【京都市右京区】連休明けの嵐山メインストリートは大混雑 源氏物語ゆかりの清凉寺では梅の花が開花!
中国の春節での日本への渡航はコロナ禍前の半数だと報道されていますね。それでも大勢の人が訪れているようです。2024年2月13日、嵐山の渡月橋やメインストリート、竹林の小径などは連休明けの平日にもかかわらず、インバウンドの人たちや観光客であふれかえっていました。
メインストリートを上がり切って清凉寺(嵯峨釈迦堂)の辺りまでくると人もまばらでした。1776(安永6)年再建の仁王門の左右から、迫力のある仁王像(金剛力士像)に睨みつけられながら境内に入るとあちこちで梅の花が咲き始めていました。
中国の五台山に見立てられた愛宕山を望みながら、多宝塔前に近づくと、紅梅が咲き始めていました。
釈迦の生前の姿を伝える本尊で、模刻像と霊像とが入れ替わったとする縁起を持つため「インド - 中国 - 日本」と伝来したことから「三国伝来の釈迦像」と呼ばれる仏像を安置していた本堂(現在は霊宝館に安置)を参拝した後、湯豆腐処の「竹仙」前でも白梅がこちらはかなり満開に近づいていました。
「竹仙」では、湯豆腐はもちろんですが、優しい味と食感のお豆腐ソフトクリームが人気です。みたらしきなこ、おいりソフト、黒蜜きなこの三種があります。
さらに奥に進んで、嵯峨天皇の皇子の左大臣源融、実はこの人が源氏物語の光源氏のモデルとも言われていますが、その別荘である栖霞観(せいかかん)跡といわれる阿弥陀堂前でも紅梅が咲き始めていました。
栖霞観は、源氏物語の「絵合」の巻の巻末に、「山里ののどかなるを占めて、御堂を造らせたまひ・・・」、松風の巻に「造らせたまふ御堂は、大覚寺の南にあたりて、滝殿の心ばへなど、劣らずおもしろき寺なり」とあることからこの清凉寺ではないかといわれています。
光源氏のモデルには、藤原道長や源高明、そして源融らを筆頭に十数人の候補者が上がっているようです。梅もまもなく満開になりそうです。歴史ロマンを感じる清凉寺へぜひ足をお運びください!
清凉寺・嵯峨釈迦堂(外部リンク)京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46 075-861-0343