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老舗ラーメン店が新商品のテイクアウト開始! コロナ禍でなければ生まれなかったかも?(札幌市手稲区)

吉川雅子野菜ソムリエ上級プロ&フードツーリズムマイスター(札幌市)

老舗ラーメン店「弟子屈ラーメン」。弟子屈町にある総本店は今年7月7日に15周年を迎えました。さらに、7月21日には、2008年9月にオープンした「弟子屈ラーメン手稲店」がリニューアルオープンしました。コロナ禍でさまざまな店が席数を減らして対応する中、10席増やすという大々的な店内改装を行い、さらに新しいテイクアウトメニューを開発。そんな「弟子屈ラーメン」の手稲店の次なる展開をご紹介します。

オープン15年を迎えた「弟子屈ラーメン」

15年前に、道東の弟子屈町にオープンした「弟子屈ラーメン」。

今年7月7日に15周年を迎えた「弟子屈ラーメン総本店」の記念の一杯!
今年7月7日に15周年を迎えた「弟子屈ラーメン総本店」の記念の一杯!

着々と店舗を増やし、今や手稲店や新千歳空港店など道内に6店道外に1店を展開し、全国に多くのファンがいます。定番のメニューのほか、各店にその店しか食べられない味のラーメンがあり、それもファンが増える所以なのですね。

コロナ禍でのリニューアルで10席の増席

昨年からの新型コロナウイルスの影響で、札幌の飲食店は何度も休業を余儀なくされてきました。

そんな中、2008年9月にオープンし、地元の人たちに愛されてきた「弟子屈ラーメン手稲店」は、7月21日にリニューアルオープンしました。

「弟子屈ラーメン手稲店」のオープン当日!
「弟子屈ラーメン手稲店」のオープン当日!

新しい暖簾が気持ちいい!
新しい暖簾が気持ちいい!

改善したかった設備箇所、そして、アフターコロナの意識した衛生管理を考え、大型エアコン2台と中型機を1台設置し、テーブルや椅子、ドアノブ、トイレなど人の手が触れるところには、無光触媒抗菌対策塗料を施しています。

さらに、厨房設備に次亜塩素酸水生成機を追加して、手洗い、まな板、野菜の洗浄を徹底するという、これからの飲食店経営に必須となる“感染対策”をするなどしながら、席数を20から30に増席。クリアパーティションなどを使ってソーシャルディスタンスが容易になりました。

カウンター席のほか、小上がりやテーブル席もあります
カウンター席のほか、小上がりやテーブル席もあります

コロナ禍に勝負をかける!

昨今のデリバリーサービスの広がりで、「弟子屈ラーメン」のテイクアウトのオーダーもありますが、熱々を食べるのが美味しいラーメンは、ピザやお弁当類などに比べるとテイクアウトしづらいメニューです。

その逆境を見事に打ち返したのが、手稲店のリニューアルをきっかけに考えたテイクアウトコーナーを併設したことです。

店舗に向かって左側がテイクアウト専門コーナー。ここからオーダーと受け取りができます
店舗に向かって左側がテイクアウト専門コーナー。ここからオーダーと受け取りができます

メニューは3つの味のザンギ(鶏のから揚げ)とギョーザアイスクリームです。もちろん、これらは店内でも食べられます。

ザンギは、ラーメン専門店だからの味付けとなっています。その秘密は、3つの味ともに「自家製ラーメンたれ」で下味をつけたサクサクジューシーなオリジナルザンギです。

3個450円。ラーメンを食べた後のお土産にもいいですね。もちろん、店内でも食べられます1
3個450円。ラーメンを食べた後のお土産にもいいですね。もちろん、店内でも食べられます1

イチオシは、見た目はちょっと焦げているように見える「味噌ザンギ」。4種類の北海道味噌を使用したたれに一晩漬け込んだもので、ほかでは食べられない味です。味噌の香ばしい味が後をひき、白いご飯が欲しくなります。

味噌味のザンギはほかではあまり見られない、弟子屈ラーメン手稲店オリジナルです
味噌味のザンギはほかではあまり見られない、弟子屈ラーメン手稲店オリジナルです

見た目よりしっかりとしたコクを感じられる「貝だし塩ザンギ」。まろやかな天塩にホタテ貝柱や昆布など数種類の旨みが加わって、ビールと合わせたい!

一番旨みが感じられる塩ザンギ
一番旨みが感じられる塩ザンギ

一番なじみがある「醤油ザンギ」。弟子屈ラーメンの醤油ラーメンたれに、ニンニクとショウガをプラスしています。

道産子に一番なじみのある「醤油ザンギ」。醤油ラーメンのタレをベースに味付けしています
道産子に一番なじみのある「醤油ザンギ」。醤油ラーメンのタレをベースに味付けしています

ラーメンを食べた後のデザートにオススメなのがアイスクリーム。コーンとカップが選べます。

暑い日はラムネ入りソーダ味がオススメ。中に入っているプチプチとしたラムネが口の中で弾けて楽しい!
暑い日はラムネ入りソーダ味がオススメ。中に入っているプチプチとしたラムネが口の中で弾けて楽しい!

コロナから学んで、予定になかった大幅な改装をして、早々にアフターコロナに対応した「弟子屈ラーメン手稲店」の新たなる試み。地域に根差したファンだけではなく、テイクアウトメニューを開発することで新しいファンも獲得していくことでしょう。

そうそう、「手稲店」でメニューに迷ったら、「レッドドラゴン」がオススメです。

「レッドドラゴン」は手稲店で開発された辛味噌ラーメンです。手稲店以外でも夏季限定で総本店、三井アウトレット札幌北広島店、新千歳空港店、ジャズドリーム長島でも食べられます。うま辛味噌味で、辛さは1~15まで選べます。こちらもぜひ食べてみてくださいね!

メニュー開発のきっかけはお客さんの声からという、辛いんだけどコクがあって、いつの間にかスープまで飲み干す人が多いそう!
メニュー開発のきっかけはお客さんの声からという、辛いんだけどコクがあって、いつの間にかスープまで飲み干す人が多いそう!

<弟子屈ラーメン 手稲店>

*住所:札幌市手稲区稲穂2条6丁目182-1

*TEL:011-691-1818

:営業時間:11:00~21:30(LO)

*定休日:1/1

公式サイト

野菜ソムリエ上級プロ&フードツーリズムマイスター(札幌市)

札幌市在住。「野菜ソムリエ上級プロ」。ほかにも生産者のブランディングをする「青果物ブランディングマイスター」、地域の食をツーリズムに生かす「フードツーリズムマイスター」などの資格を有する。「簡単におうちで野菜たっぷりな料理をしよう!」をモットーに料理教室やワークショップなど食に関する話題提供や、野菜や果物を使った商品開発やメニュー開発、アグリツーリズム企画なども行っている。また、原田知世・大泉洋主演の映画『しあわせのパン』では、フードスタイリストとして映画作りに参加。著書:『北海道チーズ工房めぐり』『野菜ソムリエがおすすめする野菜のおいしいお店』など。

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