寺町京極商店街を2023年2月11日に四条側から歩いてみました。

 入り口には、「イタリア大理石によるモザイクのコンパッソ」があります。400年の歴史を持つ寺町通の各店舗が21世紀に向かってその方向性を誤らないように、ミラノにあるイタリア伝統技術の継承者によって設置されたそうです。

 三条に向かって歩きながら上を見上げると、大きなアート作品が数か所に亘って掲げられていました。「寺町京極商店街で、美しい世界の一部、想いの込められたものを、アートという唯一無二のかたちにして、24時間365日誰でも好きな時に自由に見てもらいたい」と行われている「寺町京極美術館」の作品です。

 2月28日までは、京都を代表する伝統産業の西陣織。その中でも高級な帯に使われる引箔(ひきばく)の職人・西山大介さんによるアートボード作品が展示されています。

 あまりにも美味しそうな飲食店がたくさんあるので、さてランチをどこで食べようかと迷っていると美味しそうなだし茶漬けの写真入りの看板が目に留まりました。

 階段を上がって「Cafe Bの階段」の店内に入ると、ほっこりとした町屋風の落ちついた店内に、絵画やお洒落なアンティーク調の小物などが並べられています。迷わずだし茶漬けランチを注文しました。

 サケとイクラと三つ葉のだし茶漬けは、それぞれの上質の具材が五穀米と京風のだしになじんでめちゃ美味。また薬味 ごはんの大盛も無料なのも嬉しい。若鶏のオイスター照焼とひじき煮、海老のフリッターも丁寧に調理されていて美味しかったです。サラダにドリンクも付いて1300円とコスパもいい。

 「Cafe Bの階段」は、寺町京極商店街振興組合の理事でもある門間一夫さん夫妻が36年に亘って営業しています。「既成のものを使わずに京都の人が昔から家庭でたべてきたような、安心して食べてもらえるものをと、京野菜や生麩、削りたての鰹に昆布などの食材は、 すぐ近くの錦市場で厳選して仕入れ、ドレッシングなども開店当初から自家製にこだわっている」のだそう。

 店名のBはミツバチのことだそう。お抹茶アイスのトライフル、宇治抹茶のシフォンケーキなどの和スイーツなども豊富に取り揃えてあります。奥様のHATSUMIさんが「落語会やジャズフェスなども行っています。おじいちゃんの時代からの地元民ですので、ちょっとでも地域の方の交流として、みんなが楽しく、憩えるような場所が提供できればと思います」と語ってくださいました。

 ほんとにアットホームなお店ですので、ぜひ訪れてみてください!

「Cafe Bの階段」(外部リンク)中京区寺町通錦小路下ル東大文字町294カドマビル2F 075-241-1786

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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