【京都市右京区】猫たちが駆け回る日本最古の酒造神境内で一足早く春を告げる梅の花が咲き始めました!
「梅は咲いたか桜はまだかいな」ということで、一足早く春の訪れを告げる早咲きの梅の花が咲きだした梅宮大社へ2024年2月4日に行ってみました。
梅宮大社には約35種450本の梅が植わっていて、この地域が「梅津」という地名の由来になっているともいわれます。この日、すでに境内や門前の参道に、極早咲き・早咲きの梅が咲き始めていました。
梅宮大社は、今から凡そ千三百年前に権勢を誇った豪族、橘諸兄(モロエ)の母、県犬養三千代(アガタイヌカイミチヨ)が、橘氏一門の氏神として始めてお祀りした神社です。鎮座されていたのは、今の京都府綴喜郡井手町付近だったと伝承されています。
平安時代の始め、嵯峨天皇の皇后となった橘嘉智子(タチバナノカチコ・檀林皇后)によって現在の地に遷されました。四月上の酉の日に行われる梅宮祭は、当時、皇后が盛大な祭儀を行ない、神前で雅楽が奉納したことに始まるといわれています。
梅宮大社は四座を祭神としていますが、その一つに酒解神(サカトケノカミ)や酒解子神が鎮座していることから造酒の神として知られていて、楼門の上には酒樽がぎっしりと奉納されています。
また、皇子に恵まれなかった檀林皇后が本殿の横に据えられている「またげ石」をまたいで子どもを授かったと伝わることから、子授け祈願や安産祈願にも多くの人が訪れます。この石をまたげば子宝に恵まれるとされ、その下の白砂は安産のお守りとなっています。
ところで、境内には、たくさんの猫が駆けずり回ったり。寝そべったりしていて、社務所の横には猫の寝床もいっぱい設えてあります。最近では、「猫神社」としても知られるようになりました。「神社で飼っているのでエサは与えないでください」とのことでした。
みなさん、心温まる癒しの寺へぜひ足を運んでみてください
梅宮大社(外部リンク)京都市右京区梅津フケノ川町30 075-861-2730