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【京都市】京の有名京菓子店2社が食レポしながら豪華対談 千寿せんべいとおたべや京ばあむ開発秘話!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 京都観光の土産品として人気の「粒あん入り生八つ橋 おたべ」「京ばあむ」と「千寿せんべい」の広報担当者がそれぞれの推しや新商品を持ち寄り、お互いの食レポをしながら商品の魅力や企業理念などについて語り合うユニークな対談が行われ、2024年4月9日に株式会社関広と株式会社タックリンク提供のポッドキャストで配信されています。

 対談したのは千寿せんべいで知られる株式会社鼓月の鳥飼優介さんとおたべや京ばあむで知られる株式会社美十の山盛雅美さん。スタジオのテーブルには鼓月から「プレミアム千寿せんべい」、「千寿せんべいアイスクリーム抹茶」、「スポーツ羊羹 anpower」など、美十から「つぶあん入り生八つ橋 おたべ」や「京ばあむ」、「生八つ橋 きゃらめりぃ」など新商品を含む沢山のお菓子が並べられました。「これ、私も食べられますか」とインタビュアーのMCココさんも興奮しきりです。

 1945年創業の株式会社鼓月ですが、和菓子のメッカでもある京都で、これまでの和菓子にない新商品の開発をしようと必死だった1963年(昭和38年)に開発担当者がドイツ製の菓子開発機を発注したところ、誤って届けられたのはなんと焼肉機でした。しかしその焼肉機で生地を焼いてみると、強度もあるがサクサク感もある新しい菓子ができたのだそう。それ以来、ナミナミ型の「千寿せんべい」は京都を代表する銘菓の一つとなりました。

 1965年創業の株式会社美十は、国内観光客や修学旅行生、インバウンドにも人気の生八つ橋、なかでも粒あんを三角に折った生八つ橋に包み込む 「つぶあん入り生八つ橋 おたべ」を最初に考案し、また美味しく見た目もカラフルで評判の「京ばあむ」を開発したことでも知られます。京ことばの「おたべやす」からその名がついたといいます。

 対談では、其々の商品を試食しあって感想を述べあう企画も。和束町産の宇治抹茶を使用した濃厚な抹茶アイスクリームを千寿せんべいで挟んだ「千寿せんべいアイスクリーム抹茶」には、美十の山盛さんやココさんも「あけた瞬間にいい香り。千寿せんべいの甘みに負けないような、しっかり抹茶が味わえる。これはいわゆる絶対美味いやつですね」と大感激です。

 皮は、京都や福井県の契約農家から仕入れたお米を自社製粉した米粉を使用し、餡は、餡マイスターがいるという美十の「つぶあん入り生八つ橋」や北海道産生クリームと砂糖をギリギリの粘度まで炊き上げた香り高いキャラメルを、石臼で丁寧に搗いたコシヒカリで作られた生八つ橋で包み込んであるという「とろける生八つ橋 きゃらめりぃ」には鼓月の鳥飼さんも「甘くなくてほろ苦い。これ美味いですねえ。私好きですこの味」と感激されていました。

 他にも、京都産の豆乳と契約農家直送の宇治抹茶を使用し、一層一層手間暇かけて層を作り上げる「京ばあむ」や日本デフ陸上競技協会とサポートサプライヤー契約を締結し、この4月1日から東京デフリンピックを目指す陸上日本代表を栄養面からサポートするスポーツ羊羹「anpower」などの試食も行われました。

 鳥飼さんは、「79年目でも京都では新参者ですが、だからこそ新たなことに挑戦していきたいですね」と。山盛さんは、「広報は、第三者目線を持つことが大事ですね。昔からやっている当たり前のことに強みがあったりと、新たな発見があったりします」といいます。二人そろって、「おいしさの誇りをつくり、お菓子の可能性をひろげたい」と語って下さいました。

 お菓子に情熱をかけた人たちの逸品の数々をぜひ1度食べてみてください!

 配信中のポッドキャストはこちら(外部リンク)

京菓子處鼓月(外部リンク)京都市伏見区横大路下三栖東ノ口11-1 0120-122-262

「株式会社 美十」(外部リンク)京都市南区西九条高畠町35-2

「おたべ本館」(外部リンク)京都市南区西九条高畠町35-2 075-681-8284

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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