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【土浦市】商品名も存在も気になりすぎる「九万五千石」。その実体は手作りの美味しいかりんとうでした

コイケケイコ

土浦在住ライター(土浦市)

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そのごつごつとしたビジュアルといい、商品名といい、なんといってもパッケージに書かれた「味は将軍 名は大名」というフレーズが気になりすぎる…。ずーっと前から、本当にかれこれ20年前から気になっていながらもその謎を解明しないままに来てしまった『九万五千石』。本日はいよいよその謎に迫るべく製造元の「前島製菓」に行ってきました。

え、工場じゃないの? お店で作っているの?

土浦駅から車で約10分、バスは「関鉄本社入口」で下車してそこから徒歩約4分の場所に九万五千石を製造販売している「前島製菓」があります。

お店に一歩足を踏み入れると、そこは駄菓子屋さんの趣。「九万五千石」は工場のようなところで作られているものだとばかり思っていたので、のんびりとした空気が流れるこの雰囲気に驚くばかり。ちなみに工場はお店の裏手にあって、前島さんご家族で丁寧に手作りされています。

『九万五千石』袋入り300円(税別)
『九万五千石』袋入り300円(税別)

これこれ。これが「九万五千石」。甘納豆のような黒くて大きな粒に、白いざらめがきらきらと輝いています。甘納豆にしては固いし、飴とも違うような・・・。

前島さんが手にしているのは、手土産にも最適な手提げバッグ型の『九万五千石』650円(税別)
前島さんが手にしているのは、手土産にも最適な手提げバッグ型の『九万五千石』650円(税別)

「『九万五千石』は、ざらめのかりん糖です。うちでは昔ながらの黒糖のかりん糖も作っています。」と話すのは、前島寛誠(まえじまひろなり)さん。前島製菓の3代目店主です。

前島製菓で人気のお菓子は『九万五千石』と『カリン糖』

『カリン糖』300円(税別) ※小さいサイズ(120円)もあります
『カリン糖』300円(税別) ※小さいサイズ(120円)もあります

こちらが前島さん曰く「普通のかりんとう」。でもこのかりんとう、お祖父さまにあたる初代の頃から作っていたので普通どころか”土浦遺産”レベルの歴史あるお菓子。黒糖のコクがあって油のキレもよく、カリカリの食感があとを引きます。

進物用に人気の缶入りタイプ『九万五千石』2000円~(税別)
進物用に人気の缶入りタイプ『九万五千石』2000円~(税別)

『九万五千石』は、袋入りのほかに化粧箱に入ったタイプもあって、このパッケージが本当にかわいいんです。お菓子缶を集めるのが流行っていますが、時代物をテーマにしたお菓子缶はそう多くないのでこんなかわいい缶でもらえたらうれしいですよね。私なら食べた後にお裁縫箱にしちゃいます。

いよいよ実食の時。イメージしていた食感との違いに感動!

お店ではご厚意に甘えて出来立ての『九万五千石』をいただきました。ビジュアルは硬そうだから心して味わってみたところ、表面はカリカリですが、中はほわっと軽くて音で言うとさくっという表現がぴったり。味もしつこくなくて、どこか懐かしい味わいです。

「見ためが硬そうなので口の中に入れたら、”あ、やわらかい”って感じてもらえるように作っています」と前島さん。また、食べ物だから出来立てを食べてほしいと週に2~3回、時期によっては毎日作っているそうです。

ちなみに、『九万五千石』はこの見た目が凸凹と揃っていないのも特徴のひとつ。「最初は均一の大きさだったんだけど、2代目だった私の父がなにを考えたのか、”石垣はどれも同じ形じゃない”と。あ、『九万五千石』はお城の石垣を表してます。亀城公園の石垣を見てきたけどやっぱり同じ大きさのものはない。と、あえて不揃いになるように機械を調整して。で、こんなふうになったんです(笑)」。

『九万五千石』は懐かしい味わいだけれど、実は発売当初からの製法は変えず、食べやすいように大きさや硬さを工夫して時代に合わせて少しずつ変化しています。製法を変えない大きな理由は、帰省などで土浦に戻ってきた人たちに懐かしがってもらいたいという想いからだそうです。『九万五千石』は故郷の味。土浦のソウルフードなのでした。

店舗情報
住所:茨城県土浦市真鍋3-1-29
電話番号:029-821-0702
営業時間:月~金曜8:30~18:00、土曜9:00~18:00
定休日:日曜(不定休あり)
ホームページ:http://www.95000goku.com/

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