京都駅ビルの大階段横のエスカレーターをどんどん登って行くと8階から10階にかけて、人気店ひしめく一大グルメスポットになっています。なかでも10階の「拉麺小路」は全国の有名なラーメン店が集結する人気のフロアです。2023年7月27日に訪れると新しく京都のラーメン店が出店していました。

　これまで小路にある10店舗のうち京都のラーメン店といえば、昭和23年創業の京都北白川の昭和レトロラーメンの「ますたに」、長野県産小麦を石臼で挽いた全粒粉入り細麺で有名な「麺匠たか松」の2店舗が出店しています。そこに2023年6月20に堂々参戦したのが「京都熟成細麺 らぁ〜めん京（みやこ）京都駅ビル店」です。

　「らぁ〜めん京」は、正統派京都ラーメンの流れを受け継ぐ店として、八坂神社北側すぐ、よしもと祗園花月の道を挟んで向かい側に登場した「祇園本店」を皮切りに、現在では兵庫、奈良、滋賀県にも事業展開する人気店です。拉麺小路への出店で８店舗目となります。

　やかんに冷えた番茶サービスが各テーブルに置いてあるのが嬉しい！　みやこらぁ～めんを始め、神様の中華そば、朱（あか）らぁ～めん、肉スペシャルめん、鶏しおらぁ～めんなど豊富なラインナップの中から、京都白味噌らぁ～めん並盛900円を注文しました。値段もお手頃です。

　どちらかというと縮れ麺派の筆者ですが、ストレートな細麺が特製鶏白湯に白味噌を加えたスープに見事に絡んで、何ともエレガントで上品な味。濃厚でコクのあるスープをこんなにもさわやかに食べさせることに驚きました。ほうれん草や刻み葱に煮抜き（ゆでたまご）、口の中でとろりと溶けるチャーシューのアクセントも絶妙の美味さです。

　店長は、「店主が京都で長年の修行の末に辿り着いた旨味の詰まったぎをん白湯スープは、阿波尾鶏の旨味とたっぷりの野菜の甘みを凝縮させ、雑味を取り除くため、材料一つ一つに丁寧な仕事をし、最後の一滴まで飲み干せることに心血を注いでいます。もちもち感の中にも滑らかさを感じさせる、長年をかけて完成させた低温熟成細麺とほどよく絡みます。ぜひ柔と剛の絶妙な食感を楽しんでほしい」と話します。

　五つ星お米マイスターの八代目儀兵衛さんの米を使った「ミニ焼きめし」などとセットで注文すると満足度も倍増します。

　ぎをん白湯スープと、京都熟成細麺の味わいをぜひ味わってください。

「京都熟成細麺 らぁ〜めん京（みやこ）京都駅ビル店」（外部リンク）　京都市下京区東塩小路町901 京都駅ビル 10階　075-606-4385