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雑穀玄米ごはん ふっくらおいしい玄米の炊き方、洗い方

岸田夕子料理研究家/JSA認定サケ・エキスパート

ふっくら炊き上がったごはんがおいしい季節ですね。
ぴかぴかに光った真っ白なごはんはもちろんおいしいのですが、たまには玄米ごはんをよくかんでいただくのもまた良いものです。

数日前にインスタグラムに雑穀玄米ごはんの写真をアップしたところ、詳しい炊き方を教えてほしいとの嬉しいコメントをいただきましたので、こちらで紹介いたします。

今回は炊飯土鍋(萬古焼のもの)を使用した炊き方ですが、炊飯器を使う場合も下ごしらえの仕方は同じですので、お試しになっていただければ嬉しいです。

日頃、玄米を召し上がらない方には、白米に少しずつ玄米を加えることから始められたら良いかと思います。

土鍋玄米雑穀ごはんの炊き方<レシピ>

【材料】

玄米、雑穀(数種類ミックスのもの)、塩、水
※塩は玄米特有の匂いを和らげるために加えますが、気にならない方は省いてOKです。

【作り方】

(1)玄米を洗います。水を入れたボウルに玄米を入れ、軽く手でかき混ぜてゴミや汚れを水に浮かせ、すぐに水を捨てます。同じ作業を2〜3回繰り返します。
(2)洗った玄米を水から両手ですくいあげ、玄米同士をすり合わせます。これも数回繰り返します。こうすることで米の表面にキズがつきふっくら炊き上がります。ボウルの水は少し濁ります。

(3)透き通るまで水をかえ、そのまま4〜5時間ほど水につけておきます。

(4)米1合に対して大さじ1程度の雑穀を加えて軽く混ぜ合わせ、数回水をかえ、さらに30分ほど浸漬させます。

(5)水からあげて土鍋に入れ、塩を1〜2つまみ加えて、新しい水を加えます。水の量は通常の量よりも少し多めに。

玄米だけで炊く場合、表面にキズをつけ5時間以上浸漬すれば、白米を炊く通常の水量で大丈夫ですが、雑穀を加えているので、その分多めにされた方が良いかと思います。私はいつも玄米2.5合、雑穀ミックスを大さじ3、水は白米炊飯3合分で炊いています。
玄米や調理器具によっても水量は変わってくるかと思いますので、何度か炊いてみて、お好みの水分量を決めてくださいね。

(6)土鍋が傾かないようにコンロにのせ、土鍋の底の素焼きの部分をちょうどカバーする程度の火力で炊き始めます。フタの穴から蒸気がしっかり出たら弱火にして約20分炊きます。お米の量が多い場合は炊き時間も長くしてください。炊き時間についても何度かやってみて最適な時間を見つけてくださいね。

(7)炊き上がったら、すぐにフタを開けずに15分ほど蒸らしてから開け、底からすくい上げるようにかき混ぜます。

白米と違ってかみごたえはありますが、ふっくらとおいしく炊き上がりました。

レシピ・文 料理家 岸田夕子
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料理研究家/JSA認定サケ・エキスパート

2010年春にアメリカシカゴより帰国後まもなく料理研究家として始動しました。16年間暮らしていたシカゴでの経験を反映した料理が得意です。出版料理レシピ本9冊を始め、雑誌やWEBマガジン、食品や調理器具メーカーのレシピ考案、テレビ出演、料理イベント登壇などが主な実績です。また「大葉にんにく醤油」「はちみつ味噌」「ジャーサラダ」「スキレット」などのトレンドを仕掛けてきました。今後も、寄る年波に負けず新しい食のトレンドを探したいと思っています。

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