阪急西院駅を降り立って、ランチあるいは、できればゆっくり昼呑みしたいなと四条通を少し東へ歩いてみました。すると大きなメニューと店名の書かれたキャッチーな看板を発見しました。「酒と魚とオトコマエ食堂次郎　西院店」に2023年5月13日（土）に入ってみることに。四季の味でも知られる「すぎうら」が美味しい料理をカジュアルに提供したいと展開する店舗です。

　ほたて、いか、ぶり、しらすといった魚介類をはじめ、野菜やうどん、ラーメン、生麩などの京都素材のものまで、優に100種は超える豊富なメニューの中から、造りの5種盛りとつけうどんを注文しました。

　ひんやりとした霧に包まれるドライアイスの演出もさることながら、出てきたクロマグロとハマチと真鯛とほたてなどの造りがほんとに歯ごたえ抜群で美味しい。鮮度へのこだわりを感じさせます。

　薮田裕也店長に伺うと、オトコマエ食堂では日本全国の漁港や農場を訪問し、真摯に生産に取り組んでおられる方々に同店の取り組みを理解してもらい、お互いの想いを共有しながら美味しい素材を提供してもらっているのだそう。

　昭和男子の筆者は、これだけの新鮮な魚介類を内陸の京都で食べられるようになったんだんあと実感します。薮田店長によると、新鮮素材を輸送する技術の格段の進歩によるものなのだそう。「オトコマエノ」の店名はオーナーの意気込みを示す粋なネーミングセンスで、女性でもカッコいいオトコマエなのだそう。

　鮮度にこだわる姿勢は全国から厳選した地酒を、鮮度保持サーバーを用いて提供する姿勢にも貫かれています。「玄人の方も知らないような酒を取り揃えている」と言います。

　さらに、ここでお薦めしたいのが、つけうどん、長崎五島灘産の食塩や栗駒山麓の伏流水を用いて超多加水で練り上げた手ごね手延べ製法の秋田稲庭の細い麺を本醸造醤油に練り胡麻やアーモンドを加えた香味豊かなチキン白湯スープで食べさせる逸品です。あっさり麺に濃厚スープ、これほんまに美味かったです。

　生麩やなすの田楽など京都素材のメニューも充実しています。西院周辺にお越しの際はぜひお気軽にお立ち寄りください！

酒と魚とオトコマエ食堂次郎西院店（外部リンク）　京都府京都市右京区西院高山寺町９－１（西大路四条東入ル南側）075-874-1550