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初めて買う人も失敗しない!ポータブル電源の選び方で大切な「容量と定格出力」をシンプルに解説します

かの地から自由なアウトドア系Youtuber/3児の父

こんにちは!キャンプ系動画を配信している「かの地から」しーまんです。

キャンプシーンでも最近使う人が急増中の「ポータブル電源」。

欲しいと思いつつも「どれを選ぶのがいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか?

今回は、ポータブル電源を何個も使ってきた僕の経験を元に、見るべきポイントの「容量と定格出力」について解説します。

ポータブル電源でキャンプも快適
ポータブル電源でキャンプも快適

見るべきポイントはズバリ「容量と定格出力」

ポータブル電源を選ぶポイントとして、バッテリーは〇〇で~とか色々あったりするのですが、一番大切なのは「使いたい家電を使いたいだけ使えるようにする」ことのはず。

せっかく購入したポータブル電源も、動かなければ意味がありませんよね。

そこで見るべき大切なポイントが「容量と定格出力」です。

今回は、よく見るポータブル電源ということで「Jackery」の製品を例にとって見てみます。

Jackery ポータブル電源 400
Jackery ポータブル電源 400

例えばこの製品、商品名を見てみると

「Jackery ポータブル電源 400 大容量112200mAh/400Wh 家庭アウトドア両用バックアップ電源 PSE認証済 純正弦波 AC(200W 瞬間最大400W)/DC/USB出力」

とあります。大事な部分を抜き取ると

容量…112,200mAh(400Wh)
定格出力…200W

ということになるんですが…うん、非常に分かりにくいですよね。

車の中で家電で遊べるのもポータブル電源の魅力
車の中で家電で遊べるのもポータブル電源の魅力

容量と定格出力・瞬間最大出力ってなんなんだ?

シンプルに説明すると、

(A)定格出力=使える家電の最大W数
(B)容量=容量÷(A)で出力できる制限時間が決まる

ということです。

今回の例で言えば「定格出力が200W、容量は400Wh」なので、200Wの家電を使用した時に2時間(400Wh÷200W)使用できる。というワケ。

20Wの家電を使うのであれば、「400Wh÷20W=20時間の使用が可能」
50Wの家電を使うのであれば、「400Wh÷50W=8時間の使用が可能」
100Wの家電を使うのであれば、「400Wh÷10W=4時間の使用が可能」

ということです。つまり、200W以上の家電は使えません

「でも瞬間最大400Wってあるから、少しの時間なら200W~400Wの家電も使えるんじゃない?」と思ってしまいそうですが、コレ、違うんです。

電化製品の中には、電源を入れた起動時だけ消費電力が高くなるものがあります。

こういった家電が動かせるように、一瞬の高い電力に耐えられるように設定されているのが「瞬間最大出力」というものです。

本当に一瞬程度しか使えないのが「瞬間最大出力」なので、あくまで「定格出力(安定した出力)」を基準に選びましょう。

じゃあ、容量も定格出力も大きい物を選べばいいじゃん!は間違い

(今回は説明が多いので、文章が多くなってすいません。もう少し我慢して読んでください。)

「容量も定格出力も大きな物にすればいいんだね。じゃあそれを選ぶ!」というのはちょっと待ってください。

そうすると、金額がどんどん上がっていきますし、ポータブル電源自体も大きくなります。

確かに容量は大きいに越したことはありませんが、何のために使いたいのか?を考えて選びましょう。

電気毛布を使いたい 60W程度(400Whなら÷60W=6時間程度)
扇風機を使いたい ~35W程度(400Whなら÷35W=11時間程度)
スマホの充電に使いたい ~20W程度(400Whなら÷20W=20時間)
照明器具の電源として使いたい ~20W程度(400Whなら÷20W=20時間)

など、使いたい家電によっては1泊程度であればそこまで容量が必要ない場合もあります

ある程度、定格出力が低めのポータブル電源を選んで、使いたい家電を絞るのも良い使い方ではないでしょうか?

高出力のポータブル電源は便利だが…
高出力のポータブル電源は便利だが…

高価格・高規格のポータブル電源も良いのですが…

例えば、容量2200Whで定格出力2000Wの25万円の高規格ポータブル電源を選んだとしましょう。

先ほどの家電はどれくらいの時間使えるでしょうか?

電気毛布を使いたい 60W程度(2200Whなら÷60W=36時間程度)
扇風機を使いたい ~35W程度(2200Whなら÷35W=62時間程度)
スマホの充電に使いたい ~20W程度(2200Whなら÷20W=110時間)
照明器具の電源として使いたい ~20W程度(2200Whなら÷20W=110時間)

こうして見ると、モンスタークラスなのが分かります。

ですが、本当にこんなに使うことありますか?相当連泊しない限りは使わないと思います。

2000Wまで使えるのは確かに魅力ですし、ヘアドライヤーだって使えます。

1500Wのドライヤーを使うと、2200Wh÷1500W=1時間弱使えるわけですが、ドライヤーでこの容量を使ってしまうのも勿体ない気がします。

そして、25万円出してポータブル電源を買うよりも「電源サイトを使った方が安い」ということになるでしょう。

当然、もしもの備えとして大容量のポータブル電源を持っておくのは良いことだと思います。

ですが、現実的に毎回キャンプに持って行くような物を選ぶ場合は、電気毛布を1晩使える想定で容量は400~600Wh、定格出力は400Wもあれば十分じゃないかな?というのが正直な感想です。

残り容量などが表示されると分かりやすい
残り容量などが表示されると分かりやすい

結論:ポータブル電源は使いたい家電を基準に選ぶべき

ということで、容量と定格出力のことはお分かりいただけたと思います。

ポータブル電源を選ぶ時は、まず最初に自分の使いたい家電は何なのか?を明確にして、「必要な容量と定格出力」の物を選ぶのが良いはずです。

あとは

残り容量を数字で表示してくれる物
消費電力を数字で表示してくれる物
ACやUSBの数

など、視覚的に使いやすい工夫がされている部分も忘れずにチェックしたいところです。

ポータブル電源選びの役に立てば幸いです!良いキャンプライフを!

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《プロフィール》

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【かの地から しーまん】

キャンプ歴5年の山口県在住3児の父。

キャンプなどのアウトドアをはじめ、DIYや料理、クロスバイクや車中泊など様々な趣味をYouTubeや各種SNSで発信中。

山口県を拠点として、全国各地に遠征するのが楽しみの1つです。

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自由なアウトドア系Youtuber/3児の父

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