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【茨木市】完成目前「安威川ダム湖底見学ツアー」へ行ってきた! 今知りたいダムのこと

きのこ地域ニュースサイト号外NETライター(茨木市)

こんにちは、茨木市の情報を発信している市民ライターのきのこです。

先日、GW期間中に開催された「安威川ダム湖底見学ツアー」に参加してきました。

安威川ダムがどんなところで、今どんな状態なのかを知ることができたので、ご紹介したいと思います!

安威川ダムって何のためのもの?

安威川ダム計画が始まったのは、昭和42年7月の北摂豪雨災害がきっかけでした。

この豪雨では2万戸以上が浸水にあい、61名の死傷者が出たといいます。

そこから大阪府が事業主体となり、洪水調節や下流河川の流水の機能維持や環境改善のための治水ダムとして計画が進み、50年以上の時を経て今完成を目前にしています。

2022年、盛立完成

今年に入り盛立(=ダムの本体)が完成し、次は試験湛水(=水をためること)というタイミングで、茨木市観光協会主催の今回のツアーが企画されました。

湛水されると二度と見られないレアな景色とあって、応募者多数の中、運よく当選!

ツアーが開催されたのは2022年5月4日。

茨木市役所前から観光バスに乗って出発! 市役所からダムまで車で約30分です。

UNIQLO西日本EC倉庫
UNIQLO西日本EC倉庫

ダムの場所は、彩都にある「UNIQLO西日本EC倉庫」の道路向かいあたり。

バス降車後、山道を歩いて会場を目指します
バス降車後、山道を歩いて会場を目指します

しばらく山道を登ると会場に到着。そこにはたくさんのスタッフやボランティアさんがいて、多くの方の協力を得てツアーが成り立っているんだなぁと実感。

ツアーの司会・MCとして、茨木市観光大使と応援団長のお2人も来られていました!

ツアーの内容は、

  • 湖底をウォーキング
  • 石ころアートのワークショップ
  • 話題の「ダムカレー」を味わう

ということで、まずダム盛立に使用した石と同じ石にそれぞれメッセージを書きました。(好きなイラストやダムへのメッセージ、今日の日付などなど)

石ころアートのワークショップ
石ころアートのワークショップ

いざ、湖底へ!

その石ころを持って、いざ、湖底ウォーキングへ。

ダムの湖底からの眺め
ダムの湖底からの眺め

ダムの湖底からの眺め
ダムの湖底からの眺め

ダムの湖底からの眺め
ダムの湖底からの眺め

ダムの湖底からの眺め。「湛水したら2度と見られない景色」です。

あちこち石ころだらけですが・・・

安威川ダムは中心に粘土でコアを作り、外部に岩を積み上げて作る「ロックフィルダム」という工法で作られています。最近はコンクリートではなくこうした仕組みが多いそう。

府道「茨木亀岡線」
府道「茨木亀岡線」

湖底に府道「茨木亀岡線」の道路標識が残っていました。

ダム建設のエリアにはもともと住居がいくつかあって、その方々の協力のおかげでダム建設が進められています。

ワークショップで作った石ころを並べました
ワークショップで作った石ころを並べました

そうしたダムに関わるすべての方に感謝の気持ちを込めて、地上文字「ありがとう」を作りました。

最後にダムカレーをいただきました

ダムカレー
ダムカレー

ご飯を堤防に、カレーを水に見立てたダムカレー。今回は、雁飯店の水餃子付き!

自然の中で食べるカレーは最高でした。

ダム完成予想図

下流からの眺望(「安威川ニュース」より)
下流からの眺望(「安威川ニュース」より)

ダムは広大なため、なかなか全体像をつかむのが難しいですが、市街地からダムに向かう際はこんな景色になるようです。

試験湛水の後、本格的に運用が開始

今後はまず「試験湛水」がおこなわれ、問題なければ本格的に運用が始まります。

さらに、ゆくゆくはダムの両岸をつなぐ「吊り橋」の整備など、周辺の賑わいづくりとしてさまざまなアクティビティが想定されています。

街を守るダムとして、山と市街地をつなぐ拠点として、安威川ダムは今後茨木市にとって大きな資産になっていくんだなと感じました。

今回ツアーを企画してくださった茨木市観光協会をはじめ関係者・ボランティアのみなさん、貴重な体験をありがとうございました!

完成間近の安威川ダム、ぜひ見に行ってみてくださいね。

【施設情報】安威川ダム
住所:〒568-0093 大阪府茨木市大門寺
展望広場:茨木市大字大門寺97大門寺北側高台ゾーン
開放時間:毎日9:00~16:00

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