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【土浦市】お土産としても大人気! れんこんモチーフの鍋敷き&コースター作りの現場にお邪魔しました

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

知人からいただいたれんこんモチーフの木製コースター。使うほどに表情が豊かになっていき、使い勝手も良いことからとても気に入っています。このコースターはどこで作っているのか調べてみると、土浦市上高津にある「土浦市つくしの家(つくし作業所)」で作っているとのこと。そんな近くにあるのならどのように作られているのかどうしても知りたい! ということで「土浦市つくしの家」にご協力いただき、製造工程を見学させてもらいました。

「土浦市つくしの家(つくし作業所)」は土浦市運営の障害者を支援する施設

「土浦市つくしの家(つくし作業所)」は、土浦市上高津の自然豊かな小高い丘の上にあります。「上高津貝塚ふるさと歴史の広場」に隣接していて宍塚大池を囲んだ里山などもあり、とても気持ちの良い環境です。

この施設は土浦市が運営していて、18歳以上で知的障害のある方々が就労に向けた訓練を行うことを目的としています。

木製コースターなどを作っているのはこの施設の中の「つくし作業所」というところで、一つひとつ手作りで丁寧に作られています。

木製の鍋敷きやコースターを作っている作業所は材料・ヒノキの清々しい香り

職員さんに案内していただき、れんこんモチーフのグッズを作っている作業所へ。

れんこんモチーフのグッズには、鍋敷き(大・中の2種類)、ティーポットトレイ、コースターの4種類があります。工程としては職員さんがヒノキの板に下絵を描いて、その下絵に沿って糸のこぎりでカットしていきます。なるべく端材が出ないように、れんこんを描いて余った部分にはミニクリスマスツリーなどの別商品もあわせて描いていきます。

糸のこぎりを使って職員さんがカットしていきます。穴の開いてる箇所に糸のこぎりをセットして線をなぞるようにカットしていくのですが、その際に出るヒノキの香りがとても良い香りなのです。

カットしたものを施設利用者さんがやすりで丁寧に整えていきます。大きい鍋敷きでも大変ですが、コースターのような小さな商品になるとれんこんの穴の部分も小さくなるのでやすりをかけるのはひと苦労です。それでも触ったときになめらかさを感じられるようになるまで根気強く整えていきます。

やすりをかけて整えた商品に職員さんが焼き印を入れます。

最後にニスを塗って干し、乾いたら完成です。

ちなみにれんこんの穴をくりぬいた時に出てしまう端材は、施設を利用する方のご家族から譲ってほしいという声が上がり、大きめの袋いっぱいに詰めて50円で販売しています。ネットに入れてヒノキ風呂として楽しむなど癒しグッズとして好評だそうです。

①レンコン型鍋敷き(大/直径約17cm) 800円

②レンコン型鍋敷き(中/直径約14cm) 600円

③ティーポットトレイ(直径約11cm)   500円

③レンコン型コースター(直径約9cm)  250円

キーホルダー・ストラップ/写真上:レンコン型各150円、写真下:つちまる各150円
キーホルダー・ストラップ/写真上:レンコン型各150円、写真下:つちまる各150円

キーホルダー・ストラップもかわいくておすすめです。コイケも土浦市のイメージキャラクターであるつちまるのものを愛用していますが、この丸いフォルムが触り心地抜群なのです。

キーホルダー・ストラップに捺されたれんこんの焼き印。こちらの焼き印を使った商品は、木製のほかにレザータイプもあります。

こちらがつちまるの焼き印(寄りすぎてピンボケしちゃいました、すみません!)

しっかりと印が捺せるように入念にテストが行われ、ベストな状態で焼き印を捺します。

クリスマスグッズの制作もスタートしています

まつぼっくりツリー/100~500円
まつぼっくりツリー/100~500円

「土浦市つくしの家(つくし作業所)」では、クリスマスシーズンに向けたグッズ制作も始まっています。クリスマスグッズも、もちろん一つひとつが手作りです。

松ぼっくりのクリスマスツリーは、拾ってきた松ぼっくりを洗ってから薄皮(種子)やごみをピンセットで丁寧に取り除いていきます。これがとっても気の遠くなるような作業なのです。

松ぼっくりにカラフルな粒のパーツを接着していきます。松ぼっくりのクリスマスツリーのほかに、最近制作がスタートしたばかりだというクリスマスリースにも1粒1粒接着していきます。色のバランスもポイントになる重要な作業です。

ミニクリスマスツリー/前列:各100円(高さ約7cm)、後列:各200円(高さ約12cm)
ミニクリスマスツリー/前列:各100円(高さ約7cm)、後列:各200円(高さ約12cm)

れんこんグッズを作った際に余った部分で作ったミニクリスマスツリー。いろんな表情があって、1個2個と買い足したくなるくらいの可愛らしさです。

木製グッズのほかに手芸グッズも制作しています

アンデルセンカゴ/写真右:500円(直径約26cm×高さ約22cm)、写真左:3個入り200円(1個あたり直径約10cm×高さ約3cm)
アンデルセンカゴ/写真右:500円(直径約26cm×高さ約22cm)、写真左:3個入り200円(1個あたり直径約10cm×高さ約3cm)

「土浦市つくしの家(つくし作業所)」では、木製の鍋敷きやコースター、ストラップ・キーホルダー以外のグッズも作っていて人気があります。こちらは広告紙を再利用して作ったカゴ。

材料を編んで先ほどのようなカゴを作っていきます。

フラワーアレンジメント(シダーローズ)/500円
フラワーアレンジメント(シダーローズ)/500円

松ぼっくりに色を塗り、きれいに整えるとバラのような素敵な作品に。そのお花を挿す花器にも広告紙を再利用したカゴを用いています。

手作りバッグもとっても素敵。1個1000円台で購入できる手軽さも魅力です。

「つくしの家(つくし作業所)」の作品が買える場所はこちらです

■土浦まちかど蔵「大徳」/土浦市中央1-3-16 029-824-2810

■福祉の店「ポプラ」/土浦市大和町9-1 土浦市役所1階(市民エリア) 029-827-1130

■福祉の店「ポプラ」中央店/土浦市中央1-12-25(旧かねき亭跡) 090-4700-7141

■小町の館/土浦市小野491 029-862-1002 ※れんこん製品のみ取り扱い

その他にショッピングセンターなどで「いばらき「福祉の店」ナイスハートバザール」という展示即売会も定期的に行われています。

「つくしの家(つくし作業所)」で丁寧に作られている様子を見学させていただいたことで、ますます今使っているコースターなどに愛着が湧いてきました。鍋敷きは寒さが募るこれからだと鍋料理で活躍すること間違いなしです。価格もお手頃なのでぜひチェックしてみてくださいね。

制作元情報
土浦市 つくしの家(つくし作業所)
住所:茨城県土浦市上高津1810
電話:029-822-9910
※見学は受け付けておりませんのでご了承ください

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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