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【食ロス】飲食店の休業で農作物が余って価格が低下しているというニュースについて思うこと

かーびーファームインタープリター/自然農YouTuber

コロナのせいで野菜価格が下落したり高騰したりしている?

だんだんどうも!かーびーです。今回のテーマは野菜価格と食ロスです。

今朝のテレビニュースでも、取り上げられていましたが、
『飲食店の休業や時短営業』『外出自粛』などによって農作物の消費が落ち込んでダブついてしまい価格が下落しているという話。

昨年は、学校が休校になったことで給食が止まり、給食用に生産していた農作物が大量に廃棄されるというニュースもありました。

こういったニュースが流れると『食べて応援しよう!』という声や行動も起こります。
困っている人を助けたい、日本の農家さんを守り支えたい。そういう気持ちはとても尊く大切だと思います。

けれど、ふと気になったことが、
私たちの食べる量自体は大きく変わらないハズなのに、
なぜ農作物が余ってしまう(というニュースが流れる)のか?

元々が食べ過ぎていた?

疑問に思ってTwitterで呟いてみたら、いくつかご意見頂きました。

学校給食や居酒屋、会食などで食べる機会が多く、『1日3食は食べる』という考えに縛られていたけれど、そういったルーティンというかある意味半強制的に与えられていた食事の機会自体が減って、食べる量も減ったのではないか?

世間一般の家庭ではそもそも野菜を大して食べない。特に一人暮らしでの自炊では殆ど食べないけれど、外食をすると野菜を食べる。外食が減ったので野菜も食べられなくなった。

流通の仕組みがうまくかみ合わなくなったため?

↓これもTwitterで頂いたご意見で

生産は基本的に過剰だけど流通総量よりも、規格と卸売り価格が小売り価格と乖離しているせい。

このご意見は私自身が理解しきれていないのですが、同じ野菜でも飲食店用に生産された高価格帯の規格のものが売れず、もっと安い規格を求める小売り業者さんの希望する価格帯にまで下がったため、ということかな。

そもそも生産が過剰だった?

食糧廃棄率(食ロス)が問題になるように、以前からまだ食べられる食糧が捨てられているという事実は長年ありました。

でも、『農作物が余ってしまっている』という話題にはならなかったのは、
最終的に食べられずに捨てられてしまったけれど、その過程で市場流通してお金が動いて生産者の収入にはなっていたからでしょう。

…これはこれで複雑な気持ちになります。
なるべく自然に不可の少ない生産方法を模索して自然農に取り組んでいる身としては、そんなに環境負荷を掛けてまで、捨てられることが前提の食糧生産をする意味はあるのだろうか??と。

その一方で価格が高騰している野菜もある

ジャガイモは例年よりも3割ほど高くなっているそうです。テレビでコメントしていた専門家の方は

『コロナで買い控えが起こり、日持ちのするジャガイモは買い溜め需要が起きたため』

と仰っていましたが…これはちょっとおかしな見解だと感じました。一般消費者の需要増加が価格を押し上げる程高まるなら、連日ジャガイモが売れ続けて品薄状態になっていたならまだわかりますが、そんな話、出てましたか?

価格の高騰はもっと川上側の話で、

①生産量・出荷量自体が減った
②大口の購入・買い占めが起きたことで流通量が減った

このいずれかだと思います。
日本の場合、ジャガイモは季節によって産地が変わります。今の時期は九州など温かい地方で収穫された新じゃがか、昨年の夏頃に北海道で収穫されて貯蔵されていたものになります。北海道の新じゃがはもう少し後の夏頃に出回るようです。

誰かが買い占めている?

昨年から今年にかけて、ジャガイモが不作だったという話は無かったと思います(あったらゴメンナサイ)

では仮に、誰かの買い占めによって値段が高騰したとしたら?
一体だれがそんな大量に保存の利く野菜を買い込んだのか?よかったら考えてみて下さい。
あまり不確かなことを想像で書きすぎるのも良く無いので、この話題はこれにて終わりに致します。

環境大臣と大手企業取締役の対談を見て

最後にもう一つ。

食品ロスの問題について、著名人と小泉大臣が話している動画みてて思ったのが、
食ロス問題は出口(消費側)をどうにかしようという話題はよく出るのに、
入口(生産・供給側)のことは全然話題にならない
ということ。

私が見た動画もそれで、賞味期限を伸ばすための企業努力や法改正の話、飲食店で余った食べ残しを持ち帰るアイディアとか話されてたんだけど、私が思ったのは

『シンプルに供給量減らせば根本的に改善解決する』ということでした。

期限伸ばしたり食べ残しを持ち帰ったら、その分他の食材がダブついて廃棄されるのだから、結局何の解決にもならないんじゃないのかな?私たちが食べられる総量はそれほど変わらないのだから。

食ロス問題はなんの為に解決しようとしているのか?それを考えた時に

『作られたものはもったいないので残さず食べましょう』

が目的ではなくて、

『環境負荷を減らす、資源の節約、持続的な社会へのシフト』

が目的なはずなのに、完全にズレてると感じてしまいます。

色んなしがらみあるだろうし、そんなことはわかった上での対談だったのかなぁとも思いました。

だってあんなにも、高学歴エリートの方々が集まっているのに、
そのことに気づかないハズないのだから。

その対談動画は↓こちらです。

ファームインタープリター/自然農YouTuber

愛知県西尾市にて自然農を実践してます。 農を切り口にして自然の面白さや大切さを伝える情報発信や体験イベントも行い、 農の楽しさを伝える『ファームインタープリター』を自称してます。 『野菜を売らない百姓』でもあり、 売らなくても良いからこそ自然農にまつわる色々な実験や研究をやって その様子をYouTubeにて発信しています。

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