唐津市松南町で月2回（第２・第４土曜日）開催されているこども食堂かがみさんにお邪魔してきました！こちらでは、３歳から高校生以下の子供さんに無料で手作りのお弁当を提供されています。

この日は朝8時半から、ボランティアスタッフさんと佐賀県立唐津西高等学校のボランティア部の生徒さんたち、顧問の先生も一緒にお弁当の準備をされていました。

食材は、地元の企業、スーパー、食品メーカー、農家などから提供されたもので、ボランティアスタッフさんが心を込めてお弁当を手作りされています。高校生たちも丁寧にお弁当のセッティング。

この日は、子ども服のお譲り会も。敷地内に寄付された洋服も並べられ、好きなものを無償で持ち帰ることができました。

開始の11時を前にすでにたくさんの人が！

引換券をもらって順番に並び、お弁当を受け取ります。

お菓子の詰め合わせ、マスク、ラムネなど企業や農家さんから提供されたお土産付きです。お菓子の袋詰めなども、高校生のみなさんがされたそうです。お土産やお弁当を手渡されて、子供たちはとてもうれしそう。開始20分もたたないうちに80食分のお弁当の配布が完了しました。毎回大人気のこども食堂かがみさんのお弁当です。

本日のお弁当がこちら♪　コロッケ、チキンナゲット、野菜炒め、春雨サラダ、金柑などフルーツも添えられ、彩りよくボリュームたっぷり。コロッケは優しい甘さでさくさく。野菜もフルーツも入っていて、バランスよく、とても美味しく作られています。食材は小さいお子さんでも食べやすい大きさで、満腹になるお弁当です。子どもも付き添いの保護者さんも、皆さん笑顔で帰路につかれました。

こども食堂かがみは、1年半ほど前、NPO法人KARATSUの代表理事・生駒　明子さんが立ち上げられました。生駒さんは小さい時多くの人が集まってワイワイとご飯を食べる環境で育ったそうです。大人になってからも楽しかった思い出を懐かしく共有できる喜びを感じ、また、共働きのおうちなどでひとり寂しくご飯を食べる子や、充分に食べられない子たちに『手作りのご飯を楽しくお腹いっぱい食べてもらいたい』という思いから始められました。

唐津西高校の生徒さんたちがこの日はお手伝いされていましたが、唐津南高校、唐津東高校、早稲田佐賀高校の生徒さんも、ボランティアでこども食堂のお手伝いをされているそうです。代表の生駒さんの所には「私もお手伝いしたいです」と高校生からメッセージが来ることもあるとのこと。こども食堂やイベントなどは土日に行われることも多いですが、お休みにも関わらず、地元の高校生たちが積極的に地域のために活動を行ってくれていることを知り、とても嬉しく頼もしく思いました。

活動を終えて、賄い休憩中の皆さん。子どもたちの為に朝早くから頑張ってくださいました。お疲れさまでした！

NPO法人　KARATSUさんは、こども食堂のほかに、親子を中心とした地域の人々のにぎわいづくりをしているほか、不要になった制服を回収して必要な人に届ける制服バンク、学用品・日用品のリサイクル活動を行うRe:Get、余った食材や寄付された物品を募るフードバンク、必要とされる方に寄付された食品を無料配布するフードパントリーなど、多岐にわたる活動に取り組まれています。

コロナの到来前は、会食形式で賑わっていた子ども食堂かがみ。小学校で配布されるチラシやSNSを通じて、地域にその取り組みが知られるようになり、子供たちだけでも来られる場所となっていましたが、コロナの感染拡大に伴い会食形式での開催が難しくなったため、お弁当の配布に切り替えてこれまで続けていらっしゃいます。近いうちに会食形式に戻すことも考えられているそうです。みんなで集まって楽しく美味しく食べられる日が来るのが楽しみですね！

※写真の一部は、NPO法人KARATSU様にご提供いただきました。掲載許可を得て掲出しています。