「からあげは4つの”お”を持つ万能食」。これは私、からあげライター・松本壮平のかねてからの持論です。おかず・おつまみ・おやつ・おみやげ、このいずれでも大活躍する食べ物と言えるのではないでしょうか。今回ご紹介するからあげは、そのうちの「おみやげ」です。

JR飯田橋駅西口から徒歩5分ほどにある『神楽坂から揚げ 斉唐』の名物は「から揚げのおもたせ」。「おもたせ」とは来客が持ってきた手土産を、いただいた側がていねいに表現する言葉です。

高級感あるたたずまいの「から揚げのおもたせ」。熨斗とフタをとれば升状に仕切られた箱に味の異なる9種類のからあげが並んでいます。味のラインナップは①ぴり辛・②醤油・③名古屋風・④ゴルゴンゾーラ・⑤エスニック・⑥トマトコチュジャン・⑦南蛮・⑧バッファロー風・⑨柚子胡椒。カラフルで、高級和菓子のようです。受け取った人も一瞬お菓子かと思ってしまうかもしれませんね。

九州産の若鶏に甘口醤油、青森産のニンニクなど、素材にもこだわっています。漬けダレに24時間しっかりと漬け込んでいるので、味がしっかりしみわたり、肉質もやわらか。

味のベースは①②⑦⑨が醤油、それ以外は塩。味が混ざらないよう、それぞれ別のフライヤーで揚げています。②醤油、④ゴルゴンゾーラ、⑦南蛮以外はピリ辛系の味。大人の味といったところです。

いずれも味がしっかりしているので冷めても美味しく食べられます。おみやげにもぴったりというわけですね。チキンカツやとり天にはない、からあげの強みと言えるのではないでしょうか。

ホームパーティーなどに持参するのもアリですね。「おみやげ」から「おつまみ」になるパターンです。これだけ種類があれば、自分好みの味も見つけやすいでしょう。ちなみに私のお気に入りはゴルゴンゾーラ。ややくせのあるチーズの味ですが、揚げたてからあげにのせて、軽くとろけ始めているタイミングが絶妙にウマいと感じました。

こちらではこれ以外にも、もも肉やむね肉、手羽先などを使ったスタンダードなからあげやお弁当も販売しています。