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【防災ライフハック】10分で完成!段ボールでつくれる簡易トイレを備えませんか?

川崎みさ暮らしの講師

東日本大震災から13年が経ちました。1月1日に発生した能登半島地震でも話題になりましたが、6年前の西日本豪雨災害でわたし自身が被災した時も、1カ月におよぶ断水で一番困ったのは「トイレ」でした。この被災経験から、わが家では災害への備えの一つに「簡易トイレ」を加えました。

簡易トイレの材料は段ボール2つ

簡易トイレの材料は、段ボールが2つ。同じ大きさでも大丈夫ですが、今回は、より簡単に簡易トイレを作りたいので、2リットルのペットボトルが6本入るサイズを1つと、それよりも一回り小さいサイズの段ボールを1つ用意しました。

この段ボール簡易トイレは、約60キロある夫が座っても大丈夫でしたが、強度に不安のある方は、厚めの段ボールを使用したり、段ボールを三重にして使用することをおすすめします。

簡易トイレ作りで使うもの

今回の段ボール簡易トイレ作りでは30センチ定規、ガムテープ、カッター、カッティングマットを使用しました。

作り方1

段ボール上部の「内フラップ」(長さが短い方)を2カ所ともガムテープで留める。

作り方2

小さい方の段ボールを半分にカットする。

作り方3

大きい段ボールの内側に、カットした小さい段ボールを入れる。

内側の段ボールが外側の段ボールより高さがある場合は、内側の段ボールの高さが外側の段ボールより5ミリほど低めになるようにカットしてください。

作り方4

外側の段ボールの「外フラップ」を内側の段ボールを巻き込みながら、中に押し込んだら完成です。

二重にしたゴミ袋とオムツを中に入れて使う

排泄物が見えないように、簡易トイレ用に黒のゴミ袋(サイズは45リットル20枚で110円)を100円ショップで購入。ゴミ袋は漏れを防ぐために二重にして使用するので、1袋20枚入りだと10回分使えます。

排泄物の吸水に使うのは、半端に余った「オムツ」。吸水しやすいよう裏返してから、簡易トイレの中に入れます。新聞紙やペット用トイレシートなどでも代用できます。

省スペースで保管するため「底」はあえてテープで留めない

底をガムテープなどで留めてしまうと、保管場所に困るので、わが家ではあえて底は留めず、折りたたんだ状態で保管しています。

「目隠し」も忘れないで!

どんな状況で被災するか分からないため、簡易トイレと共に「排泄時の目隠し」も同時に備える必要があります。プール用の巻きタオルや裾が広がるレインコート、ワンピース、ロングスカートなどもおすすめの「目隠しアイテム」です。

外出先での災害に備えよう

段ボールで作った簡易トイレは、外出時に災害が起こった場合に備えて、黒のゴミ袋、オムツ、トイレットペーパーと一緒に車に置います。

被災経験から学んだこと

西日本豪雨災害で被災したとき、恥ずかしながら災害への備えをほとんどしておらず、避難生活をより過酷なものにしてしまいました。特に「排泄」などの生理現象はガマンできないため、防災グッズの中でも優先的に準備をする必要があると、被災して初めて知りました。値上げラッシュが続く中、使うかどうか分からない防災グッズにお金をかけるのは勿体ないと思われるかもしれませんが、材料が「段ボール」ならスーパーなどで無料で手に入れることができますので、自分と家族の安心のためにも、ぜひ作ってみてください。

※ご紹介した内容は個人の感想です。

※記事の内容は執筆当時の情報であり、現在とは異なる場合があります。

暮らしの講師

元海上保安官で2児のママ。大型巡視船で働いていた経験を活かし、限られた環境と予算でも暮らしを楽しむ工夫を発信中。「お金はないけど知恵はある」海保マインドと「海保式やりくり」で、暮らしの「ちょっと困った」を解決するライフハックをお届けします。産後1カ月のときに西日本豪雨で被災した経験から、防災・減災講座も開催。船舶料理士、整理収納アドバイザー1級、広島防災Jプログラムトレーナーなどの資格を保有。テレビ、新聞、雑誌、NHKラジオなどメディア出演多数。1985年生まれで広島県在住。趣味は古着屋めぐりとマンガを読むことです。

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