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【京都市西京区】緑と黄色のグラデーション 黄金通 落葉の黄金絨毯 3度楽しめるイチョウの黄葉が楽しい

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 ようやく長く続いた夏日が終わり、秋を飛び越して一気に冬に向かうような気配になってきましたね。いよいよ京の街もあちこちで赤く色づく季節になってきました。紅葉とともに注目されるのが黄葉でしょうか。黄葉の名所として知られる洛西の福西東通りを2023年11月8日に自転車で駆け抜けてみました。

京都地方気象台植物季節観測(外部リンク)によると平年の京都の黄葉の開花は11月24日、2022年は11月25日でした。紅葉・黄葉日は、「対象とする植物の葉の色が大部分紅(黄)色系統の色に変わり、緑色系統の色がほとんど認められなくなった日」とされています。日本気象株式会社(外部リンク)の紅葉・黄葉見頃予想では、イチョウの黄葉予想日は、平年より2日遅い11月26日とされています。ちなみに黄葉と書いても「こうよう」と読みます。

2022年11月30日撮影 西本願寺
2022年11月30日撮影 西本願寺

 洛西ニュータウンから長岡京市に至る福西東通(境谷本通~竹の里本通)は、「黄金通」の愛称で親しまれる京都西山でも屈指のイチョウの並木道です。すでに少しずつ黄葉が始まっていました。

 この時期は、イチョウの緑と黄色のグラデーションが楽しめます。もう少しすると、黄金通りの名にふさわしく、まぶしいくらいの輝きを放ちます。そして終盤には、イチョウの落ちた葉っぱが黄金色の絨毯となりあたり一面を覆いつくすのです。

 京都で黄葉と言えば、やはり西本願寺ですね! 浄土真宗本願寺派の各寺院でも大イチョウがみられます。実は、このイチョウ、天明8年(1788年)と元治元年(1864年)の大火の際にも、火の粉を浴びながら焼け残ったという耐火性の強いイチョウです。

 境内全体が世界文化遺産「古都京都の文化財」に指定されている西本願寺のイチョウは、樹齢約400年で、京都市の天然記念物に指定されています。枝が低い位置から各方面に水平枝や斜上枝が伸びていて、根を空に向かって広げたような形をしているところから「逆さ銀杏」とも呼ばれています。

2022年11月30日撮影 西本願寺
2022年11月30日撮影 西本願寺

 他にも、烏丸通沿いのイチョウ並木が美しい「東本願寺」や堀川通今出川以北の並木道、秀吉ゆかりの「豊国神社」の大イチョウ、勝負事の神様でも知られる「藤森神社」、境内が黄金一緒に染まる「三栖神社」、北区の「岩戸落葉神社」、大イチョウが2本仲良く並ぶ、秀吉側室「茶々」ゆかりの淀城内にある「與杼神社」など穴場もいっぱいです。

 紅葉、黄葉、柿紅葉、いろんなシチュエーションが楽しめる京の街へお越しになってください!

 福西東通(境谷本通~竹の里本通) 京都市西京区大原野上里北ノ町

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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