東急世田谷線の松陰神社前駅近く、山下書店という本屋さんがあります。ただいま、この山下書店は夜間無人営業の実証実験をやっています。本屋さんの無人営業、どんな感じなんでしょうか？

こちらはトーハングループの山下書店世田谷店とのことで、今回は株式会社トーハンの担当の方にご同行いただき、夜間無人営業の様子を見に実際に訪問しました！

時刻は19時半ごろ、こちら山下書店にやってきました。

実証実験の期間中は24時間営業、10時から19時まで通常の有人営業を行い、19時から翌10時まで無人営業を行っているとのこと。ちょうど切り替えの時間帯で、お店の方が有人営業から引き上げる準備をしていました。

さて、いざお店に入りたいところですが、無人営業の時間帯は入口がオートロックになっています。入店にはスマホを使い、初めて利用するときのみ山下書店世田谷店のLINE公式アカウントを友だち追加、その後は利用のたびお店の前に掲示されたQRコードをLINEで読み取るとドアが開いて入れます。

QRコードを読み取るだけで自動でドアが開くシステムは、実際やってみてちょっとびっくりしました。最新技術はすごいですね。

お店の中に入りました！

実証実験にあたり改装をしたそうで、以前は道路側にあった雑誌棚を撤去したり（雑誌売り場は店内の別の場所に移動しています）、アクリル製の透明な棚の設置や道路に対して平行に配置されていた店内の棚を垂直方向に配置し直したりしたそう。夜間に無人営業を行う関係で、防犯対策のために見通しを良くしたとのことですが、確かに店の奥までよく見えます。

ただ、全体の雰囲気は良い意味で以前と大きく変わっていないように思いました。雑誌、実用書から文庫本やコミックまで一通り揃った、近所にあって嬉しい使いやすい本屋さんです。

夜間無人営業の実証実験は、本屋さんの需要発掘のために3月からおこなっています。

トーハングループにおいて、有人で24時間営業を行っている書店はあるそうですが、夜間無人営業というかたちは松陰神社前の山下書店が初めての試みだそう。この山下書店が実験の場に選ばれたのは、ショッピングセンターの中にあるような書店と違い街中に独立して存在する書店で、周囲が住宅地といった立地から夜間早朝も一定の人通りがあり、純粋な本屋さんの利用状況を調べやすいためとのこと。

実証実験は7月までで、7月以降の継続は現時点では未定だそうですが、夜間の時間帯もかなり利用があるそうです。

コンビニのようにいつでも本屋さんが開いていると、便利でなんだかほっとした気分になるので、ぜひ7月以降、本格的に夜間無人営業が導入されると嬉しいですね。

ぜひ、利用してみてはいかがでしょうか。