Yahoo!ニュース

【京都市上京区】京都一のパワースポット 一条戻り橋で春の訪れを告げる河津桜が咲き始めました!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 朝夕の寒暖の差はあるものの、日中は穏やかな気候となってきました。そんな中、2023年3月7日に四条から堀川通を上っていくと、京都屈指のパワースポットといわれる一条戻り橋で早咲きの河津桜が咲き始めていました。いよいよ本格的春到来ですね。

 河津桜とは、元々は静岡県賀茂郡河津町で毎年3月上旬に満開になるピンク色の桜で、原木は、河津町の民間人が河津川沿いの冬枯れ雑草の中で芽咲いているさくらの苗を見つけて、植え代えたのが始まりだそうです。今では全国に広がりました。

 3分咲きといったところでしょうか? 立て札のある西側はまだほとんどつぼみでした。

 794年の平安京造営の時に一条大路堀川に架橋されたという、一条戻橋は、平安時代の貴族官僚で陰陽師としても有名な、かの安倍晴明が式神(荒ぶる神、妖怪変化)を使役していたところともいわれ、渡辺綱や三善清行などの、いくつかの神秘的な伝説から、京都屈指のパワースポットとして知られています。近くには、観光客に大人気の晴明神社もあります。

 ちなみにこの戻橋は戻ってきてはいけないということで、花嫁さんは通ってはいけないんだとか。婚姻の送迎タクシーの運転手の方もこの橋は通りません。また、戦時中、学徒出陣で戦地に赴く京都帝国大学の学生らを始め、出征兵士たちが表では「お国のために花と散る」といいながら、実は「生きて戻ってこれるように」と密かにこの橋を渡ったことでも知られます。

 現在は舗装され道路となった一条戻橋ですが、晴明神社の鳥居の前では、かつて実際に戻橋で使われていた欄干の親柱を使用した昔の「一條戻橋」を見ることが出来ます。その横には安倍晴明が飼っていたとされる式神の石像が飾られています。

 映画やアニメ、ドラマなどでも神秘的な存在で描かれる陰陽師ですが、貴族官僚として天文や地理などに精通した当時最高の科学者だったのだそう! 歴史ロマンを感じながら春の息吹を感じに行かれてはいかがですか!

 昨年2022年3月14日の様子はこちらです!

2022年3月14日
2022年3月14日

 一条戻橋 京都市上京区主計町 一条通り

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

HOTSUUの最近の記事