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なぜに土浦で?2000名突破『機動警察パトレイバー』30周年突破を記念した特別展示会は2/13まで

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

熱狂的なファンではないけれど、名前だけは聞いたことのある『機動警察パトレイバー』。根強い人気を誇るこの作品をテーマにした特別展示会が「土浦市民ギャラリー」で開催されています。SNSを見ると「土浦といえば『機動警察パトレイバー』でしょ」といった書き込みが…なぜに土浦? これってどういうこと? その謎に迫るべく、特別展示会に伺ってきました!

まずはおさらい。『機動警察パトレイバー』とは

『機動警察パトレイバー』をご存じでない方のために、どのような作品かを簡単にご紹介します。『機動警察パトレイバー』は、90年代末の東京を舞台にしたロボット漫画・ロボットアニメ。「レイバー」とは産業用に開発されたロボットの総称で、世の中に広く普及しましたが、同時にレイバーによる犯罪も急増。警視庁は、その犯罪を解決するためのレイバー部隊「特形車両二課(以降:特車二課)」を新設します。その課に所属してパトロールするレイバー、略して「パトレイバー」が誕生しました。

敵役なのにかっこいい、土浦の研究所で開発された「黒いレイバー」

ではいよいよ本題のなぜに「土浦といえば『機動警察パトレイバー』」という件ですが、これは、パトレイバーの敵となる「黒いレイバー」を開発したのが土浦にある研究所という設定からです。

研究所の名前は「シャフト・エンタープライズ・ジャパン土浦研究所」。この研究所では、やがて「グリフォン」の別名で知られるようになる最強の軍用ロボットを開発します。

敵ながらファンの間で人気があるのはその強さだけでなく、デザインの美しさにもあるようです。

30周年突破を記念した特別展示会の地は、なんと土浦に!

1988年に『機動警察パトレイバー』がOVA(オリジナルビデオアニメ)として放映されて以来、劇場版や漫画、小説、ゲームとさまざまなメディアで展開され、今もなお根強い人気を誇っています。2020年には、全国の主要都市で『機動警察パトレイバー』がOVAとして登場して30周年を突破した記念として特別展が開催されましたが、今回はその第二弾。テレビ、劇場版の作品をテーマに「TV-劇パト2+」展が土浦で開催されています。

門外不出の秘蔵原画やセル画、「シャフト・エンタープライズ・ジャパン土浦研究所」があったという設定にふさわしく、通称「グリフォン」の立体像なども初公開。ちなみに展示会の名称の「TV-劇パト2+」は、パトレイバー展の第二弾はテレビと劇場版の略で、「+」は土浦研究所にちなんだ作品展示もあるということだそうです。

グリフォンにちなんだ展示だけでなく、パトレイバーが作中で実際に使用しているものと同じ原寸大リボルバーカノンなども展示されています。

劇場版で「特車二課」隊員が着用していたジャケットも再現されています。

こちらは「特車二課」のメンバーの胃袋を支えた中国料理店「上海亭」のおかもち。一度に50人以上の電話注文に耐えた黒電話も展示されています。

土浦市内に設置されたデジタルスタンプを集めると特典がもらえる!

今回の特別展を主催した土浦市では、1日をたっぷりとかけて楽しんでもらいたいとスタンプラリーも開催しています。スマートフォンでQRを読み込んで「RALLY」というページに飛びます。対象スポットが表示されますので、徒歩や車、バスなどを使って観光を兼ねて土浦市内をぐるり。すべてのスタンプを集めるとオリジナルのクリアファイルがもらえます。

来場2000人目を突破! 記念すべき来場者は生粋のパトファンでした

取材にお邪魔したちょうどその時、来場2000人目をお迎えするタイミングに居合わせることができました。その方は生粋のパトレイバーファンで、記念に贈呈されたポスターに大喜びされていました。

グッズ売り場には、土浦限定の新作グッズも!

「TV-劇パト2+」展が開催されている土浦市民ギャラリーから徒歩1分ほどの場所にある「観光情報物産センターきらら館」で2月13日までグッズ販売が行われています。

一番人気があるのがこちらのアートワークス集。左がカバーケース付き(4950円)、右が通常版(3850円)です。

レイバー産業の最大手企業である「藤原重工」の事務バインダー(1320円)も大人気。

手ごろな価格帯ということでアクリルキーホルダー(880円)も好評です。

話は展示会に戻りますが、会場内には床にQRコードが設置された場所があり、スマートフォンで読み取ると、ARキャラが現れて、声優さんのコメントを聞くことができます。

ファンでなくてもこうした演出でパトレイバーの魅力を知って楽しむことができるのでぜひ出かけてみてくださいね。

展示会情報
機動警察パトレイバー30周年突破記念in土浦
[TV-劇パト2+]展
会場:土浦市民ギャラリー(アルカス土浦1階)
土浦市大和町1-1
期間:2022年1月14日~2月13日(月曜休館)
開館時間:10:00~18:00(最終入場17:30)
入場料:(当日券)一般1000円、小中高生500円
※土日祝日は事前予約制となります
詳細はこちらから
https://coubic.com/city-tsuchiura/510184
※予約に空きがある場合には予約なしでも入場可能です
※未就学児、障害者手帳、療育手帳持参の方およびその介助者(1名まで)無料
※中高生は入場の際に生徒手帳・学生証の提示が必要になります

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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