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【キャンプ場開拓】ついに土地購入!ー「買付証明書」ってなに?ー #25

KAGARIBI八ヶ岳南麓で夫婦セルフビルド生活

キャンプ場を始めたいと土地を探し始めたら、知り合いの紹介は除き、ほとんどの方が不動産屋さんとコンタクトを取りますよね。気に入った物件が見つかり「この土地を買いたい」と決めた時にどうしたら良いかご存知ですか?私は土地探しを始めるまで物件の購入方法を知りませんでした。

今回は簡単な説明と、過去に2度「買付証明書」を提出したけど購入できなかった理由について書いていこうと思います。

買付証明書は「購入の意思」を伝える書類

気に入った物件を見つけて不動産屋さんへ「この物件欲しいです」とただ口頭で伝えても、それだけでは次のステージへは進めません。売主さんや不動産屋さんへ『本気で購入の意思があります。』と伝えるものが買付証明書です。

しかし買付証明書には、法的な効力は無く決まった書式もありません。下記は一般的に記入される例です。

・地名番地など物件を特定する要素
・購入希望額
・手付金の設定金額
・残代金の支払いについて
・ローンや融資に関する情報
・その他の条件
・有効期限
・年収

各々不動産屋さんがテンプレートを用意しているので必要事項を記入して提出することが多いと思われます。また自分で作成して「買う」と決めたらすぐに提出できるように用意しておく事も可能です。

また、売主さんに向けてのメッセージも私たちは記載しておきました。どのような用途に使いたいのか、どういう思いで購入を決めたのかを知ってもらうためです。

実際に用意した買付証明書。融資特約は省いてます
実際に用意した買付証明書。融資特約は省いてます

「買付証明書」に提出義務はない

先ほども述べましたが、買付証明書には法的効力がないので必ず提出しなければいけないというものではありません。不動産会社にもよると思うので、担当者に確認をしてみましょう。

私たちが最終的に決めた場所では不動産屋さんから買付証明書は不要と言われました。『山梨県地下水及び水源地域の保全に関する条例』という土地の売買等を行う前に県への届出が必要で、まずその書類を提出することを指示されました。タイミングや不動産屋さんによっては買付証明書を提出しない場合もあるようです。

また、買付証明書の取下げはできるのかについてですが、基本的には取下げはしません。買付証明書を出して購入しなかったといっても罰則はないですが、「信用」の問題ですね。キープのつもりで何枚も提出して購入を撤回したあと、その不動産屋さんとの関係は悪くなります。次に理想の物件が見つかってもその不動産屋さんは売りたいとは思わないでしょう。余程の理由がない限り、買付証明書の取下げはしないと思った方がいいと思います。

買付証明書を出したが、購入に至らなかった理由

人気のある物件では複数の購入希望者から買付証明書が提出される事があります。提出された先着順で売主さんと交渉する場合や、記載されている内容をみて交渉の優先順位を判断する不動産屋さんもいるそうです。

私たちが一番最初に買付証明書を提出した伊豆の物件は、すでに購入希望者がいるのを知りつつダメ元で出してみたのですが、やっぱり最初の方に決まってしまいました。これは単純に先着順で買えませんでした。

二回目に提出した斜面が多い物件では、土地の値段が高額だったのでより慎重に検討していきました。正式な契約前に井戸や浄化槽など設備に関する見積もりをしてもらったのですが、井戸ボーリング250万円・浄化槽10人以上300〜400万円と言われました。さらに井戸ポンプや配管・トイレ設備などを含めると想像以上に高い見積もりになってしまったのです。

購入前の物件で確実に工事するかもわからない場所の見積もりを出してもらうのは抵抗があったのですが、しっかり現地をみてもらい概算でも見積もりを出してもらえたのは良かったです。そのまま購入していたら途中で行き詰まっていたかもしれません。

また、この物件については先客がいたという訳ではなく、買付証明書の条件を満たせなかったため取り下げとなりました。

キャンプ場経営を検討されている方は、土地購入前にインフラを整えるために業者さんと事前に相談する事を頭の片隅にいれておくといいかもしれません。不動産屋さんから聞いた話によると、物件の内覧に建築業者さんと一緒に訪れる方もいるそうですよ。

安い買い物ではないし土地を買ったら終わりという訳ではないので、よく相談・検討して買付証明書を提出しましょう。

KAGARIBI ゆか

八ヶ岳南麓で夫婦セルフビルド生活

ハイエースに寝泊りしながらキャンプ場開拓を目指していましたが、とある理由でキャンプ場経営を断念。 今は山梨県の山の土地を購入し、自分達の家をセルフビルド中! 開拓を通して『自分で生きる力』を身につけ、自給自足生活を目指して第二の人生へ向けて挑戦していきます。

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