温泉ライターの泉よしかです。

関西の都市の中でも、神戸は温泉に恵まれている街だと思います。なんたって市内にあの有馬温泉があるほどですからね。

とはいえ有馬を除けばそんなに温度が高い温泉は少ない。こちらも低温の弱放射能泉ということで、はじめはそんなに期待していなかったんです（ごめんなさい）。

でも行ってみたらとても良かった！そんな「湯～モアリゾート 太山寺温泉なでしこの湯」を紹介します！

学園都市駅からシャトルバスで楽々

「太山寺温泉なでしこの湯」までのアクセスは、車がなくても大丈夫。10時から18時まで神戸市営地下鉄西神・山手線の「学園都市駅」から30分ごとにシャトルバスが出ています。「学園都市駅」は「三宮駅」や「新神戸駅」から乗り換えなしで行かれるので、意外と遠方からも行きやすい印象です。

バラエティに富んだお風呂を紹介

さて、浴室は洋風と和風があり、奇数日は和風が男湯、洋風が女湯に、偶数日は和風が女湯、洋風が男湯になります。私は宿泊したので両方に入りましたが、まず洋風大浴場の方から紹介しましょう。

なお「太山寺温泉なでしこの湯」の泉質はアルカリ性単純弱放射能泉で、一般的にラジウム温泉と呼ばれるタイプの温泉です。

ミストサウナのある洋風大浴場

お風呂はバラエティ豊かです。洋風大浴場はグリーンが飾られた大きな内湯の浴槽に中に、何故かもう一つ四角い浴槽があります。

実はお風呂inお風呂のこの四角い浴槽は、人工炭酸泉。人工と言ってもですね、水道水を沸かして炭酸を入れているのではないのです。なんと温泉に炭酸ガスを入れたラジウム泉＋炭酸泉という一石二鳥な働きをするお湯なのです。

次に気になるのがあのドアの中。ナノミストサウナ室です。

ラジウム温泉は吸う温泉とも呼ばれます。呼吸して体内に取り込むことで、より効果が上がるのです。
そうするとナノミストサウナはラジウム泉にとって、非常に適した入浴方法だということになります。このサウナ室に降り注ぐミストはラジウム泉を使用していますので。

たまにポツッと天井から熱いしずくが落ちてくるので、タオルで頭や肩をガードしておくと安心です。

ナノミストサウナ後にざっと汗を流したら、冷鉱泉ゾーンへ。

この冷鉱泉が最高なんです。いわゆる水風呂ですが、非加熱のラジウム泉源泉で掛け流し。贅沢極まりありません。

「源泉そのまま打たせ湯」というのもありまして、サウナ後に上から源泉水風呂を浴びることもできるんです。

そしてこの源泉、ラドンを含んでいるだけでなく、ほんのりとゆで卵臭も嗅げます。思わず「硫黄のにおいがする！」と嬉しくなります。

ちょっと紹介の順序が逆になってしまいましたが、洗い場のシャワーヘッドにもご注目。一部はミラブルplus ハローキティ バージョンです。子連れで行っても子供が喜んでくれそうです。

ロウリュサウナのある和風大浴場

和風大浴場には炭酸泉とナノミストサウナがありません。そのかわりに一部が気泡浴になったぬる湯ゾーンと、ロウリュサウナがあります。熱いサウナが好きな人にはこちらがオススメです。

このロウリュサウナのオートロウリュもラジウム泉を使っています。だからサウナ内の蒸気はこちらも吸える温泉なのです。

そしてロウリュサウナのすぐ隣に非加熱源泉掛け流しである水風呂が！こちらも頭上から源泉そのまま打たせ湯が落ちてきます。

最後は露天風呂ゾーンでととのいましょう。いやぁ贅沢贅沢。

エンタメゾーン・無料休憩室がお洒落でマンガいっぱい

2階の受付、売店の奥には入浴・宿泊者専用の無料休憩室があります。お子さんも遊べるし、大人もごろごろできる嬉しい休憩所です。

ボールプール、ハンモック、滑り台付きミニジャングルジム…子連れで来ても助かりますね。

大人にはおこもりできるスペースも。

浴室のある1階にもちょっとした休憩室があります。こちらの方が穴場かも。

そして2階の食事処では、麺類、定食、デザートなど気軽に食べられます。

そんなわけで、源泉掛け流しのラジウム泉、ラジウム泉を吸えるサウナ、ラジウム泉＋炭酸泉、露天風呂、マンガの多い休憩室など、全部そろった「湯～モアリゾート 太山寺温泉なでしこの湯」をお勧めしたいと思います！

注意点があるとしたら、ロウリュサウナは和風大浴場、ナノミストサウナと炭酸泉は洋風大浴場にしかないので、そちらを利用したい場合はカレンダーを確認してからお出かけください（奇数日は和風が男湯・洋風が女湯、偶数日は和風が女湯・洋風が男湯）。

なお、こちらの施設は隣接する棟に宿泊も可能です。宿泊に関しては以下の関連記事をご覧ください。宿泊もお手頃でオススメです！