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親子で楽しめる!ユーシーシー主催「夏期特別セミナー」に潜入(コーヒーとSDGs for キッズ)取材

コーヒーソムリエKazuコーヒーソムリエ・ライター・モーニング研究家

日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエKazuです。

独自取材シリーズは3回目を迎えました。

今回、筆者が取材させていただいたのは、UCC(ユーシーシー)神戸本社で行われた、小学校高学年に焦点を当てたUCC主催・夏期特別セミナー「コーヒーとSDGs for キッズ」です。

「夏休みの自由研究にもぴったり!」ということで、筆者はメディア席で参加させていただきました。

UCCホールディングス株式会社 サステナビリティ推進室 山本 真菜さん

UCCホールディングス株式会社 サステナビリティ推進室 山本 真菜さん
UCCホールディングス株式会社 サステナビリティ推進室 山本 真菜さん

今回、セミナーを進行されたのは、UCCホールディングス株式会社(サステナビリティ推進室)山本 真菜さんです。

【プロフィール】
UCCホールディングス株式会社 サステナビリティ推進室 山本 真菜(やまもと まな)。
2018年、UCCグループでコーヒー関連事業を担当するUCC上島珈琲株式会社へ入社。UCC岡山支店(1年)、UCC広島支店(2年)にて家庭用営業を担当。

その後UCC神戸本社 総務人事部へ異動し、新卒採用を担当。そして2022年よりUCCホールディングス株式会社サステナビリティ推進室へ。
現在はSDGs教育や、UCCグループ海外事業会社との連携、HPにおけるサステナビリティ活動の情報発信など幅広く携わっている。

セミナー講師・山本さん:「普段は、小中高、大学生まで、幅広い学生のみなさんにセミナーを行っています。今日は楽しいセミナーにしていきたいので、よろしくお願いします。

今回のセミナーの対象は小学校高学年です。

それでは、夏期特別セミナー「コーヒーとSDGs for キッズ」についてご紹介します。

夏期特別セミナー「コーヒーとSDGs for キッズ」

夏期特別セミナー「コーヒーとSDGs for キッズ」
夏期特別セミナー「コーヒーとSDGs for キッズ」

1.コーヒーって何だろう?

UCC 夏期特別セミナー「コーヒーとSDGs for キッズ」
UCC 夏期特別セミナー「コーヒーとSDGs for キッズ」

みなさんとコーヒーで乾杯した後、リラックスした雰囲気で特別セミナーがスタート。

お子さんたちは、紙パックのカフェインレスコーヒーを飲んでいました。

初めてコーヒーを飲むお子さんもいて、みなさん興味津々。

セミナー講師・山本さん:「コーヒーのイメージは?」

お子さん:「味が苦い感じがする」「コーヒー豆を見たことがある」

セミナー講師・山本さん:「大人の飲みもの、黒い液体のようなイメージがあると思います。実はコーヒーにはいろいろありまして、コーヒーにアイスクリームやマスシュマロがのったもの、コーヒーゼリーのようにデザートとして食べるようなコーヒーもあるのです。私は子供の頃は、苦くて苦手だったのですが、甘くしたようなものやコーヒーゼリーなどを食べるようになってから、今では大好きになりました」

コーヒーってどんな植物?

セミナー講師・山本さん:「コーヒーは植物でして、コーヒーノキの実は、さくらんぼに似ていることから”コーヒーチェリー”と呼ばれています。中には2つ種が入っています。これがコーヒー生豆です。黄緑色のコーヒー生豆から焼くことによって茶色になり、お湯を注いでコーヒーができあがるといった流れです。」

コーヒー豆を触ったり、粉の香りのチェック

コーヒー生豆と焙煎したコーヒー豆
コーヒー生豆と焙煎したコーヒー豆

セミナーに参加されたお子さんも一緒にコーヒー豆を触ったり、香りを楽しむ時間が設けられました。

挽いたコーヒーの香りチェック

UCC 夏期特別セミナー「コーヒーとSDGs for キッズ」挽いたコーヒーの香りチェック
UCC 夏期特別セミナー「コーヒーとSDGs for キッズ」挽いたコーヒーの香りチェック

