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ハンガリーの伝統焼き菓子「クルトシュ」専門店が11月6日にグランドオープン!(札幌市中央区)

吉川雅子野菜ソムリエ上級プロ&フードツーリズムマイスター(札幌市)

ハンガリーで食べられている「クルトシュ」。ひも状に伸ばした生地を円柱状の棒に巻きつけて焼き、外側のカリッ、内側がもっちりとした食感がクセになるお菓子です。11月6日にグランドオープンしたクルトシュ専門店「The KURTOS Bee(クルトシュ ビー)」をご紹介します。

クルトシュとは?

クルトシュ」はハンガリー語の“円形の筒”という意味で、煙突のような筒形の甘いお菓子です。棒状の芯になる棒に生地をぐるぐると薄く巻きつけて、ハンガリーの屋台などでは炭火で香ばしく焼き上げます。

この写真は「クルトシュビー」の店内のもの
この写真は「クルトシュビー」の店内のもの

「クルトシュ ビー」のインスタグラムから。焼きたての状態は本当に煙突みたいです
「クルトシュ ビー」のインスタグラムから。焼きたての状態は本当に煙突みたいです

ハンガリーでは、クルトシュ専用の屋台などで買い求めて、その場で味わうそうです。もともとはクリスマスシーズンに食べられていたものですが、最近はどこのお祭りにもクルトシュの屋台が出没するそうです。

札幌でも焼き立てクルトシュが食べられる!

このハンガリーの伝統菓子「クルトシュ」の専門店が、札幌狸小路1丁目創生川沿いに、11月6日にグランドオープンしました。その名は「クルトシュ ビー」。

ドーンとクルトシュが壁に! 目立つしわかりやすい!
ドーンとクルトシュが壁に! 目立つしわかりやすい!

オーナーに新しいお店への思いをお聞きしました。

ハンガリーやルーマニアなどヨーロッパが大好きで、よく旅をしていたそうですが、「地元に友達も多くて、いかにも観光という場所ではなく、地元の人が利用する普段使いの生活もよく見ていました。ハンガリーで、屋台で炭火で焼くクルトシュに出くわし、その魅力にはまりました」。

そういえば、そういう普段使いの海外のお菓子が最近人気ですね!

「道産小麦を使ったクルトシュのお店があったらな」→「やろう!」。

壁一面のメニュー表を見ながら、券売機で券を購入してカウンターへ!
壁一面のメニュー表を見ながら、券売機で券を購入してカウンターへ!

「一番美味しい状態のものを食べていただきたいので、注文を受けてから焼き上げる“焼き立てクルトシュ”にこだわっています。生地は湿度や天気によって異なるので、状態を調整しながらひとつひとつ丁寧に作っています」。

生地は発酵するので、作り置きもできないそうです。

クルトシュコーンも迷いましたが、クルトシュ初心者の私にスタッフさんから「初めてなら、この組み合わせがオススメです。クルトシュの美味しさを知ってもらえ、さらにソフトクリームをつけて食べるのも美味しいんですよ」とのアドバイスで、私はプレーンにカップソフトをプラスして。

思ったよりも大きなクルトシュ。かぶりつくのは難しい
思ったよりも大きなクルトシュ。かぶりつくのは難しい

クルクルと巻いている生地を手でちぎって食べるのがよく、ハンガリーの人たちは、焼き立ての熱々のクルトシュをつまみながらの食べ歩きしているんでしょうかね。そんな手軽さも人気の理由なのかもしれません。

後ろにあるのが焼く時の型。左側にコーンタイプ、右側に棒状の型があります
後ろにあるのが焼く時の型。左側にコーンタイプ、右側に棒状の型があります

初めて食べたクルトシュですが、シンプルで私は好き!

外側にグラニュー糖がまぶされています。このほんのりとした甘さがコーヒーにも合いますね。

今回は食べられなかった「クルトシュコーン」のキーマカレーを食べてみたい。できればビール付きで。さっきの2人組の男性が注文していて美味しそうだったのでね!

左がポテトサラダで、右がキーマカレー
左がポテトサラダで、右がキーマカレー

店内には遊び心がいっぱい!

入口にはドーンと大きなクルトシュのオブジェが壁に貼り付けられていましたが、ちょっと店内を見渡してみてください。小さなクルトシュやクルトシュコーンがさりげなく飾られています。

左上に!
左上に!

スタッフの胸元にも!
スタッフの胸元にも!

美味しくて楽しい「クルトシュ ビー」。ハンガリーに行った気分でお出かけしてみませんか?

テイクアウトも可能ですよ!

<The KURTOS Bee(クルトシュ ビー)>

*住所:札幌市中央区南3条西1丁目 タカラビル 1F

*TEL:070-8985-9696

*営業時間:11:00~20:30(LO20:00)

*定休日:月曜日

*公式インスタグラムはこちらをご覧ください。

野菜ソムリエ上級プロ&フードツーリズムマイスター(札幌市)

札幌市在住。「野菜ソムリエ上級プロ」。ほかにも生産者のブランディングをする「青果物ブランディングマイスター」、地域の食をツーリズムに生かす「フードツーリズムマイスター」などの資格を有する。「簡単におうちで野菜たっぷりな料理をしよう!」をモットーに料理教室やワークショップなど食に関する話題提供や、野菜や果物を使った商品開発やメニュー開発、アグリツーリズム企画なども行っている。また、原田知世・大泉洋主演の映画『しあわせのパン』では、フードスタイリストとして映画作りに参加。著書:『北海道チーズ工房めぐり』『野菜ソムリエがおすすめする野菜のおいしいお店』など。

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