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【京都市】修学旅行シーズンがやってきた! 京都で生徒たちに人気の観光スポットはどこ? 

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 5月、6月は主に中学校の修学旅行シーズンとして、京都の人気観光地は制服姿の生徒たちであふれかえります。2023年5月10日も各地で生徒たちの姿を見かけました。人気の定番スポットはというと……。

 やはり外せないのが、清水寺ですね! 必ずと言っていいほど生徒さんたちの班別行動スケジュールに入っています。平安遷都の少し前、奈良時代に征夷大将軍に任じられた坂上田村麻呂が観音菩薩を奉ったのが始まりとされています。音羽の霊水があまりにも清らかなので、いつしか清水寺と呼ばれるようになりました。

 昔から清水詣でが盛んに行われてきました。参道は京都一長く賑わいを見せています。「清水の舞台から飛び降りる」といいますが、この舞台は本物の舞台です。観音菩薩様に功徳をいただいたお礼に、寄りすぐりの演者たちが、雅楽や舞、六斎念仏などを奉納したところです。檜で作られているので、「人生の桧舞台を踏む」といった言葉はここから生まれました。

 清水寺 京都市東山区清水1丁目294

 また、外国人観光客や修学旅行生に一番の人気が、実は「伏見稲荷大社」です。初詣客が日本で一番多い神社としても有名ですが、この神社は、平安京より前、奈良時代からこの地にありました。秦氏の氏神として奉られました。稲荷の語源は稲がなる稲成りから来ていて、元は農耕の神様なんですね。商取引をお米の石高で表すようになって、商売の神様となっていきます。全国に四万社あるお稲荷さんの総本宮です。千本鳥居、生徒さんが一生懸命数えられます、でも実は五千本、山全体で二万本の鳥居があると言われています。

 伏見稲荷大社 京都市伏見区深草薮之内町68番地

 平安神宮も大人気です。明治になって首都が東京に移されてしばらくすると、京都の経済が随分と冷え込んでしまったんですね。京都経済の活性化のためにと開かれたのが、明治28年の内国勧業博覧会でした。その目玉として平安京が出来上がった当時の朝廷の建物の一部が復元されました。当時は郊外、聖護院かぶらの畑ばかりであった岡崎に実物の8分の5の規模で復元されたんです。

 ちなみにその聖護院蕪を漬け込んでスライスしたのが千枚漬けになります。博覧会の後は、建物はそのままに、平安時代の最初の天皇・桓武天皇と平安京で過ごした最後の天皇・孝明天皇を祀る神社となりました。ですから実は平安神宮は平安京を模したパビリオンなんですね。それでもデカイ、本当に迫力があります。修学旅行の生徒さんたちもこれには度肝を抜かれるようです。ここで記念撮影するだけでも値打ちがありますね。

 平安神宮 京都市左京区岡崎西天王町97

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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