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【秋田県大仙市】汗が滴る大曲駅前の名物ラーメン!『麵屋あり坂』の「激辛福はなび」とは?

KANEYANWEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

昭和50年創業!花火の街で愛される老舗ラーメン店『麵屋あり坂』とは?

秋と激辛と私。

20代の頃、激辛ラーメンにハマったことがある。仕事終わりに激辛、酒を呑んだ〆に激辛、気になる女性に彼氏がいることを知って激辛。とは言え、私も今ではアラフォーのミドルエイジ。どちらかと言えば刺激より平穏、激辛からよりあっさり中華な毎日だ。

麵屋あり坂
麵屋あり坂

そんな私が今回訪れたのは大曲駅前にある『麵屋あり坂』。その存在は以前から知っていたが、実際に暖簾をくぐるのは初めてだ。店頭のディスプレイには「昭和50年創業」の文字が見える。大曲で半世紀近く時を刻んだ老舗のラーメン店だ。

店内はテーブル席のほか、小上りも完備
店内はテーブル席のほか、小上りも完備

朱色の暖簾をくぐり抜けると、店主のお母さんが迎えてくれた。広々とした店内は、テーブル席のほか小上りも完備。近所の常連さんから出張で大曲を訪れた方まで、幅広い層のお客さんが満足気にラーメンを啜っている。

品書き

品書き(各種ラーメン)
品書き(各種ラーメン)

こだわりらーめん:950円、びっくりらーめん:950円、辛みそらーめん:930円、打ち上げらーめん(サラダ付き):950円、ホワイトらーめん(サラダ付き):950円、クリームらーめん(サラダ付き):950円など。

品書き(ギョーザ&ドリンク)
品書き(ギョーザ&ドリンク)

焼きギョーザ:350円、チーズギョーザ:400円、辛みそギョーザ:400円など。

野菜たっぷりで人気ナンバーワンのこだわりらーめん、約3人前の容量を誇るびっくりらーめん、ミルクベースで女性に人気のホワイトらーめんなど、『あり坂』の品書きには正統派から変わり種まで多種多様なラーメンが並ぶ。人気のギョーザも3種類からチョイスが可能だ。そんな中、パンチ力高めのこのラーメンが私の目に留まった。

大曲駅前で出会った激辛ラーメンとは?
大曲駅前で出会った激辛ラーメンとは?

花火の街の最終兵器・激辛福はなび。冒頭で「激辛よりも、あっさり中華な毎日」と書いたところだが、私はなぜかこいつが気になってしまった。平穏な暮らしの中で、時に刺激を求めるオッサンズ・マップ。ヤングだったあの頃のように、たまには激辛に挑戦してみたって罰は当たらない。ちなみに辛さは三段階から選べるようだ。

「このラーメン、やっぱりかなり辛いですか?」

「ええ、けっこう辛いですよ」

「……なるほど。ではこの激辛福はなびの、さんふく……じゃなくて、ひとまず一福で」

時に刺激を求める40歳の地図。だが罰は当たらなくとも、食後に私のお尻が火を噴く可能性がある。今回はひとまず一福で様子を見よう。

いざ、旨辛の世界へ!『麵屋あり坂』の「激辛福はなび」とは?

激辛福はなび:970円
激辛福はなび:970円

噂の激辛福はなびが登場。打ち上げ花火のように鮮やかな細切り唐辛子が、真ん中に堂々とそびえ立っている。見るからに辛そうな一杯だが、まずはスープをひと口。おお、辛い。だけど旨味も感じる。スープは辛味を加えた醤油ベース。ドロドロではなく意外とスッキリした味わいだ。

ちなみに一福のレベルは、辛さの極致を目指すハードパンチャーにはやや物足りないかもしれないが、激辛とご無沙汰だった私にはジャストな辛さ。……むしろ、これ以上辛いと事故るかもしれない。

真ん中に大量の赤唐辛子が鎮座!
真ん中に大量の赤唐辛子が鎮座!

鷹の爪がこんもり投入されているスープの中から、中太麺を救出。おお、やっぱり辛い。だけどこの辛さがやみつきになりそうだ。具材は細かくカットされたチャーシュー、ネギ、もやし、コーン、キャベツといったところ。そして個人的に気に入ったのがコイツだ。

この「花火焼き」が侮れない!
この「花火焼き」が侮れない!

激辛福はなびのスープに浮かぶ丸いお煎餅のような具材。その正体はハンバーグのタネをギョーザの皮で包んで焼いた通称「花火焼き」だ。外側はカリッとした食感でラーメンとの相性も悪くない。辛味の口直しに食べてリフレッシュするのもアリだし、スープに浸して食べても美味しかった。

麺もボリューミーで食べごたえのある一杯だ
麺もボリューミーで食べごたえのある一杯だ

「辛さは大丈夫ですか?」

そう言って私に水を注いでくれたのが、この店の屋台骨を支える店主のお母さん。そして今回私が注文した激辛福はなびのほか、多種多様なラーメンを手がけているのがその息子さんだ。本格札幌ラーメンの店として大曲に暖簾を掲げて約半世紀。今では札幌ラーメンの枠を超えて、ニュージャンルなラーメンを数多く生み出している。

辛い。旨い。辛い。旨い。品書きに書いてあったとおり、額に汗をかきながらラーメンを啜る秋の午後。無事に完食し、お母さんが注いでくれた水を飲み干して、今日もごちそうさま。

大曲駅前で敢行した激辛への挑戦。この対峙はどうやら私の勝利のようだ。

【店舗情報】
麵屋あり坂
住所:秋田県大仙市大曲通町2-5
営業時間:11時~15時
電話番号:0187-63-6567
定休日:年末年始、木曜日(不定)

WEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

大仙市在住のWEBライター。趣味は酒場巡り。現在はYahoo!で地域情報を発信しているほか、秋田市のフリーペーパー「あおぽ」でグルメ記事の執筆や「大仙経済新聞」の運営にも携わっています。

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