【秋田県大仙市】コロンブスにフロンティア?ユニークな料理名に注目の平成レトロ喫茶『シレーヌ』とは?
創業から約30年!気さくな女性店主と名作漫画が迎えてくれる『ママキッチン・シレーヌ』にGO!
未開の地・内小友で、まだ見ぬ地元グルメを開拓。
このメディアで大仙市と横手市の飲食店を中心に約150件の記事を書いてきた私だが、実はまだ一度も訪れていない場所がある。それが大仙市内小友エリアだ。
だけど、ごめん。正直、私の内小友のイメージは高速道路とスキー場……なんだけど地元で愛されている飲食店も、しっかり存在するようだ。そんなわけで今回は未開拓の地へ車を走らせて、隠れた大仙グルメの発掘といこう。
訪れたのは大曲球場にほど近い場所にある『ママキッチン・シレーヌ』だ。広い駐車場に愛車のコンパクトカーを置いて、入口に置いてある手書きのメニューボードをチラ見。「本日のランチ」はハンバーグとスパゲッティの二択で、いずれもコーヒー付きで850円。なかなかリーズナブルだ。
平成初期の雰囲気が香るレトロな喫茶空間にお邪魔すると、二人組のママさんが迎えてくれた。広い店内の真ん中にはキュートな招き猫が鎮座。そして特筆すべきは漫画本の充実度だ。『エヴァンゲリオン』に『ちびまる子ちゃん』、奥の本棚には私の大好きなあだち充の『H2』もある。内小友で出会った平成名作劇場。ランチを楽しむのはもちろん、漫画本とコーヒーをお供にのんびりと過ごすのも良さそうだ。
品書き
日替わりランチ(火~金):850円
生姜焼き定食:850円、ハンバーグ定食:900円、コロンブス:800円、フロンティア:800円、ナポリタン:750円、シチリア風パスタ:800円、シーフードドリア:850円など。
生姜焼きやハンバーグといった王道メニューの下に突如現れるコロンブスやフロンティアといった不思議な料理名。品書きを見ると、コロンブスは「卵ピラフのオムレツ」で、フロンティアは「ガーリック風味ピラフにカルビ焼」とある。
お得な日替わりランチも気になるところだが、今日の私はなんだか冒険者の気分。今回はまだ見ぬフロンティアでファイナルアンサーだ。
新たな大仙グルメを開拓!平成レトロ喫茶で出会った「フロンティア」とは?
注目のフロンティアが、ワカメスープを引き連れて登場。喫茶メシの定番・ピラフの上に牛カルビが鎮座し、その隣にはドレッシングをまとったサラダがスタンバイ。初めて出会ったはずなのに、なぜだか懐かしさも感じる。そんなちょっぴり不思議な一皿だが、同時にめちゃくちゃ食欲が湧く組み合わせだ。
漫画をチラ見しながら、噂のフロンティアをさっそく実食といこう。ガツンとパンチが効いた甘辛い牛カルビと、マッシュルームやコーンが入ったややあっさりした味付けのガーリックピラフ。まるでキャラ濃い目のお父さんと、控えめで優しいお母さんのような組み合わせだが、このバランスが絶妙だ。
肉とピラフで少し口の中が忙しくなってきたら、ドレッシングをまとった隣のサラダでリフレッシュ。ワカメたっぷりの温かいスープも嬉しい。なかなか満足度の高い一皿だが、気になるのがその料理名の由来だ。ママさんに聞いたところ、ピラフ入りのオムレツは卵を使っているため「コロンブスの卵」からコロンブス、そして私が食べた今回の料理は「文明開化の象徴だった牛肉」を使っているためフロンティア。
そう、いつだって迷ったときほど答えはシンプルだ。
隠れた大仙グルメを求めやってきた未開拓の地・内小友。そしてそこで出会った牛カルビとガーリックピラフが手を組んだ開拓料理・フロンティア。
コロンブスのアメリカ大陸発見から約530年の時を経て、新たな地元メシを発見したグルメ開拓者の私である。
【店舗情報】
ママキッチン シレーヌ
住所:秋田県大仙市内小友明通34-2
営業時間:11時~14時か15時頃 ※夜は予約で対応
電話番号:0187-68-4039
定休日:月曜日