お子さんの感想:「焼かれたコーヒー豆の方が香りが強かった」「豆より粉の方が色が薄くなっていた」

セミナー講師・山本さん:「生豆と焼かれた豆の違いの変化や豆から粉になった色など、コーヒーはこんなにいろんな姿を見せるということを知っていただければと思います」

2.コーヒー豆の大冒険(動画紹介)

続いて、コーヒー豆がどのように完成して、どのように日本に届くのか、一連の流れを曲に合わせて「コーヒー豆の大冒険」として動画が紹介されました。

お子さんにわかりやすく、楽しく学べる動画でした。

3.コーヒーの育ち方とクイズ

セミナー講師・山本さん:「コーヒーノキは、大きな木になるまで3〜5年かかります。成木になった木には真っ白なコーヒーのお花が咲きます。白いお花が枯れると緑色の実がなり、そこから赤色の実に熟します。ここで育つにもたくさんのプロセスがあることを知っていただければと多います。」

セミナー講師・山本さん:「ここでクイズです。1本のコーヒーノキから何杯のコーヒーが飲めるでしょうか?親御さんと考えてみてください」

1.40杯(1日1杯ずつ、1ヶ月程度)

2.90杯(1日3杯ずつ、1ヶ月程度)

3.180杯(1日3杯ずつ、3ヶ月程度)

セミナー講師・山本さん:「正解は、1番の約40杯です。コーヒーノキ1本から約3kgとれると言われています。そこから生豆500gまで減り、さらに焙煎したコーヒー豆は400gまで減ってしまうのです。コーヒー1杯に約10gを使用するので割り算をすると40杯になるのです。コーヒーがとても貴重であることがわかったところですがコーヒーは、将来飲めなくなってしまう?という懸念があります。

4.コーヒーはどこで育てられ、どこからやってくるのか?

セミナー講師・山本さん:「続いて、コーヒーはどこで育てられ、どこからやってくるのか?ということです。コーヒーは、アフリカやサッカーで有名なブラジルなど、暑い国で育てられています。

セミナーでは、コーヒーの生産量ランキングも教えてくださいました。10位までは、以下のとおりです。

1位:ブラジル

2位:ベトナム

3位:コロンビア

4位:インドネシア

5位:エチオピア

6位:ウガンダ

7位:ホンジュラス

8位:インド

9位:ペルー

10位:メキシコ

セミナー講師・山本さん:「赤道を中心とした”コーヒーベルト”という暑い国で栽培されています。コーヒーベルトは気温23度適度な雨量で栽培に適しているのです」

5.コーヒーの問題点

地球温暖化(二酸化炭素の発生)

写真はイメージです
写真はイメージです

セミナー講師・山本さん:「人間が機械や乗り物を使用することにより、二酸化炭素の排出が多くなり、地球が悲鳴を上げています。そのため、コーヒーが育つ土地が減り、コーヒーノキの葉っぱが病気で枯れるなどの影響があります。また、2050年になると約半分のコーヒーノキが育つ土地が減ってしまうといった”2050年問題”も懸念されています」

小規模農家(人)の問題

写真はイメージです
写真はイメージです

セミナー講師・山本さん:「もう1つは、コーヒーを栽培する小規模農家(人)の問題です。ほとんどが小規模農家ですが、コーヒーが育たないとお金が入らなくなり、生活ができなくなります。コーヒーノキが病気になると、治すための薬も買えません。このような悪循環になると、コーヒー農家を辞める人が増える可能性があるのです。実際にコーヒー農家が減っているというのも大きな問題となっています。」

6.コーヒーとSDGs

コーヒーとSDGsに問題を解決する

セミナー講師・山本さん:「コーヒーの問題点である”地球温暖化”と”農家さんの問題”を解決するために必要なのが”SDGです。地球上の誰一人取り残さないよう、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標となっています」

SDGsに関するUCCの活動

エチオピアの森林保全プロジェクト

写真はイメージです
写真はイメージです

UCCでは、エチオピアの森林保全プロジェクトを行なっています。

森林を守りながら、コーヒーを育てる活動です。2011年から「エチオピア ベレテ・ゲラ森林保全プロジェクト」の調査員として、UCCの社員が現地を訪れ自生コーヒーで現金収入を得られるよう、コーヒー栽培の技術指導や、品質向上、モチベーションアップのための取り組みを行なっています。

