「今では車がどこよりも寛げる安らぎの空間」とよく2人で話しています。
そもそも、数年前まではスクールバスを家にして暮らすなんて考えたこともなかったんです。

いかに暮らしを楽しめるかを考えた車

車が目立つのでよく出先で色んな人に声をかけられ、そのたびに興味がある方には車内をご案内します。
「こんな生活憧れる」とか「こんな車見たことがない！」と言ってもらえることが多いのですが、それを1番実感し納得しているのは自分たちだと自負しています。自分たちの生活に合うように無駄を省きながら、いかに移動手段でもある車で快適に暮らしながら楽しめるかを追求した最高の空間だと思っています。

こだわったのはゆったりなサイズ感

見るからにどこにいても目立つ黄色いアメリカのスクールバス！よほどのアメ車好きか、車好きと思われがちですが、我々は全くと言って良いほど車に詳しくないのです。なんなら無知でこだわりも少ない方でよく驚かれます。じゃあ、なんでこの車を選んだのか？

「車内でストレスなく立てることと自由に動ける開放感を想像したらこの車の大きさがピッタリだと思ったんです」（コージ）
車で生活をすると考えた時に1番最初に頭に浮かぶストレスの文字。これはフラストレーションの意味だけではなく、生活や環境が変わることに対するストレスも含まれるので、なるべくその要因となるものは先に排除したいと考えました。

「生活する上で2人がぶつかったり窮屈さを感じたことがないのもこの生活が続けられる理由だと思う」（さあや）

「好きなものだけ」を詰め込んで、隙間を埋めない

白を基調にしたシンプルな車内はポップな外観とのギャップが凄いとよく言われます。車内をみて「何か他のキャンピングカーとは違う違和感を感じる」とよく言われますが、きっとキャンピングカーでは珍しい程全面が窓に囲まれているのからだと思います。
「せっかく３６０度全面が窓なので埋めずにどこからでも自然光が入るようにつくりました。他のキャンピングカーや車中泊仕様の車内をあまり見たことがなかったので、こうだったらいいなーというイメージだけで作ったので、陽の光がたくさん入って部屋が明るくとても気持ちが良い反面、冬は寒く夏は暑いという過酷な環境を作り上げてしまいました。笑」（コージ）

広い車内のわりに物が少ないと言われますが、実は隙間を埋めたくなる気持ちを抑え、あえて物を少なくしているのです。
「この生活をするにあたって自分に本当に必要な物や、好きな物、長く持ち続けたい物を厳選しました。これさえあれば！と思える大切な物、好きな物だけに囲まれてスッキリ暮らすと作業効率も上がるし気持ちが良いんです！」（コージ）

DIYだからこそ実現できた快適空間

国産車と違い、そもそも全てが規格外な車。ここまでピッタリな内装に仕上げられたのはやはり自分たちでひとつひとつ作り上げたからだと思います。DIY経験もほぼ無く、キャンピングカーも詳しく無いのに自分たちでデザインし、家具はもちろん、ソーラーパネルの設置やエアコンまでも設置してしまうという気合いの入れぶりでした。

人に頼むとお金も時間もかなりかかってしまいそうだったのでお願いしなかっただけなのですが、製作期間はまさかの2ヶ月でした。２人とも何事にも没頭してしまう性格なのと一日も早く旅に出たい！という気持ちで必死でした。
「今の時代、調べたら何でも出てくるので必要なことを検索しながら手探りで作りました。朝が苦手なので作業はいつも午後からで、毎日帰る頃には外は真っ暗でクタクタだったのも今では良い思い出です。（早起きができたらもっと早かったかも）初心者DIYなので、よく見るとガタガタな箇所も多いですが、だからこその愛着と自分たちならではの快適空間がつくれたと思います」（コージ）

いかがでしたか？

今回は「いかに暮らしを楽しめるか」を追求した私たちのスクールバスをご紹介しました！
今後も全国を巡るので、一緒にバスに乗って旅をしている気分になってもらえたら嬉しいです。今度はあなたの街に現れるかもしれません。日本のどこかでお会いしましょう！