【秋田県横手市】内蔵の町で出会った春の味覚と麹の料理!横手市増田町『羽場こうじ茶屋くらを』とは?
2013年オープン!歴史ある建物の中にある温かい「まちの食堂」とは?
心も体も喜ぶ、季節の味を求めて。
増田の中心部にそびえ立つ貫禄ある「勇駒(いさみごま)」の看板。国の指定文化財にも登録されている『旧勇駒酒造』は現在、麹や味噌の専門店『羽場こうじ店』が手がける「まちの食堂」として、地元の方や観光客に愛されている。
2003年まで酒造りをしていた『旧勇駒酒造』の跡地をリノベーションして、2013年にオープンした『羽場こうじ茶屋くらを』。さっそく歴史ある建物の中に足を踏み入れると、温かい店員さんが迎えてくれた。今日は内蔵の町で出会ったこの料理店で、地元で作り継がれる麹をたっぷりと使ったランチに舌鼓といこう。
品書き
・月替りの膳 揚げ出し豆腐塩麹あんかけ:1,760円
・卵袋煮定食:1,320円
・おむすびと味噌汁:770円
冬季間のお休みを経て2月上旬からランチ営業を再開した『くらを』。気になる現在のランチメニューは、月替りの膳と卵袋煮定食のツートップ。リーズナブルな価格でおむすびと味噌汁を楽しむことも可能だ。
そんな中、今回私がチョイスしたのは春の味覚に出会える月替りの膳。今日はここ『羽場こうじ茶屋』の魅力を、隅から隅まで存分に味わう魂胆だ。
麹でつなぐ故郷の味!『羽場こうじ茶屋くらを』の「月替りの膳」に舌鼓!
注目の月替りの膳が到着。おお、これは凄い。一気にテーブルが賑やかになった。塩麹仕立ての揚げ出し豆腐を中心に、役者が勢ぞろい。どの料理に箸を伸ばすか迷うところだが、一品ずつじっくりと味わっていこう。
……美味しい。どの料理も心にじんわりと染み渡る美味しさだ。一品一品思いを込めて、丁寧に作られているのがわかる。年度末で何かと心が慌ただしいこの季節、いつもより少しだけ時間をかけて、目の前の料理を楽しむ。今日はそんな「お昼ご飯」だ。
数ある料理の中で特に私のお気に入りは、彩りも鮮やかな季節の味噌汁。ふんわりとした卵が泳ぐ温かな一杯はそのまま飲んでも美味しいけど、こごみの隣に待機しているばっけ油を投入すると、心地よい苦みが顔を出す。そう、これはまさしく春の味だ。
そんなことを思いながら揚げ出し豆腐を頬張り、身欠き鰊にも箸を伸ばし、ついでにかまど炊きご飯をおかわりする私。この美味しいご飯が、おかわり無料なのも嬉しい。
ふと横をチラ見すると、ご高齢のお母さんが私と同じ月替りの膳をペロリと完食していた。そうですよね。美味しいですもんね。なんてこっそり心の中で言いながら、私も全ての料理をたいらげて、今日もごちそうさま。
麹でつなぐ故郷の味。美味しい季節の料理で春の気配を感じながら、風情ある内蔵の町を軽やかに歩く私だ。
【店舗情報】
羽場こうじ茶屋 くらを
住所:秋田県横手市増田町増田字中町64
営業時間:10時~16時(売店)、11時~14時(ランチ)
電話番号:0182-45-3710
定休日:水曜日・木曜日
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