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【秋田県大仙市】晩秋の散策スポット!紅葉の見ごろを迎える国指定の名勝『旧池田氏庭園』とは?

KANEYANWEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

無料のガイドも!2004年に国の名勝に指定された『旧池田氏庭園』とは?

大仙市高梨にこれから紅葉の見ごろを迎える晩秋の散策スポットがある。2004年に国の名勝に指定された旧池田氏庭園である。

旧池田氏庭園
旧池田氏庭園

駐車場に着くと、ガイドさんが私の到着を待ってくれていた。ここ旧池田氏庭園は無料のガイドサービスもあるため、大仙市が誇る名勝についての歴史や文化に触れながら散策することも可能だ。

無料でガイドさんの説明を聞きながら散策も可能だ
無料でガイドさんの説明を聞きながら散策も可能だ

入園料は通常300円だが、大仙市オリジナルデザイン版のタニタの万歩計を持っていくと無料となる。大仙市に住んでいる方は、ぜひタニタの万歩計を手に足を運んでほしい。

庭園の面積は東北最大級だ
庭園の面積は東北最大級だ

庭園の面積はおよそ42,000平方メートル。これはこまちスタジアム3つ分の規模で、近代の日本庭園としては東北最大級だ。

池の向こうに白亜の洋館が見える
池の向こうに白亜の洋館が見える

池の向こうに見える建物は、秋田県内で初めて鉄筋コンクリートで築かれたと云われる洋館だ。外壁は白磁のタイル張り。当時の最新の技術と最高の資材が投入された旧池田氏庭園の象徴のひとつである。

大正11年竣工!大正浪漫漂う白亜の洋館とは?

白磁のタイル張りの洋館は旧池田氏庭園の象徴だ
白磁のタイル張りの洋館は旧池田氏庭園の象徴だ

池田氏が大正時代に築いたこの洋館は、公開図書館として当時の若者に開放されていた。また、食堂や玉突室なども設けられており、来客をもてなすための迎賓館としても機能していたようだ。

別途200円で洋館2階の見学が可能だ
別途200円で洋館2階の見学が可能だ

現在、旧池田氏庭園では1日2回の洋館ガイドツアーが行われている。事前予約制で見学料は200円。この機会に私も見学ツアーに参加することにした。

1階の玉突室
1階の玉突室

1階の玉突室。実はビリヤードがスポーツとして流行し始めたのが大正時代である。池田氏洋館には当時の風習や文化が反映されている。

旧石油ストーブ
旧石油ストーブ

明治後期から大正期に製造されたと思われる旧石油ストーブ。石油ストーブが庶民に普及し始めたのは戦後の昭和30年代である。このことからも池田氏洋館に当時の最新設備が投入されていたことが見て取れる。

2階のバルコニー
2階のバルコニー

2階にあるバルコニーからは庭園を一望することができる。当時はこの場所から「大曲の花火」も楽しんでいたようだ。

紅葉が見ごろを迎えるこの季節!『旧池田氏庭園』のおススメは今!

『旧池田氏庭園』のおススメは今だ!
『旧池田氏庭園』のおススメは今だ!

私が旧池田氏庭園を訪れたのは先週木曜日の10月27日だったが、庭園の木々の葉が色づき始めていた。これから旧池田氏庭園の紅葉は見ごろを迎える。

旧池田氏庭園の一般公開は11月13日まで
旧池田氏庭園の一般公開は11月13日まで

この庭園は、東北でも指折りの地主として知られる池田氏が明治後期から大正の初めにかけて築いたものである。明治や大正の時代から、令和の現代へと受け継がれてきた大仙の文化遺産。当時の文化に触れながらゆっくりと散策を楽しむ私に、晩秋のやわらかい風が吹いた。

旧池田氏庭園
所在地:秋田県大仙市高梨字大嶋1
一般公開期間:令和4年11月13日(日)まで
休園日:月曜日(祝日の場合、翌日休園)
時間:午前9時~午後4時(午後3時30分最終受付)

入園料:一般300円(高校生以下無料)、団体(20人以上)240円
洋館特別見学料:200円 (入園料と別途、電話予約制、特別公開期間中のみ) 
年間パスポート:700円(洋館特別見学料を含みません)

問合せ先
大仙市文化財課(月曜~金曜):0187-63-8972
大仙市観光情報センター(土日祝日):0187-86-0888

WEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

大仙市在住のWEBライター。趣味は酒場巡り。現在はYahoo!で地域情報を発信しているほか、秋田市のフリーペーパー「あおぽ」でグルメ記事の執筆や「大仙経済新聞」の運営にも携わっています。

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