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長さ約20cm!手羽先の豪快な一本揚げをチューリップからあげとともに味わってきた

「豪快手羽の一本揚げ」

からあげ好きの中には手羽先からあげが大好きな「手羽先派」がいます。肉の量は少ないのですがゼラチン質が豊富で、ほかの部位にはない独特のコクのある旨みが人気のようです。今回はそんな手羽先派の人たちにぜひ味わってほしい手羽先からあげをご紹介しましょう。

『大衆鳥酒場 鳥椿 大山店』
『大衆鳥酒場 鳥椿 大山店』

東武東上線・大山駅から徒歩2分ほどにある『鳥椿 大山店』。こちらの「豪快手羽の一本揚げ」(1本・400円)は、長さが20cm近くもある文字通り豪快な手羽先。一般的な「への字」型ではありません。関節を外して真っすぐにし、それをさらにひと晩冷凍することでこのピーン!とのびた形状をキープしているとのこと。お店によってはこの状態をキープするために串を刺しているところもありますが、こちらはそれによって肉が劣化するのを防ぐ理由もあって、この手法を用いています。さらに冷凍することで手羽元の肉などは旨みが増すのだそう。

関節を外しても揚げ油に入れると元に戻ってしまうので、ひと晩冷凍するそうです。手間がかかっていますね
関節を外しても揚げ油に入れると元に戻ってしまうので、ひと晩冷凍するそうです。手間がかかっていますね

衣をつけない素揚げです。味付けは揚げたあとにふりかけるクレイジーソルトのみと、いたってシンプル。両手で持ってガブリといけば、けっこうな肉厚感に驚かされます。シンプルな味付けだけに、肉の旨みがダイレクトに舌に飛びついてくるよう。とくに手羽元付近がバリ旨!こってりとした旨みが、噛みすすめるほどにじわじわとふくらんでいき、飲み込む寸前に炸裂するかのような拡散具合。飲み込んでも旨みが残って、しばらく余韻を楽しめます。

ピン!と真っすぐに伸びた手羽先。長さが20cm近くあります
ピン!と真っすぐに伸びた手羽先。長さが20cm近くあります

こちらのもうひとつの名物が「チューリップ唐揚げ」(1個・90円)。かつてはパーティーやお弁当などでよく見かけましたね。チューリップに似ていることからこの名前で呼ばれています。

名物の「チューリップ唐揚げ」。食べ始めるととまらないかも?
名物の「チューリップ唐揚げ」。食べ始めるととまらないかも?

手羽中の2本ある骨を1本だけ取り除いて、肉を裏返しにして味付けしているそう。手間ひまかけた逸品です。片手でつまんでひと口でペロリ!といけるサイズ感がいいですね。カリッとした食感の衣にはかすかにフンワリ感あり。スパイシーな風味が口の中にフワリと広がり、鼻から抜けていく感覚がまたステキです。

「チューリップ唐揚げ」は1個からオーダーできます
「チューリップ唐揚げ」は1個からオーダーできます

このチューリップ、1個からオーダーできるというのが嬉しいところです。追加でオーダーもできるので、無限に食べてしまいそうでちょっとコワいのですが(笑)。

「アボカド鶏メンチ」。アボカドのほっくり感がたまりません
「アボカド鶏メンチ」。アボカドのほっくり感がたまりません

“鶏肉””揚げ”つながりで気になった「アボカド鶏メンチ」(600円)もいただいてみました。アボカドのほっくり感と鶏ミンチ肉のフワッと感が混じり合って、これまた美味でした。

【店舗情報】
『大衆鳥酒場 鳥椿 大山店』
住所:東京都板橋区大山東町59-19真柄ビル1F
TEL:03-6905-7113
営業時間:11:00~23:00
定休日:火
店舗Instagram:鳥椿 大山店

「からあげの聖地」と呼ばれる大分県中津市出身。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。年間の唐揚げ喫食数は平均300食。美味しい唐揚げを求めて各地を巡る「から活」に励んでいる。

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