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【京都市西京区】創業90年の油店が隣接して運営する胡麻イタリアンのシェフが作り出す逸品が美味すぎる!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 京の洛西桂離宮のほど近く、阪急桂駅から国道9号線に向かって徒歩約9分のところにある山田製油は、創業以来、今年で90年に亘って、昔ながらの製法で古いかまどに薪をたいて、目も手も暇もたっぷりかけて仕上げるごまかしのない「へんこ一番搾りごま油」を作り続けています。

 その山田製油が本店に隣接して、15年に亘って運営する胡麻イタリアン「ピッコロモンド・ヤマダ」の水野康史グランシェフが、2024年4月18日に同店舗で「ミズノ食堂」として、自由に腕を振るって数々の逸品を振舞う日と聞いて訪れました。

水野康史グランシェフ
水野康史グランシェフ

 時折ディナーショーなども開かれる広々とした店内ですが、この日はシェフと対面できるオープンカウンター席のみの営業でした。大き目の椅子にゆったりと座って、奥の釜でピザを焼き上げる様子も間近に見ることができます。この日は、その日の新鮮な食材をチョイスした水野シェフのオリジナルメニューが並びます。「茶美豚のバラ肉のステーキジンジャーソース」、「喜界島完熟トマトと新玉葱ドレッシング」、「ハモのフリット」、「西山大原野大枝産たけのこのごま油炒め」、「ごま豆腐ステーキ」などを厳選されたワインと一緒に注文しました。

 どの料理もごま油の風味が漂って食欲をそそります。地元特産の旬のたけのこも柔らく丁寧に調理されていて美味しい。茶美豚(チャーミートン)は、鹿児島を代表するブランド豚の一つで、緑茶粉末とその成分「カテキン」とカンショが入った飼料を給与して育てられた豚の胸から腰にかけての背側の肉です。きめが細かく、ほどよく脂肪のある高級肉として知られます。その上質のバラ肉をほろほろになるまで焼き上げたステーキは最高に美味しかったです。

 「ピッコロモンド・ヤマダ」オープンのきっかけは、今では世界中に「ごますり」に出かけて行くという株式会社山田製油の山田康一代表取締役が「自慢の一番絞りごま油を、生のままで食べて欲しい」と考えたことだそう。それ以来16年間、地元の人々に親しまれる店であると同時に今では、胡麻イタリアンを求めて、遠くから来店する人も。

株式会社山田製油の山田康一代表取締役
株式会社山田製油の山田康一代表取締役

 この度は、「8年間に亘って店を支えるグランシェフに店の定番にこだわらず、時折、自由に自慢の腕を振るってほしい」との山田代表の思いから週1で「ミズノ食堂」が始められました。

 お隣の山田製油の本店にも訪問しました。京都山田の一番搾り「金ごま油」やタバスコのように使える「ゴマスコ」始め、「へんこ胡麻油」がずらり。山田代表によると、ごま油の種類は2000~3000種類といわれているそうで、一口に胡麻といっても奥が深いです。ちなみに奇麗なゴマを絞った油粕は、パン生地に練りこんでも美味しくパンが焼けるのだそう。

 他にも「ごまカヌレ」や「ごまフィナンシェ」、胡麻の「スキンケアオイル」まで様々な商品でごま油がいい仕事をしています。ぜひ気軽にお立ち寄りください!

「山田製油本店」「ピッコロモンド・ヤマダ」(外部リンク)京都市西京区桂巽町四番地 075-394-3276

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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