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浦和レッズが先制するも今季3度目の退場者を出して、清水と引き分けに終わる

椛沢佑一浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

明治安田生命J1リーグ第7節。浦和レッズはホーム埼玉スタジアムに清水エスパルスを迎えての一戦となった。古くからサッカー御三家と言われた、埼玉、静岡による、サッカー王国対決で、浦和レッズとしても負けられない試合。浦和は新加入のMF松尾佑介を初めてスタメン起用した。

試合は、序盤から浦和が相手の隙を窺いながらチャンスを作る。そして試合が動いたのは31分だった。FWキャスパー・ユンカーが清水ディフェンスの背後をつき、裏に抜け出した所を、清水のGK権田修一がペナルティーエリアで倒してPK判定に。このPKをFW江坂任が冷静に決めて、浦和レッズが先制した。前半は1-0で浦和レッズがリードして折り返した。

江坂選手は「GKの逆をつけましたし、冷静に自分のタイミングで蹴れたので良かったかと思います」とPKでのゴールを振り返った。

後半に入り、52分に浦和のMF伊藤敦樹がラフプレーにより、2枚目のイエローカードで退場に。これで浦和は10人での戦いを強いられることになった。これによって守りに入った浦和だが、68分、清水がリスターの流れから右からのクロスをDFヴァウドがヘディングで決められて、同点とされてしまった。

互いに勝利がほしい状況の両チームが、ゴールに迫るが互いにゴールを割ることは出来ず、1-1の引き分けで試合は終了した。浦和としては勝利が求められる試合で、またしても引き分けに終わる苦しい状況となった。

最終ラインを統率するアレクサンダー・ショルツは「今シーズン何度も繰り返されているストーリーが今日もありました。非常に残念です。自分たちはより強く、そしてより賢くプレーしないといけないと思います。もちろんチームが一体感を持つことは大事なんですけれど、お互いに対する要求を更に高めて行く必要があると思います。今シーズンでは勝利を必要としてますから、そういった姿も必要かなと思います」と、なかなか勝利を手繰り寄せることができないチームに対して今、必要なことを指摘した。

浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は「内容的に言えば2-0で勝っていても全くおかしくはないような展開だったと思います。ただ今回もまた退場者が出て、これで3回目にはなるんですけど、その影響が試合に及んだと思います。我々にとって退場することが頻繁に起こってはいるので、それについて我々はどうしていくべきなのかをもう1回考え直さないといけないです」と試合を振り返った。

これで浦和レッズは、2勝3分け4敗の勝ち点9。リーグ優勝を狙うシーズンとしては、なかなか勢いがつかないシーズンとなっている。

浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

サッカーの街と人を応援するFANZINE「浦和フットボール通信」編集長。フリーマガジンを年5回発行。ウェブサイト「浦和フットボール通信」「浦レポ」「埼玉サッカー通信」で、浦和レッズの情報から、埼玉のサッカー情報、サッカーの街の情報を発信しています。また「浦和フットボール映画祭」など、サッカーイベントなどもプロデュースしています。

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