昭和47年創業！コスパ抜群の海鮮ランチを求め、老舗の寿司店にGO！

旬の魚介と共に、幸せ色の黄身が躍る。

酒場やスナックが並ぶ横手の繁華街に、一軒の江戸前寿司店がある。創業から半世紀を超える老舗『いし松鮨』だ。大手の回転寿司チェーン店が盛り上がる令和の時代に、ふと恋しくなる職人の味。そう、今日は昭和から続く「回らないお寿司屋さん」で、ウマいと評判の海鮮ランチに舌鼓といこう。

その外観から漂う歴史と風格。いささか緊張気味に白い暖簾をくぐり抜けると、気さくな大将が迎えてくれた。

店内はL字型のカウンターに、小上りも完備。清潔感のある和の雰囲気で、目の前の海鮮と向き合うには最高の環境だ。歴史ある寿司店はハードルが高いイメージがあるけど、ひとりでぶらりと入れるウエルカムな雰囲気が嬉しい。

品書き

にぎりやちらしは税込み1,500円から。イカでいろいろや、マグロでいろいろなど、面白そうなメニューもラインナップされている。そして、私のようにリーズナブルに海鮮を楽しみたいという方におススメなのが、ランチメニューだ。

ランチにぎり・チラシ：各1,050円（大盛り：1,250円）

海鮮づけ丼：1,250円（大盛り：1,450円）

※お椀・サラダ付き

ハンバーガーもラーメンも値上げが止まらないこの時代に、本格的な江戸前寿司を1,000円ちょっとで食べられるのは嬉しい。そしてにぎりやチラシも気になるところだが、私は隣の写真を見た瞬間「これだ」と思った。ビビビ婚ならぬビビビ注文。今日は超絶ウマそうな海鮮づけ丼でファイナルアンサーだ。

魚介と黄身の絶妙タッグに海老汁も最高！老舗寿司店の極上飯に舌鼓！

注目の海鮮づけ丼が、お椀やサラダを引き連れて登場だ。白飯を埋め尽くす、たっぷりの海鮮。真ん中に鎮座する、黄金色に輝く黄身。隣のお椀の中には、海老の姿も見える。これはいい仕事してますねぇ。……と『なんでも鑑定団』に出てくる鑑定士さんみたいなテンションで、目の前の極上飯をレッツイートだ。

……そりゃあ、ウマいよ。ひとり呟きながら、目の前の丼ぶりにがっついているのはもちろん私だ。白飯を覆うネギとキュウリの間から、ピッチピチの海鮮が次から次へとセイハロー。マグロにタコにホタテ。続々と精鋭たちを捕まえては口に運ぶ。そしてその勢いで白飯をがぶり。気になる黄身と海鮮の相性もバッチリだ。

主役の漬け丼もさることながら、この海老だしの味噌汁がハンパなくウマい。ほとばしる海老の旨味が、冷えた私の体に染み渡る。

脇役に抜かりがないお店は信用できるんだよね。なんて偉そうなことを思いながら、今日の昼飯も最終コーナーへ。実はこの海鮮漬け丼、つなぎ役のキュウリがいることでサッパリと食べられる。男性はもちろん、女性にもぜひ試してほしい逸品だ。

ふと横をチラ見すると、大将との話に花を咲かせながら寿司を楽しむ常連さんの姿。昔から変わらぬこの粋な風景は、回らないお寿司屋さんならではの日常だ。そんなことを思いながら、最後に熱いお茶を啜り今日もごちそうさま。

横手の繁華街で出会った、絶品の海鮮漬け丼。節分を迎える前に、ひと足早く福を招き入れた今日の私である。