専門マスター

北斗の拳 きたがわ風にケンシロウを描いてみる

きたがわ翔

漫画家、アーティスト

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実は原哲夫先生は僕の高校の先輩にあたる方なのです。
(僕が入学した時、卒業生で漫画家の原哲夫先生がいらっしゃるという事を校長先生がおっしゃっていました)
そして僕が高校1年生ぐらいの時に北斗の拳がスタートしたと覚えています。
その頃の少年ジャンプと言えばクラスの誰もが発売日我先にと購入してみんな読んでいましたね。
ご存知の通り、北斗の拳はアニメにもなっているんですが僕は漫画の方は読んでましたが、逆にアニメの方はあまり拝見していませんでした。
多分ケンシロウの声優をやられていた神谷明さんがその前にキン肉マンの声をやってらしたので、ちょっと違和感があったのかもしれないです。

さて。
実際にケンシロウをはじめて描いてみて思ったのは、この頃のジャンプ陣営は劇画調の絵を描く先生が多く、手数(作業工程)が非常に多くて大変だったろうなぁ、と。
北斗の拳って世紀末のスチームパンク的な時代設定じゃないですか。しかも劇中のファッションはほぼ金属と革。
当然この頃はフルアナログで作画するしかなかったので、革の汚れやシワ、金属パーツのトゲトゲとか全て手書きなんです。
正面図だけならともかく、アクションシーンが豊富な北斗の拳はキャラクターの装飾物を都度適切な描画で仕上げなきゃいけません。
ということはその分、技術の高いアシスタントさんを沢山用意してマンパワーで乗り切っていたということで...。

例えば...北斗の拳、ろくでなしブルース、ジョジョの奇妙な冒険、魁!!男塾など作画がとても緻密でした。
その頃は...沢山の有能なアシスタントさんを総動員して、先生方は作品を生み出していたんですね...(遠い目)
1980〜90年代、豊かな時代故の漫画無敵時代と言えましょう。

その後、ドラゴンボールとワンピースの登場により、絵柄的にシンプルな線の漫画がどんどん流行ってきて現在に至る訳ですが、
今はもう劇画タッチの漫画はほぼ壊滅状態になってしまったのは、ある意味少し寂しいなぁ...

最後に。

原哲夫先生はデビュー当時、本当はギャグ漫画を描きたかったそうで、もともとは赤塚不二夫先生に憧れて漫画を志したそうです。
その事もあって北斗の拳の内容はシリアスですが、随所にブラックなジョークが入っていて、その後クロマティ高校などの劇画ギャグの火付け役となっていくんですね。
敵やヤラれる時の断末魔が「ひでぶ!」とか「あべし!」だったり、敵のヤラれ方なんかもギャグ的要素がかなり盛り込まれていると思いますよ。

そういう視点で北斗の拳を見直してみるのも面白いと思います。

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