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【土浦市】普通盛りでこの分厚いチャーシュー2枚入り!竹岡式ラーメンの店「大葉商店」が移転オープン !

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

土浦市桜町一丁目にあった「ラーメン大葉」が土浦市桜ヶ丘町にお引越し。「大葉商店」と名称を改めて2021年11月にリニューアルオープンしました。土浦では現在のところ唯一千葉県富津市発祥の竹岡式ラーメンが味わえるお店です。

リニューアルオープンに伴って昼営業もスタート!

土浦駅からは車で約10分。国道48号線(土浦竜ケ崎線)を走り、土浦消防署のある十字路を右へ。そこから1分ほどすると「竹岡式ラーメン」というのぼりが右側に見えてきます。ここが「大葉商店」。駐車場は、お店の隣にある「ミナミ街テナント」共有に停めることができます。

店頭に掲げられた看板には「濃厚ラーメン」と書かれています。竹岡式ラーメンを食べに行きたいと思っていながらも、千葉県富津市まで行く機会をなかなかなくて、この日が初めての竹岡式ラーメン。濃厚な竹岡式ラーメン…いったいどんなラーメンが味わえるのでしょうか。

店内は、カウンター6席に4人がけのテーブル席2卓が用意されています。桜町一丁目でお店を営んでいた時には、飲んだ後の一杯を楽しみにやってくるお客様が多かったために夜のみオープンしていましたが、住宅街の桜ヶ丘町に移転してからは11~15時、17~22時と昼営業もスタート。気軽に訪れられるようになりました。

店主の大竹宏史(おおたけひろし)さんは、千葉県出身で竹岡式ラーメンには幼いころから馴染みがあったそうです。

「本場の竹岡式ラーメンは乾麺を用いるのですが、うちは生麺を使っています」と、大竹さん。

竹岡式を踏襲しながらも、大竹さんならではのオリジナリティを追求した味わいが楽しめるのが魅力です。

“土浦の大竹流・竹岡式ラーメン”は、味わいもボリュームも期待以上!

実食する前にまずは竹岡式ラーメンのおさらいです。そもそも竹岡式ラーメンとは、千葉のご当地ラーメンで千葉県富津市が発祥です。薬味は長ねぎではなく玉ねぎ。スープはチャーシューを煮込んだ正油のタレにお湯を注いで作るため、普通のラーメンに比べると黒いのが特徴です。また具材としてチャーシューを多く用いているのも竹岡式ラーメンならではです。

「大葉商店」のラーメンは、大きく分けて醤油と味噌の2種類があります。限定品は丼ものとラーメンなど主にセットで味わえるものが多く、日替わりメニューが楽しめます。

「大葉商店の味を楽しむならどのラーメンを注文するといいですか?」と伺ったところ、「濃厚正油ラーメン 竹岡式(780円)をぜひ味わってみてください。うちのは普通盛りでも多いので、とりあえずトッピングなどを追加しないほうがいいですよ」とのことで、おすすめの通りに正油ラーメンの食券を購入してみることに。

待つこと数分、運ばれてきた正油ラーメンは、ぱっと見はそんな驚くようなビジュアルではなかったのですが、スープに浸かる具材をすくいあげてみると、そこには思わず絶叫してしまうほどの驚きが…

「重っ!」とつい言ってしまうくらいの分厚いチャーシューがのっています。それも1枚ではありません、2枚のっているんです! 普通盛りでこのボリューム。「濃厚正油ラーメン チャーシュー(1080円)」を頼むとチャーシュー―が4枚になるそう。重さにすると普通盛りで100g、チャーシュー麺は倍の200g。

醤油の旨みがしっかりと染み込んだチャーシューを切っているところを見せてもらいましたが、なかなかの迫力です。分厚いので固いのかしらと味わってみると、とろとろのほろほろで口の中で溶けていくようです。

「大葉商店」の竹岡式ラーメンは、大竹さん手作りの穂先メンマを味わえるのも特徴です。太すぎず細すぎずのちょうど良い太さで噛み応えも十分。秘伝の味付けがされたメンマは、麺と一緒に味わうのもおいしいですが、お酒のつまみとして単品でもおいしくいただけます。

チャーシューの旨みが生きたスープには、玉ねぎがたくさん。玉ねぎも辛みが出ないように機械を使わずに手作業で行うというこだわりようです。

ラーメンの汁のことを「かえし」と言いますが、大葉商店のかえしには、柴沼醤油の「紫峰」と数種類の醤油をブレンドして醤油独特の角が立たないようにまろやかに仕上げています。

「ラーメンはバランス。かえしだけ飛びぬけておいしくても、チャーシューや穂先メンマ、麺のいずれかが秀でておいしいというのを追い求めるのではなく、それぞれの魅力が引き立つようにバランスがよく仕上げることでおいしくなるんです」と、大竹さん。

麺は、濃厚なかえしが絡みすぎず、でも相性が良いものを厳選していて、ふくよかな味わいがたまりません。

ラーメン類のほか、チャーシューやメンマもテイクアウトもOKです

「大葉商店」の味を自宅で楽しむこともできます。3月17日より土浦でもスタートしたUber Eatsで注文することもできますし、持ち帰りもOK!

私はチャーシューが気に入ったので家族へのお土産として、また自分のお酒のつまみとしてチャーシュー盛り合わせ(980円)をお願いしました。

手前は味噌ラーメン用のチャーシューで、奥が正油ラーメン用。うーん、ものすごいボリューム。見応えも食べ応えもありありです。

「大葉商店」は、生麺を用いている点やかえしやチャーシューの作り方、手作りの穂先メンマなど、竹岡式ラーメンでありながら大竹さん流、しいては土浦流の味わいが楽しめます。ボリューム満点なのでお腹を空かせてぜひ訪れてみてください。

<店舗情報>

大葉商店

場所:茨城県土浦市桜ケ丘町12-10 ミナミ街テナント103 MAP

電話番号:029-879-5519

営業時間:11:00~15:00(LO14:40)、17:00~21:00(LO20:40)

定休日:火曜、第2水曜

駐車場:あり(ミナミ街テナント共有の駐車場をご利用ください)

ホームページ:なし

Instagram:ooba_shoten

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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