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【京都市下京区】京のこだわりグルメやアートにファッション 任天堂から蔦屋書店 京都高島屋S.Cが開業

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 江戸時代後期にあたる天保2年(1831年)に現在の京都烏丸松原に飯田新七が古着木綿商として創業した「高島屋」は、その屋号を飯田新七の義父の出身地である近江国高島郡から名付けたといいます。2023年10月17日、現在は四条河原町にある「京都高島屋」が百貨店に加えて、専門店ゾーン「T8」を増床し、「京都高島屋S.C」として新たなスタートを切ります。

中村藤吉四条店
中村藤吉四条店

 10月12日に関係者向け内覧会が開催され、新設ゾーンに全51業態が進出し、そのうち、関西初店舗が8店、京都初進出が18店に及ぶ、その全容がほぼ明らかになりました。内覧会の記者説明会に登壇した村田善郎社長は、「京都で一番の待ち合わせ場所として、誰もが一度は立ち寄りたくなる、シンボルを作っていきたい」と意気込みを語りました。

 8F建ての1Fとなる四条通りに面した入り口フロアーでまず驚かされたのが、土管から顔を出した巨大な「マリオ」でした。「T8」7Fには国内3店舗目となる任天堂の直営オフィシャルストアが京都初出店し、ゲーム機やキャラクターグッズの販売をする他、屋上にもマリオの休憩スペースが広がっています。

 なんといっても行列必至になりそうなのが、地階の「フード・EAT8」です。「鯛めし 鯛そば 鯛や」は、京都で魚料理専門店を開いて10年、魚を使ったいろいろな業態の店を展開する「雑魚やグループ」。味に定評のある同グループの魚料理のプロたちが「真鯛」に特化した「真鯛そば」、「京鯛めし」などを提供します。この日もイケメンスタッフがオープンカウンターで豪快に調理する姿が見られました。

「鯛めし 鯛そば 鯛や」
「鯛めし 鯛そば 鯛や」

 「京都舞鶴港 活鮨」では、舞鶴港から直送される鮮度抜群の魚でにぎる鮨や海鮮丼が提供されます。スタッフは、「普段は港の近くでしか味わえない鮮度の高い魚を、京都の中心地で贅沢に味わってほしい」と話していました。

 「京都ワイナリー四条河原町醸造」は、なんと店舗に併設して「ワイン醸造所」が出来ていました。目の前で醸造されたできたてのワインを飲めるほか、国内外の小規模生産者がつくるナチュラルワインやクラフトビールが、日本酒が食事とともに楽しめます。さらに、その日に飲みたい量だけを量り売りで購入できるのも魅力。マイボトルでもOK、専用タンブラーの販売もあります。

 他にも、タパスをアテにワイン一杯から飲めるスペインバル「ガストロバルシドラ」や祇園の芸舞妓に愛されてきた「ぎょうざ歩兵」、祇園で行列のできる出汁が命の「京のカレーうどん味味香」、伏見で行列の絶えない人気店「洋食屋Cotelette」の姉妹店として「洋食パーラーCotelette」も出店。「シン・大人のお子様ランチ」などが登場します。シュプリームクロワッサンが話題の「進々堂」など地階から1Fに人気店11店舗が集結しています。

 5Fと6Fの広大な空間には、「京都蔦屋書店」が書籍や工芸品、美術作品の販売も行います。京都初出店となる「シェアラウンジ」も併設してあり、アートと本に囲まれた空間で仕事や読書、ミーティングにも利用可能な約120席が用意されています。

 3Fには、若い世代に人気の「サタデーズニューヨークシティー」や福井県鯖江市創業の「金子眼鏡店」などファッションアイテムが勢ぞろい。ユニークなところでは、「ラブラリー バイ フェイラー」と京都木屋町の行列のできる「喫茶ソワレ」とのお洒落なコラボグッズなどの販売もありました。

 4Fには、京都最大級のコレクターズアイテム専門店の「まんだらけ京都店」が京都初上陸し、古都ならではのアイテムも取り扱います。また、「nuunu KYOTO」は、アーティストと新たなアートファンの架け橋になりたいと、アーティストの習作を販売する国内初の店舗です。お気に入りの作品をオリジナルTシャツやトートバッグにすることもできます。

「nuunu KYOTO」
「nuunu KYOTO」

 1度では紹介できないほどの魅力あるスペースがいっぱいです。ぜひ立ち寄ってみてください!

京都高島屋S.C(外部リンク)京都市下京区四条通河原町西入真町52 075-221-8811

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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