岡垣町の波津海岸で見られる世界でも珍しい「北斗の水くみ」。夜空に浮かぶ北斗七星がまるでひしゃくとなって海の水を汲むように見えることから、そう呼ばれています。

「北緯33度から34度に位置し、北に水平線がある風景の場所」でしか見られないというこの条件を満たすのは、この広い世界の中でも北部九州の一部のみ。そして波津海岸は、まさにその数少ない観望ポイントとなっているのです。

日々変化する「北斗の水くみ」

北の空を観察すると星は北極星の周りを毎日、反時計回りにほぼ1回まわります。秋の終わり頃になると、北斗七星が北極星と水平線の間を西から東にくぐる姿が、まるで天のひしゃくが水をくんでいるようにみえます。この様子が「天の北斗七星が水をくむ」というわけです。

見ごろ時間は季節によっても変化

• 9月上旬：23時30分ごろ
• 9月中旬：23時ごろ
• 9月下旬：22時ごろ
• 10月上旬：21時30分ごろ
• 10月中旬：21時ごろ
• 10月下旬：20時30分ごろ
• 11月上旬：19時30分ごろ
• 11月中旬：19時ごろ
• 11月下旬：18時30分ごろ

ちなみに、岡垣観光協会では「北斗の水くみガイド」の配布も行っているのですが、これがとっても分かりやすくて、筆者的にはオススメのアイテム。

「岡垣町観光ステーション北斗七星」に行けばもらえますので、この機会にぜひゲットしてみてください。

岡垣町の海辺で星空を観望しよう

そんな北斗の水くみをみんなで観測しよう！というイベントが、「岡垣町観光ステーション北斗七星」で開催されます。

• 9月24日（日）19時00分～20時00分（受付18:30～）土星・アルビレオ
• 10月1日（日）19時00分～20時30分（受付18:30～）十六夜の月・土星
• 10月8日（日）19時30分～20時30分（予約なしでOK）北斗の水くみ
• 11月4日（土）18時30分～20時00分（受付18:00～）北斗の水くみ

※雨天曇天 中止

観望会は入場無料ですが、予約制（先着30人）となってますので要注意。前日までに岡垣町観光協会(093-281-5050)への電話必須です。来場者には北斗の水くみポストカードのプレゼントもありますよ。

また当日は双眼鏡や天体望遠鏡も用意され、星空案内人として「北九州シリウス会」の方も駆けつけてくれるとのこと。いつもとは違う特別な星空を楽しむことができそうですね。