セミナー講師・山本さん:「UCCでは、エチオピア・ベレテ・ゲラ産コーヒーの販売を続けています」

セミナーでは「エチオピア・ベレテ・ゲラ」産のコーヒーが含まれたオリジナルブレンドコーヒーをいただきました。

参考サイト:UCC公式サイト「エチオピア 森林保全プロジェクト」

ルワンダの「一村一品運動」と「取水場づくり」

写真はイメージです
写真はイメージです

2カ国目は、ルワンダでの「一村一品運動」と「取水場づくり」です。

UCCは、2012年からルワンダのフイエ郡ソブ村でJICA(国際協力機構)の取り組みである「一村一品運動」に参加。

「一村一品運動」とは、村単位で特産品をつくることで、地域経済を活性させることで

、生活を豊かにし、貧困を減らそうというプロジェクトです。

セミナー講師・山本さん:「ルワンダの人は、一村一品運動により、自分たちで美味しいコーヒーを作れるようになりました。高品質のコーヒーは高く買い取られるので、お金もある程度得られるように。これまでルワンダの人は、貧しくて健康保険に入れず、大きなケガを負っても病院に行けないケースが多かったのです。しかし、コーヒー栽培のおかげで保健にも入ることができ、病院にもいけるようになりました。」

2つ目は「取水場づくり」についてです。

ルワンダでは安全な水を確保するため、2019年からUCCは製品の販売で得られた収益金の一部を開発費用として取水場の建設を計画プロジェクトを開始。

取水場とは、水がないところに川や池などから水を運び、水がでるようにする仕組みです。

現地の方々と設置する開発エリアの検討なども行いながら、2021年9月15日に開通式が実施され稼働しています。

ルワンダでは、約120,000人に清潔で安全な水を供給することができています。

参考サイト:UCC公式サイト「ルワンダでの持続可能なコーヒー栽培への取り組み」

コーヒー脱臭剤のつくりかた

UCC コーヒー脱臭剤のつくりかた
UCC コーヒー脱臭剤のつくりかた

セミナー講師・山本さん:「最後に、コーヒーを抽出した粉の有効活用する方法をお伝えします。通常は捨ててしまいますが、捨てるのはもったいないということで、脱臭剤として使用することができるのです。つくり方は、お茶パックとマスキングテープがあれば簡単につくれますので用紙を見ながらチャレンジしてみてください」

セミナーを終えて

【サステナビリティ推進室 山本 真菜さんのコメント】

UCC サステナビリティ推進室 山本さん:「コーヒーを飲むのが初めてという参加者もいる中で、興味を持ってもらえるのか不安もあったのですが、セミナーが開始すると、みんな興味津々で積極的に感想や意見を発表してくれる子もいて私自身も楽しく有意義な時間を過ごすことができました。

このセミナーがコーヒーに興味を持ち、コーヒーを通して将来の社会課題解決に向けて考えるきっかけとなれば嬉しいです。」

上記の記事を参考にしながら、コーヒーライフの第一歩につながれば幸いです。

※記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や販売終了の可能性もございます。

※撮影などは許可を得た上で行っています。

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コーヒーソムリエ・ライター・モーニング研究家

日本安全食料料理協会認定のコーヒーソムリエ。スタバ歴20年以上。カルディコーヒーマニア。年間200種類・1,000杯以上のコーヒーを飲む研究家、モーニング研究家としても活動。メディア実績:名古屋テレビ(メ〜テレ)『ドデスカ!』、「女性セブン」「マネーポストWEB」掲載、 取材実績:UCC・スターバックスコーヒー・無印良品・サンマルクカフェ、HARIO(ハリオ)など。コーヒーに関するお得な情報もお伝えしていきます。その他、スタバ・カルディ・サンマルクカフェ・シャトレーゼ・業務スーパー・コンビニなど、フードペアリングの観点から、新商品をコーヒーと合わせて多数ご紹介。

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