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キャンプ場土地探し。一度見て決めるのは危険!?#2

KAGARIBI八ヶ岳南麓で夫婦セルフビルド生活

個人でキャンプ場を作る方が増えています。

自分だけのプライベートキャンプ場として楽しむ方や、私たちのようにキャンプ場を経営していこうと思っている方も多くなりました。

きっかけはソロキャンプでお馴染みの芸人のヒロシさんがプライベートの山林を購入したことでしょう。

「山って買えるんだ」
「その山で自由にキャンプできたらいいな」

そう淡い期待を込めて山林物件を探してみた経験はありませんか?

今回は、不動産屋さんからの情報を踏まえて「なぜ今山林が売れているのか」について書いていきたいと思います。

◆新型コロナによる生活様式の変化

新型コロナによる外出自粛によってリモートでの仕事が可能になったことが拍車をかけているようです。

不動産屋さんから聞いた話によると、生活様式の変化から自然の中で暮らしたい・あまり人に接することなく暮らしたいなどの理由で山林物件や田舎暮らしを検討している方が増えているそうです。また、通勤せずに仕事をするスタイルが認められる様になったのも理由のひとつと言えるでしょう。

ハイエースの車内で編集の仕事をする旦那さん
ハイエースの車内で編集の仕事をする旦那さん

口を揃えて不動産屋さんは、

「安い山林はどんどん売れていっている」
「ホームページに詳細を載せる前から問い合わせがある」

と仰っています。

まだホームページ上で「近日公開」と記載されているにも関わらず、すでに問い合わせをして見学されている方も多く、私たちも同様にホームページ公開前に不動産屋さんから連絡を頂いて先に見にいったこともあります。

山林物件は今は非常にライバルが多いため、先を超されないように即決したいところ。

ですが、これが難しい!!

いろいろと想像を膨らませて土地を見に行くと、テンションが上がってなんでも良く見えてしまうものです。

実はこれが落とし穴だったりします。

◆初見は盲目になる

旦那さんも初回は興奮気味で

「ココにテントサイトつくれるかな?」
「こっちはファミリーサイズがいけそう」
「15サイトくらいはできるかなぁ」

とかなりアツくなってしまいます。

アツくなってる旦那さん
アツくなってる旦那さん

しかし2回3回と見学に行く回数が増えると冷静さを取り戻し、

「駐車場にするスペースがない」
「近くに全くコンビニとか無かったなぁ」
「接道が細くて大型車が入れない」

という感じでキャンプ場全体や周辺の環境や道路環境にも目がいくようになり、より現実的に考える様になります。

だから可能な限り多く見学に行くことをオススメします。特に天候が違うときや陽の当たる様子を時間帯別に確認出来ると良いですね。

私たちは気になった場所へは3回以上足を運びました。たくさんの土地をみていると他の物件と比較でき、自分たちが求めるべきポイントがわかるようになってきます。

現に一番最初に見学した物件は購入を意識したものの、土地の広さや利便性を考えると「今」は選ばないと思います。

冷静になると致命的な不便さや、集客が弱い要素などが見えてきます。

だから、なかなか見つからないと諦めなくてもいいのです。たくさんの物件を見学していくと本当に自分が求めているものが見えてくるはずです。

ちなみに、物件を見た後には何が良かったのか、何が足りなかったのかをメモしておくクセをつけると次回に役立てると思います。

旦那さんのメモ書き
旦那さんのメモ書き

最初は漠然としていた土地探しも「何が必要か」の優先順位が判断できるようになります。

勿論、一発で魅力的な土地に出会うこともあるでしょう。そんな時に即決出来る勇気も必要になりますが、そのためにもたくさんの物件を見ておいて、自分の求める基準を固めておきましょう。

KAGARIBI ゆか

八ヶ岳南麓で夫婦セルフビルド生活

ハイエースに寝泊りしながらキャンプ場開拓を目指していましたが、とある理由でキャンプ場経営を断念。 今は山梨県の山の土地を購入し、自分達の家をセルフビルド中! 開拓を通して『自分で生きる力』を身につけ、自給自足生活を目指して第二の人生へ向けて挑戦していきます。

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