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【京都市西京区】ママも夢も諦めない場所をと始めたサロンが経営危機 一人でがんばるのをやめ仲間と再建!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)
スマイルグローバルフォトグラファーの加藤ちぐささん撮影 木村慈子さん

 大理石とレンガ調の壁紙に彩られたラグジュアリーな白亜のお洒落スぺ―スでメイクアップやリンパマッサージ、デトックスなどのワークショップ、お金と経済のミニセミナー、キッチンスペースでは、カツサンドや焼き菓子、ハンドドリップ珈琲なども振舞われました。

 桂駅からほど近い「スタジオサロンBrush UP」が幅広く地域のコミュニティースペースにとシェアサロンを始めました。2024年4月12日に開催されたお披露目イベントとなる「Brush UPマルシェ」の会場には、実に多彩な約30店のブースが出店されていました。気づいたのは、出店者のみなさんが、実に生き生きと輝いていて楽しそうなことでした。

 撮影スタジオでは、メイクアップアーティストの「AKEMI」さんと日本全国や海外に出張して活躍するスマイルグローバルフォトグラファーの加藤ちぐささんによるメイクアップ体験とビジュアル撮影が行われていました。「AKEMI」さんによると施術中に「あんまり色目を使わず明るい印象にするには」など技術面での相談も多々あるのだとか。メイクアップ後は本格的なビジュアル撮影に体験者も大満足のようでした。

 Brush UPには、140平米の施設に4つのスタジオやトレーニングルームがあります。キッチンスペースのある部屋では、家庭薬膳アドバイザーの山口玲奈さんによる「おからこんにゃくカツサンド」や亀田珈琲焙煎所の「陽気な焙煎師」亀田寛さんによるミャンマーの農家直送のハンドドリップ珈琲、京都三条会商店街の焼き菓子屋さん「パティスリーなかさん」のいちじくのバームクーヘンなどが出店されていました。

 合同会社Brush UP代表で、このサロンのある地元桂地域で生まれ育ったという木村慈子さんは、世界4代ミセスコンテストグランプリ受賞者でもあります。その木村代表が、2022年11月に「働く女性がママも夢も諦めない居場所を作る」との想いで始めたサロンでしたが、コロナ禍もあり事業計画が予定通りにいかなかったり前途多難な日々が続きます。それでも必死で頑張って2023年度には、年間400人が集まるサロンに。

スマイルグローバルフォトグラファーの加藤ちぐささん撮影
スマイルグローバルフォトグラファーの加藤ちぐささん撮影

 しかし、2024年になって資金繰りが悪化。サロン維持が難しくなる状況下で、木村代表は、「このサロンを守りたいとの一心で1人で頑張ることを辞め、一緒にこのサロンを創り上げてほしい、ようやく人に助けてと声を出すことを始めた」といいます。崖っぷちの想いで、勇気を出して投稿したSNSが反響を呼び、繋がった仲間たちとの再建が始まりました。

スマイルグローバルフォトグラファーの加藤ちぐささん撮影 木村慈子さん
スマイルグローバルフォトグラファーの加藤ちぐささん撮影 木村慈子さん

 「スタジオサロンBrush UP」では、「シェアサロンとして、オーナーとして活動してみたい」、「サロンを使って自分の可能性にチャレンジしてみたい」「京都に第2の居場所を作りたい」、「マルシェやイベントなど定期的に活用したい」など、カルチャースクール講師として、一緒に夢を叶えてくれる人を募集しています。

 美味しいカツサンドを食べながら交流した後は、小顔メソッド協会会長のJEROさんによる「小学生でも分かるお金と経済のちゃぶ台セミナー」なども行われ、分かりやすい話に参加者一同も聞き入っていました。

 今後について、木村代表は、「2か月に一度マルシェは継続します。異業種交流会なども開催して、ここに来たら横のつながりが持て、コミュニティーが広がって、みんなのやりたいことを叶えるようなサロンにしたい」と語って下さいました。また一つ、西京区に夢が広がるコミュニティースペースが生まれました。みなさんの夢を一緒に叶えてみませんか!

「スタジオサロンBrush UP」(外部リンク)京都市西京区桂野里町41−77 桂野里町ビル 2階

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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