【秋田県横手市】暑い夏に極上の冷やかけを!横手の隠れ家的そば処『いち膳』とは?
創業20年!横手の隠れ家的そば処『いち膳』とは?
横手に隠れ家的な蕎麦屋があるらしい。そんな噂を聞いた私はさっそく車を走らせた。私は蕎麦が好物なのである。もちろん背脂たっぷりのラーメンも好きだが、この年齢(嵐の松潤と同世代)になると無性に蕎麦が恋しくなるものだ。
噂の蕎麦屋は住宅街の奥まったところに建っていた。外観は「THE地元密着型の店」という雰囲気だ。
だが予想に反して、店の入口前の駐車スペースにはたくさんの車が並んでいた。隠れ家的蕎麦屋は思いのほか隠れていなかった。私は車を何とか空きスペースに押し込み、店内へと入った。
品書き
かけ:550円、たぬき:650円、きつね:650円、月見うどん(そば):700円、:鳥南ばん:850円、ひやかけ:550円、もり:550円、ざる:650円、天もり950円など。
冷やしたぬき:900円、冷やしきつね:900円、冷やしきしめん:900円、親子丼:800円、天丼:1,000円、肉豆腐ライス:1,050円など。
とにかく蕎麦やうどんのメニューが豊富な『いち膳』だが、ご飯物もなかなかの充実ぶりだ。「肉豆腐ライス」というパワーメニューも気になる。
ふと横の壁を見ると、トーナメント表のような張り紙が目に付いた。そうか、その手があったか。ここはセットメニューで勝負だ。唐突に訪れた真夏の麺とミニ丼大会。今年の夏を制したのは「ひやかけとミニいか天丼」のセットだ。
暑い夏は冷やかけが旨い! ミニいか天丼との最強タッグとは?
ひやかけとミニいか天丼のセットが到着。ひやかけにネギとワサビを投入していよいよ夏の蕎麦大会の開幕だ。
まずは「ひやかけ」から。蕎麦は風味がほど良く香り、麺の太さも汁の濃さを良い塩梅。おお、これは何杯でもイケてしまうやつだ。常連さんを唸らせ続けるたしかな味。店主のお父さんの職人技がキラリと光る一杯だ。
そして特筆すべきはこの「ミニいか天丼」だ。カラッと揚げられたイカの天ぷらがすこぶる柔らかい。こいつは単なる蕎麦のお供ではなかった。もはや主役級の存在感である。ご飯との相性も抜群で、私はまるで高校球児のように目の前の丼ぶりをかき込んだ。
『いち膳』のひやかけとミニいか天丼セット。卓球ダブルスの水谷伊藤ペアや、全盛期の辻ちゃん加護ちゃんに匹敵するその最強タッグに金メダルを贈りたい。
そば処『いち膳』の気になる酒場メニューとは?
極上の蕎麦とミニいか天丼ですっかり大満足の私だが、どうしても気になるのが酒場メニューだ。天ぷらや肉豆腐をつまみに、そば焼酎なんてきっと最高だ。こういう店が近所にあったら絶対嬉しい。
「始めたころは大変だったけど、今はお客さんが来てくれるからねぇ」
会計の際、接客担当のお母さんはそう言って笑った。たしかに店がある場所は立地的に人通りが多い場所とは言えない。だが横手の住宅街に暖簾を掲げて20年。今はお客さんの蕎麦を啜る音が、連日店内に響き渡っている。
隠れ家的蕎麦屋は、どうやらもう隠れ続けることができないようだ。
【店舗情報】
そば処 いち膳
住所:秋田県横手市神明町12-12
営業時間:11時~14時(昼営業)、17時~20時(夜営業)
定休日:不定休
電話番号:0182-32-2300