【京都市上京区】まるで昭和みたい 閑静な住宅街の民家で営まれる昔懐かしい駄菓子屋さんに集う子どもたち
NHKの大河ドラマでユースケ・サンタマリアさんが演じて話題になっている安倍晴明を祀る晴明神社から一筋西へ、猪熊通を下がったあたりの閑静な住宅街を2024年3月10日に歩いているとパンダの描かれた可愛い看板が出されていました。奥に入ると民家のガレージで昔懐かしい光景に出会うことができました。
開店時間の午後2時になると次々と子どもたちがやってきます。店の前に置かれたキャンプシートを取り囲んでわいわいがやがや、シールチョコをめくって当たりを確認しています。「やったー、一個おまけや」これがシートではなくばったり床几だったら、昭和の風情そのままの光景ですね!
「だがしやパンダ」の店内には昔懐かしい駄菓子が数えきれないほど並んでいます。ココアシガレットやラムネボトル、梅こんぶ、キャンディーやキャラメル、フーセンガムなどなど。どれも10円から80円で個販売のものばかり。店主の鈴木朝渚さんによると、かつての業者はほとんどが閉店していて、新たに専門業者が製造しているものが多いそうです。
一方でボトル入りの串に刺した棒状のお菓子などは、昔からの業者さんがそのままの製法で流通している商品もあるといいます。鈴木さんは、「これでも原材料費の高騰などで随分と値上がりしたんですよ」と話します。
筆者も懐かしくて、ゴールドチョコとメダルチョコ2個、飴玉を買ってみましたが、全部で100円です。食べてみると少しニッキの味がする50年前の味がしました。大型ショッピングセンターなどにも駄菓子屋がありますが、システム上当たりくじはありません。昔懐かしい当たりくじ付きの駄菓子は地域の店舗ならではです。
鈴木さんがこの店を開店した2年前、イベント出店していた駄菓子屋さんに「あなた向いてるわよやってみたら」と言われたのがきっかけなのだそう。たまたまガレージも空いていたので、やってみることに。最近では、4学区またがって、自転車で子どもたちや親子連れがやってきます。
子どもたちに聞いてみると、営業時間もちゃんと知っていました。鈴木さんは「地域に昔ながらの駄菓子屋があったら、子どもたちも親御さんもコミュニケーションができるとの思いで始めたんです。今では私自身が子どもたちとの会話が楽しくて」と語って下さいました。
晴明神社や西陣にお越しの際はぜひ昭和風情を感じに立ち寄ってみてください!
だがしやパンダ(外部リンク)京都市上京区猪熊通元誓願寺下る竪神明町483-10