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札幌にも遅い春がやってきた! 季節の花を楽しめる「百合が原公園」が今年の営業を開始!(札幌市北区)

吉川雅子野菜ソムリエ上級プロ&フードツーリズムマイスター(札幌市)

雪の多かった札幌も順調に雪が溶け、例年よりも桜の開花が早くて驚いているところです。冬の間、一部の施設以外はお休みしている、札幌市北区の「札幌百合が原公園」も、4月23日から始動しています。

4月23日から再開!

例年、11月3日で屋外の営業を終了する「札幌百合が原公園」。今年も4月23日からオープンしています。今の時期は、かすかにピンク色を帯びた白い大ぶりの花を着けるマグノリアが咲き始めます。

そんな花たちを楽しむのに最適なのがリリートレインです。公園内の1周およそ1.2キロメートルを約12分間かけてゆっくりと一周します。車窓からは四季折々の花壇を楽しむことができます(始発10:00、最終15:30または15:40で、平日と土曜は30分間隔、日曜祝日は20分間隔で発車)。

公園内には、札幌市の3つの姉妹都市(瀋陽、ポートランド、ミュンヘン)と日本庭園で構成された「世界の庭園」をはじめ、「世界の百合広場」「バラ花壇」「ロックガーデン」「宿根草園」など、まだ小さな芽が出たばかりですが、見どころがたくさんあります。

一年中植物に触れられる「緑のセンター」

百合が原緑のセンターは大、中、小の3部屋に分かれています。

温室では、1年を通してさまざまな草花や花木を展示しています。大温室に地植えされている花木以外、ほぼすべての植物は鉢植えで栽培し、見頃を迎えたものに随時差し替えています。

4月26日からは中温室で、「サクラソウ美術館~日本や欧米のサクラソウの展示~」を開催しています(~5月8日)。

まさしく花壇ですね。いろいろなサクラソウが咲いています
まさしく花壇ですね。いろいろなサクラソウが咲いています

大温室では、柑橘の実が成っていたり、ツバキが咲いています。

私が気に入ったツバキはこちらの3種類。

中心がフワフワした「バレエダンサー」
中心がフワフワした「バレエダンサー」

中心がしゅっとした花びらで、斑入りの「津川絞」
中心がしゅっとした花びらで、斑入りの「津川絞」

大ぶりでゴージャスな「エリザベスウィーバー」
大ぶりでゴージャスな「エリザベスウィーバー」

屋外の花も順次咲き始めます!

4月23日~5月8日は「オリエンテーリング①百合が原公園の春」が開催されています。園内で見頃を迎える植物たちに関するクイズに答えながら、園内をウォーキングしたり散策したりして楽しんでもらうイベントです。今回はサクラやマグノリア、チューリップやムスカリに関するクイズが出題されています。

そして、5月に入ると、サイロ周辺や「ムスカリの道」あたりで、ムスカリが一斉に咲きます。まるで青紫のじゅうたんのようになります。

「緑のセンター」では、展示会や植物に関する講習会、ガーデニング教室などの花を楽しむ催しも開催。詳細はこちらをご覧ください。

温室見学とリリートレインは有料ですが、公園内の利用は無料。このゴールデンウィークは「百合が原公園」でお花に囲まれて休息を取ったり、散策したりと、ゆっくり過ごしませんか?

<百合が原公園>

*住所:札幌市北区百合が原公園210番地

*TEL:011-772-4722(百合が原公園管理事務所)

*営業時間:8:45~17:15

<百合が原緑のセンター>

*営業時間:8:45~17:15

*TEL:011-772-3511

*休館日:月曜(月曜が祝日の場合は 次の平日)

*入館料:高校生以上130円(中学生以下、65歳以上は証明書提示で無料)

野菜ソムリエ上級プロ&フードツーリズムマイスター(札幌市)

札幌市在住。「野菜ソムリエ上級プロ」。ほかにも生産者のブランディングをする「青果物ブランディングマイスター」、地域の食をツーリズムに生かす「フードツーリズムマイスター」などの資格を有する。「簡単におうちで野菜たっぷりな料理をしよう!」をモットーに料理教室やワークショップなど食に関する話題提供や、野菜や果物を使った商品開発やメニュー開発、アグリツーリズム企画なども行っている。また、原田知世・大泉洋主演の映画『しあわせのパン』では、フードスタイリストとして映画作りに参加。著書:『北海道チーズ工房めぐり』『野菜ソムリエがおすすめする野菜のおいしいお店』など。

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