ショートフィルム

ラグビーで貧困から抜け出すトライ「BBCが選ぶ100人の女性」に選ばれたラガーウーマンの願いとは?

Kham

映像作家

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主人公ラオ・カンは、ラオスの少数民族モン族の女性として初めて、ラグビーのラオス代表チーム入りを果たし、さらにコーチの資格も取得した人物である。10代でラグビーと出会い、彼女の人生は大きく変わった。そして、今、ラグビーを通して、自身や自分の村の若者の暮らしを改善しようと取り組んでいる。

<モン族の少女として>
ラオスの少数民族モン族の多くは、北東部のシエンクアン県に暮らす。ラオ・カンは、シエンクアン県にある、国内でも最も貧しい地区の小さな村の出身。モン族の伝統を受け継ぎながら育った。モン族の社会では、将来、家長となる男子に高等教育をうけさせる一方、女子は若い年齢で結婚をし、子どもを出産、そして家族のために働くことが求められる。

ラオ・カンは、6人家族の長女として生まれた。15歳の時、母親が病気になったことをきっかけに、学校をやめてトウモロコシ畑で働いてほしいと両親に頼まれる。病気の母親を助け、妹弟を学校に通わせるためだった。兄は学校に通い続けることができるのに自分はやめないといけない。当時の彼女は、「なぜ私だけが?」と自分自身や両親に問い続けた。二度と学校には戻れず、一生トウモロコシ畑で働き続け、同じ村の少女たちのように若くして結婚させられると分かっていたからだ。

<ラグビーによって変わった人生>
19歳のある日、ラオ・カンは海外のNGOからラグビーを教わる。ラグビーに魅了された彼女は、この機会を活かせば今の生活から抜け出し、復学もできるかもしれないと考えた。その後、彼女の積極性や生い立ちが考慮され、首都ビエンチャンにあるLao Rugby Federation(ラオス・ラグビー協会)での仕事が与えられる。そして間もなくラグビーの代表チームの一員となり、それ以来、彼女はビエンチャンで暮らしている。現在は、ビエンチャンとそこから400キロ離れた故郷の村を行き来しながら、将来ラグビーの選手やコーチとなり得る少年少女たちをスカウトする活動を行っている。自分が得たような機会を彼らにも与えたい。ラグビーに関わることで、学校に通い続け、人生の選択肢が広がることを彼女は願っている。

<“人生は変えられる”を伝えたい>
若者たちをスカウトするには、親を説得して預けてもらわないといけない。しかし彼らは子どもを田畑での労働力と考えていて、ラグビーをさせることにメリットを感じていないため、説得するのは難しい。それでも、チャンスが巡ってくることの少ないこの村で暮らす若者たちの力になりたいと、ラオ・カンは強い決意で取り組んでいる。特に、モン族の少女たちへの思いは強い。今では、少女たちが最も憧れるラグビー選手となったラオ・カン。10代の少女たちに、どのようなことを願い、何を伝えようとするのだろうか。

クレジット

Title:
Laos Rugby Prodigy Story

Director:
Xaisongkham Induangchanthy

Editor/Graphic:
Soukthavone Panyaphone

Photograph:
Anoulek Douangdala

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