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野山に生えている野生化したミョウガを採って料理に使う 栽培品とは一味違う野性味を堪能してみよう

健啖隊ブラックバスを釣って食う の草分け系YouTuber

ミョウガのミニ知識

ミョウガ(茗荷)はショウガ科に属する多年草の草本です。

東南アジアの温帯地域が原産地と言われており、日本へは古い時代に大陸から生姜と共に持ち込まれたのだそうです。

流通しているミョウガはその殆どが野菜として栽培された物ですが、野山にもミョウガは自生しています。

野山に自生しているミョウガももとを辿れば大陸から移入されたミョウガと同じものなのだそうです。

要するに栽培されていたミョウガが野山に逃げ出して繁殖している、と言うことらしいです。

ミョウガとして一般的に知られている部分はミョウガが花を咲かせる部分(花蕾)です。

ミョウガの花は大きくてとても綺麗
ミョウガの花は大きくてとても綺麗

花蕾はミョウガの地上部である草本体とは地下茎で繋がった状態で少し離れた場所に単独で生えます。

見る機会は少ないと思いますが、地上に出た花蕾からはクリーム色の一日花(咲いたら1日で枯れる花)を咲かせます。

ひとつの花は1日で萎みますが、ひとつのミョウガからは数日おきに次々と花を咲かせ続けます。

自然の中ではミョウガは夏の終わり頃に花を咲かせます。

ミョウガの花を見る機会はあまり無いと思いますがミョウガの花はとても綺麗です。

野生化したミョウガを探してみよう

野生化したミョウガを探す時はまずミョウガの地上部(草本体)を探します。

野生化したミョウガは他の草に混じって生えている
野生化したミョウガは他の草に混じって生えている

野生化したミョウガは野山の縁ような半日陰の草地などに他の草に混じって生えている事が多いです。

ミョウガの草本体は生姜のそれととても良く似ています。

ミョウガの葉は生姜の葉とよく似ている
ミョウガの葉は生姜の葉とよく似ている

生姜との違いは香りの有無です。

生姜は全草に特有の香りがありますが、ミョウガには生姜の香りはありません。

ミョウガの草本体が生えているのを見つけたら、その根本付近を探してみます。

この時に探す目印はクリーム色をしたミョウガの花です。

ミョウガの葉の根本にはミョウガの花が咲いている
ミョウガの葉の根本にはミョウガの花が咲いている

ミョウガの草本体が繁茂した薄暗い茂みの中でもこのクリーム色の花は良く目立ちます。

ミョウガの花蕾を見つけたら根本から折り取って持ち帰ります。

土をかき分けて根元部分で折り取る
土をかき分けて根元部分で折り取る

採取した野生のミョウガの下処理

野生化したミョウガは市販品の野菜のミョウガと違いひと手間処理が必要です。

野生化したミョウガ
野生化したミョウガ

市販品のミョウガは下の写真のような形で販売されていて、この形のまま食用に使えますが、野生化したミョウガでは花蕾の中には枯れた花の残骸や小さな虫などが棲んでいる事もあります。

野生化したミョウガはこのように周りをきれいに洗っただけでは食用に利用できない
野生化したミョウガはこのように周りをきれいに洗っただけでは食用に利用できない

ミョウガの中の汚れなどを丁寧に取り除くのですが、その方法は、ミョウガは鱗片が重なり合った構造をしていますので、この鱗片を全て剥ぎ取ってバラバラの状態にしてしまいます。

鱗片を剥ぎ取ってバラバラに分解する
鱗片を剥ぎ取ってバラバラに分解する

鱗片の間には花が咲いて萎んだ後に残った部分(種子になる部分)があります。

これは食味が良くないので取り除きます。

ミョウガの花が咲いた後の種子になる部分は取り除いて捨てる
ミョウガの花が咲いた後の種子になる部分は取り除いて捨てる

尚、一般的にミョウガには種子が出来ないと言われていますが、稀にこの種子になる部分が大きく膨らんで種が出来る事もあります。

剥がし取った鱗片と、その鱗片が付いていた芯の部分は食べる部分です。

バラバラにした鱗片と芯の部分は食べる部分
バラバラにした鱗片と芯の部分は食べる部分

きれいに流水で洗えば後は市販品のミョウガと同じようにいろいろな料理に利用できます。

鱗片と芯の部分はきれいに流水で洗う
鱗片と芯の部分はきれいに流水で洗う

尚、野生化したミョウガは痛みが早いので、持ち帰ったらなるべく早く上記の処理をして早めに食べきってしまうのが良いでしょう。

市販のミョウガと同じように使うことが出来る
市販のミョウガと同じように使うことが出来る

野生化したミョウガは市販されているミョウガよりも味が濃い傾向にあります。

細かく刻んで使えば野性味溢れる薬味になります。

野生化したミョウガは市販品にはないワイルドな味
野生化したミョウガは市販品にはないワイルドな味

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ブラックバスを釣って食う の草分け系YouTuber

「身近な場所でアウトドア・レジャーを満喫」が健啖隊のメインテーマ。ここでは様々なアウトドアシーンで知っていると役に立つ知識や情報を紹介します。特に魚釣りと釣った魚の調理・山野草・キノコは得意分野です。健啖隊の動画チャンネルでは釣ったブラックバスを料理して食べる動画はギネス級にたくさん公開しています。紹介した料理の数も一般的なソテーやフライから刺身やクサヤ干物まで汎ゆる料理を網羅しています。一度、健啖隊の動画チャンネルをご覧になれば必ずやビックリすると思います。尚、ブラックバスをどう捌けば美味しく食べられるかの要点は健啖隊が実践して見出した方法がウィキペディアでも掲載される程に認知されています。

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