日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエKazuです。

無印良品では、コーヒーにもさまざまな種類があり、店舗でもよく売れています。

そんな中、株式会社良品計画は、2024年3月6日からオリジナルブレンド３種を全面リニューアルし、全国の無印良品およびネットストアで発売が開始されました。

そこで今回は、コーヒー選びに役立つ基礎知識を活かした無印良品の新作オリジナルブレンドコーヒー3種＋カフェインレスコーヒーをご紹介します。

好みが見つかるコーヒーの選び方

ここでは、無印良品のコーヒーを選ぶ前の段階で知っておきたい基礎知識をご紹介します。

1.焙煎度合い

コーヒーは「浅煎り」「中煎り」「深煎り」に大きく分けられるのが一般的です。中には「中浅煎り」「中深煎り」と表記するお店もあります。特に決まりはありません。

その他にも、以下のように8段階の焙煎度合いで表す事が多いです。

8段階の焙煎度合い

「浅煎り→深煎りの順番」

ライトロースト、ミディアムロースト、ハイロースト、シティロースト、フルシティロースト、フレンチロースト、イタリアンローストです。

つまり、ライトが1番浅煎り、イタリアンが1番深煎りとなっています。

ただ、同じローストレベルでもお店によって基準が異なる場合があります。

例えば、A店のシティローストとB店のシティローストでは、全く同じではなく、どちらかが浅め、深めといったケースも少なくありません。

浅煎り（酸味）↔深煎り（苦味）

コーヒーは、浅煎りになればなるほど酸味が強くなり、深煎りになればなるほど苦味が強くなります。

とはいえ「苦味の強いコーヒーはおいしくない」のではなく、キャラメルのような甘味のあるコーヒーやミルクチョコレートのような味を楽しめるコーヒーもあるので、一概には言えません。コーヒーはそれだけ奥が深いのです。

2.産地別の特徴

世界各国にさまざまなコーヒーが栽培されていますが、それぞれの産地別によっても特徴が異なるので、好みのコーヒーを見つける参考にもなります。

たとえば、エチオピア産のコーヒーは”モカフレーバー”という特有のフルーティな味わいがあり、ブラジル産のコーヒーはナッツのような香ばしい味わいがあります。インドネシア産の中には”アーシー”（土っぽい）風味のあるコーヒーもあります。

ただ、エチオピア産のみがフルーティな味わいというわけではなく、同じアフリカ産のコーヒー豆の中には、フルーティな味わいもあるので、あくまでも参考程度になります。

3.その他

コーヒー豆の品種によっても味わいが違ったりもします。たとえば、最近のトレンドである”ゲイシャ種”は、ピーチやジャスミンのようなフレーバーが特長の１つです。そのため、「コーヒーは苦い！」といったイメージを覆すような味わいなので、初めて飲んだ方は、コーヒーのイメージが変わるかもしれません。

また、精製処理方法によっても味わいが大きく変わります。近年の「アナエロビック」という製法です。

嫌気性発酵(けんきせいはっこう)を介した精製処理方法を指し、酸素に触れない環境で発酵させる方法です。

さらにコーヒーの淹れ方（使用する器具、湯の温度、挽き具合、）などによっても味わいの変化を感じられます。

最低限覚えておきたいコーヒーの選び方

まずは、酸味よりのコーヒーが好きなのか（浅め）、コク深いコーヒーが好きなのか（深め）、それとも中間が好きなのか、ざっくりとした感覚をもっているだけでも楽しめす。

スーパーマーケットでは、まろやか、マイルド、コク深、リッチなどと表現されたコーヒーが陳列されている場合があります。まろやか・マイルドは飲みやすいという感覚をもっていただければOKです。一概には言えませんが、コク深やリッチは深めのコーヒーを指すことが多いです。

このような基本をふまえて、無印良品の新作オリジナルブレンドコーヒー3種＋カフェインレスコーヒーをできるだけわかりやすく、個人の見解としてご説明します。

無印良品の新作オリジナルブレンドコーヒー3種＋カフェインレスコーヒー

今回は、ドリップバッグのコーヒー（個装販売）をご紹介しますが、その他にもコーヒー豆・粉タイプ（200g）が販売されているので公式サイトをご確認ください。-

無印良品「オリジナルブレンド コーヒー ライトテイスト ドリップ」

公式サイトによると、ブラジルとグアテマラの豆を合わせ軽めの味わいに仕上げましたとのことです。

価格：99円（税込）

香ばしさとキャラメルのような甘味（さわやか派）

個人的な感想は、次のとおりです↓（5つ星評価）

苦味★★

酸味★★

甘味★★★

コク★★

ひと口目は、ナッツのような香ばしさとキャラメルのような甘味を感じられます。

温度が下がると、心地よい酸味もあり、コク深い味わいを楽しめます。

思ったよりも浅くなく、ほどよい苦味があるので酸味が苦手な方にでもすっきり飲みやすいブレンドコーヒーです。

ライトテイストなので酸味がやや強めと予想していたのですが、それほど強くなく、まろやかな味わいをお楽しみいただけます。

無印良品「オリジナルブレンドコーヒー ミディアムテイスト ドリップ」

公式サイトによると、ブラジル、エチオピア、グアテマラの豆を合わせ、バランス良く仕上げたとのことです。

価格：99円（税込）

ナッツのような香ばしさとココアのような苦味（バランス派）

個人的な感想は、次のとおりです↓（5つ星評価）

酸味★★

苦味★★

甘味★★

コク★★★

ひと口目は、ナッツのような香ばしさとココアのような苦味が印象的。また、フローラルな風味とほんのり甘味もあります。

さらに温度が下がっていくと、やわらかな酸味も感じられます。

全体的にはバランスのとれた中深煎りのコーヒーとなっており、ブラジル（香ばしい）・エチオピア（フルーティ）・グアテマラ（フローラル）のそれぞれ個性を楽しめます。

無印良品「オリジナルブレンド コーヒー ダークテイスト ドリップ」

ブラジルとインドネシアの豆を合わせコクのある味わいに仕上げたとのことです。

価格：99円（税込）

カカオのような苦みとスモーキーな風味（しっかり派）

個人的な感想は、次のとおりです↓（5つ星評価）

酸味★

苦味★★★★

甘味★★

コク★★★★

ひと口目は、深煎りならではのカカオのようなしっかりとした苦味と香ばしく、スモーキーな風味が広がります。

温度が下がると、キャラメルのような甘味も感じられ、コク深い味わいを楽しめます。

しっかり苦味のあるコーヒーなので、ミルクともよく合います。

無印良品 「オーガニックコーヒー カフェインレス ドリップ 70g(7g×10袋) 」

公式サイトによると、ホンジュラスの有機アラビカ豆を深煎りにし、程よいコクとさわやかな酸味のある味わいに仕上げたとのことです。カフェインを97％カットしています。

価格：490円（税込）

ナッツのような香ばしさとやわらかな苦味（リラックス派）

個人的な感想は、次のとおりです↓（5つ星評価）

酸味★★

苦味★★

甘味★★

コク★★★

ナッツのような香ばしさとやわらかな苦味が印象的。チョコレートを感じさせる甘味と柑橘系の酸味もあり、後味がすっきりとした飲みやすいストレートコーヒーとなっています。

カフェインを控えたい方、リラックスしながらコーヒーを楽しみたい方にもおすすめです。

上記の記事を参考にしながら、コーヒーライフの第一歩につながれば幸いです。

※記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や販売終了の可能性もございます。

※記事内容は個人の見解を含みます。

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