前回大会王者の浦和レッズは天皇杯3回戦で群馬に敗れる波乱
浦和レッズは、天皇杯2回戦で、福島ユナイテッドに1-0で勝利をして3回戦のザスパクサツ群馬戦に挑んだ。中断明けのリーグ戦の名古屋戦で3-0で快勝をしてリーグ10試合ぶりの勝利を挙げた勢いそのままに、浦和レッズは名古屋戦とメンバーを変えずに挑んだ。
試合は、浦和レッズを率いていた群馬の大槻毅監督が、浦和レッズ対策で守りを徹底的に固めてカウンターを狙う展開となる。そして35分に試合が動いた。群馬がボールを奪って縦に早く攻め上がり、右サイドからのクロスに対して、混戦となった所を群馬のFW高木彰人が振り向きざまのシュートをゴールに叩き込んで、群馬が先制点を決めた。前半は1-0で群馬がリードして折り返すこととなった。
後半に入り、浦和レッズもサイドを攻略してMF大久保智明のシュートがポストに当たる決定的シーンを作り出すも決めきることができず。群馬はディフェンスの枚数を増やして、さらにゴール前を固めて虎の子の1点を守りに入る。浦和レッズもなんとかゴールをこじ開けたい所だったが、最後までゴールを奪えず、1-0で群馬が浦和に対してジャイアントキリングを果たした。浦和レッズは前回大会優勝に続く連覇を狙ったが、3回戦で姿を消すこととなってしまった。
試合後、浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は「このような大会では下のカテゴリーのチームが上のチームに勝つことは度々起こるもので、昨日も言いましたが、我々にとっては前回のJリーグの試合の名古屋戦で良い試合が出来て、そのような時は危険だという話をしていました。一つの細かい所、本当にそれが影響するかしないのか分からないぐらい、小さいディティールの所で、そういった所から勝負を決してしまうのは、こういった大会です」と、一発勝負の怖さを感じている様子だった。
キャプテンの西川周作選手は「最後まで戦う姿勢を全員が見せてたと思いますし、若い選手が多い中で、こういった経験というのは、本当に無駄ではないと思ってるので、チームが前に進むために、この試合があったからこそ、リーグ戦で良い結果が出せたと言えるように、今後のリーグ戦に切り替えていきたいと思います」と、リーグ戦での巻き返しを誓った。