野山でオレンジ色のユリのような花を咲かせるヤブカンゾウの蕾は美味しく食べられるって知ってました?
ヤブカンゾウとは
ヤブカンゾウはユリ科の多年草でほぼ日本全土の野山や河原などに分布しています。
ヤブカンゾウの花は咲くと1日でしおれるため別名ワスレグサとも呼ばれています。
道端や河原などに普通に見られる多年草です。
初夏に咲く鮮やかなオレンジ色をしたユリ型の花はよく目立ちます。
春に芽吹く新芽や初夏に付ける花の蕾は食材として利用できます。
食材として見た場合、ヤブカンゾウの仲間で良く似ているノカンゾウの新芽や蕾も同じように利用できます。
ヤブカンゾウとノカンゾウは新芽の時はほとんど見分けは付きませんが、花が咲くとヤブカンゾウの花は八重、ノカンゾウの花は一重なので簡単に見分ける事が出来ます。
ヤブカンゾウやノカンゾウの蕾を蒸してから干した物は金針菜と呼ばれ中華料理では有名にして人気のある食材との事です。
中華料理では乾燥した金針菜を水に浸し戻してからスープの具などに使う事が多いようです。
この金針菜はネット通販で購入する事も出来ます。
ヤブカンゾウの蕾で料理を作って食べてみた
今頃がヤブカンゾウの花が咲く時期です。
さっそくヤブカンゾウの蕾を採って簡単な料理を作って食べてみることにしました。
まずはヤブカンゾウを見つけて蕾を取り集めましょう。
1回の料理ならこれくらい採れば十分だと思います。
持ち帰った蕾は流水で軽く洗います。
今回はこの蕾を蒸して食べてみます。
蒸すのに使う調理器具は下の写真のような鍋、蓋、ザルです。
洗った蕾をザルに入れて水をホンの少し入れた鍋にセットします。
鍋にはごく少量の水を入れておきます。
鍋に入れる水の量はザルを鍋にセットした時にザルの底に水がつかない程度の分量です。
まずは水を入れた鍋だけを火に掛けて沸騰させます。
沸騰したら蕾を入れたザルを鍋の上にセットします。
ザルの上から蓋を被せて5分間加熱します。
5分経ったらザルを鍋から下ろして、そのまま粗熱を取れば出来上がりです。
お好みのドレッシングを掛けて頂きます。
蒸すか茹でてからマヨネーズやドレッシングを掛けて食べるのが簡単で、味、食感、色が活かせる美味しい食べ方です。
グリーンアスパラガスにほのかな甘みをプラスしたような味で、食感はシャキシャキとした歯ごたえがあります。
天ぷら、炒めもの、煮物などにも応用できます。
ヤブカンゾウの蕾や花は生食すると体質によっては下痢をする事があるため食べる時は必ず加熱調理します。
下痢を起こす成分は加熱により不活性化すると言われています。
この成分は特に花粉に多く含まれるとの事で、気になる方は雄しべがある花の中心部を取り除き花びらだけにしてから調理すると宜しいかと思います。
どのような料理を作る場合でもヤブカンゾウは完全に加熱する事が大切です。
身近な野草で季節感を味わう。
これこそ最高の贅沢だと思います。
機会があれば是非トライしてみては如何でしょうか。
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