【札幌市中央区】6周年を迎える、お茶&デザートと衣服の二刀流の店「茶と衣 蒼氓」
9月16日に6周年を迎える「茶と衣 蒼氓(そうぼう)」。ティースタンドの「蒼氓茶寮」と衣服のセレクトショップ 「蒼氓」で構成されたお店です。お茶も衣服も店主のこだわりがすごく感じられます。時間を忘れて店主と世間話をしながら美味しいデザートをいただいてきました!
こだわりの二刀流
狸小路1丁目、たまに通る道から、2階の白い暖簾が前から気になっていました。
階段の下にあるお店の行灯には「茶と衣 蒼氓 」と書かれています。「そうぼう」と読むのですね。
2階に上がってみました。
ちょっと重めの扉を開けると、壁と手前には衣類が並べられています。メンズのようですね。
カウンターに座ると、テーブルにメニューを置かれましたが、なかなか不思議な感じです。
メニューを開くと、オススメのお茶が並んでいます。
抹茶ラテも気になりましたが、茶菓子の方で抹茶テーストを選びたいー。どれがいいのかとても迷ってしまいましたので、店主のアドバイスをいただいてセレクト。
お茶はホットでもワイングラスで提供されます。口が細くなっているので、香りが中に充満して、この飲み方もいいですね!
遅れて、丁寧に仕上げられた「抹茶プリンアフォガート」が運ばれてきました。
見るからに濃厚さが伝わってきます。
正直、ずっと溶けるのを見たいくらいに、かけられた温かい抹茶がバニラアイスと相まって、新しい宇宙を創っているようです。
黒糖のコクのある甘さが苦みのある抹茶と組み合わされた抹茶ソースがバニラアイスと出合うと和から洋に変わります。硬めの抹茶プリンとバニラアイス、プリンとアイスとソース、抹茶プリンだけと、口に運ぶ組み合わせによって変わるテーストが、合間に入れる和紅茶がリセットしてくれ、また、新しい味を求めてしまいます。
19時からの夜営業では好みの酒と合わせて楽しむこともできます。
次は、「焙じ茶プリンアフォガート」にしたいと思いますが、どんなお茶がいいかな? それとも少し遅く行ってアルコールと一緒に食べようか!
どうして「蒼氓」という店名を付けたのですか?
お客さんが途切れたので、最初から疑問に思っていた店名の由来を尋ねてみました。
「そういう名前の小説があるのですよ。内容はブラジル移民を余儀なくされた貧農たちの悪戦苦闘の日々の悲惨さを、社会的正義感から客観的筆致で描写したもの。芥川賞もとっている作品。なんか、今の世の中も、似たような面があると思って…」。
若い店主から、1935年に発表された本のタイトルを店名にするとは想像もしなかったので、少しびっくりしました。しかし、デザートのフォルムとテースト、ワイングラスでのお茶の提供、シンプルな衣服のディスプレイなど店内を流れる空気感など、その店名を選んだ店主のセンスがいいなーと思いました。
個人的にはメンズものも着ていたので、もう少し若かったら、さっきの男性のお客さんが試着したジャケットを買いたかったなー。
<茶と衣 蒼氓>
*住所:札幌市中央区南2条西1丁目5-9 広和ビル2F(狸小路1丁目アーケード内)
*TEL:011-206-6598
*営業時間:11:00~21:00(最終入店21:00、退店23:00)
*定休日:なし(閉店時間が変更となる場合があります。日々の営業時間はインスタグラムのストーリーズにて確認してください)