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殻がきれいにむける!失敗しないゆで卵の作り方

岸田夕子料理研究家/JSA認定サケ・エキスパート

たかがゆで卵、されどゆで卵。
「料理はゆで卵と目玉焼きくらいしかできません」なんてことをたまに耳にしますが、
シンプルな料理こそ難しいもので、ゆで卵も目玉焼きもごまかしが効きません。
おいしく作ろうと思ったら案外むずかしいものです。

まずはゆで卵の殻むき!
新しい卵は殻がむきにくいという説もあるようですが、
ゆで方、むき方次第でつるんとむけるゆで卵ができちゃいます。

殻むきストレス軽減!ゆで卵の作り方

準備するもの

  • おたま
  • 直前まで冷蔵庫で冷やした冷たい卵

作り方

1. まずは鍋にたっぷりの水(加熱中に蒸発する分も考え、卵が水面から顔を出さないようたっぷり)を入れてぐらぐら沸騰させます。この時、卵は冷蔵庫の中。

2. 十分沸騰したら弱火にします。冷蔵庫から卵を取り出し、1個ずつおたまにのせ、ゆっくり静かに湯に沈めます。

卵から細かい泡が出ますが、ゆっくり静かに沈めれば殻は割れません。
卵から細かい泡が出ますが、ゆっくり静かに沈めれば殻は割れません。

3. 卵を全て入れたら、卵が軽くカタカタ動く程度の火力まで火を強めます。

4. 黄身が片寄らないよう、最初の2分程度は湯の中で静かに卵を転がしながらゆで、あとはほったらかしで大丈夫です。

5. ゆで時間が終了したら、すぐに湯を捨てて水で冷まします。しばらくの間、水道水を出しっぱなしにし常に冷たい水で冷まします。

6. あら熱が取れたら殻をむきます。キッチンカウンターの平な面に軽く数回卵をあて、細かいヒビを入れたら水の中で殻をむきます。むいた卵はペーパータオルなどで水気を拭き取ってくださいね。

ポイント・メモ

各工程にポイントは書いてきましたが、ここでは、すぐに食べない場合のメモを。
ゆで卵は生卵よりも悪くなりやすいので、なるべく早めに召し上がっていただくのが良いのですが、食べきれなかった場合は、殻をむき、ラップなどで包んで冷蔵庫保存するのがオススメです。
殻つきのゆで卵を冷蔵庫でそのまま冷やしてしまうと、水分が抜け殻がむきにくくなりがちですので、せっかくゆで方に気をつけてむきやすいゆで卵を作った甲斐がなくなってしまい残念です。

ゆで時間実験

今回は、1個55〜60gの卵を使用しています。
ゆで時間は、熱湯に卵を入れた時点から測り始めます。
上の画像は左から、9分、10分、12分ゆでたものです。

9分の卵は、白身は固まっていますが、黄身が流れるくらいのとろとろ状態。
10分の卵は、黄身の中心あたりがやわらかい状態ですが、流れることはありません。
12分の卵は、黄身が白っぽくなり、しっかり固まっています。

ゆで時間別の使い分け

お好みで使い分けていただければ良いのですが、
例えば、細かくきざんでマヨネーズなどを混ぜる卵サンドイッチの場合などは、12分ゆでのしっかりしたものを使うのがオススメです。
マヨネーズなどを加えても、しっかりまとまるのでパンに挟みやすく食べやすいサンドイッチができます。

タルタルソースの場合は、とろ〜と仕上げたければ9分、ぽってり仕上げたければ、11分〜12分くらい。

などなど、料理によって使い分けていただければ!
ちなみに、シンプルに塩をつけて食べるゆで卵が大好きな私は、10分ゆでのものを、ほんのり温かいうちにいただくのが好きです。

次回は、超オススメ!卵サンドイッチレシピを紹介したいと思います。

レシピ・文 料理研究家 岸田夕子

料理研究家/JSA認定サケ・エキスパート

2010年春にアメリカシカゴより帰国後まもなく料理研究家として始動しました。16年間暮らしていたシカゴでの経験を反映した料理が得意です。出版料理レシピ本9冊を始め、雑誌やWEBマガジン、食品や調理器具メーカーのレシピ考案、テレビ出演、料理イベント登壇などが主な実績です。また「大葉にんにく醤油」「はちみつ味噌」「ジャーサラダ」「スキレット」などのトレンドを仕掛けてきました。今後も、寄る年波に負けず新しい食のトレンドを探したいと思っています。

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